原田駅前のロータリーに車を着けていることをLINEで伝え、電車が到着する時間まで待っていた時のことです。
待ち合わせ時間前に、私の車の後部座席の窓をノックする音がします。
運転席から振り返ると、知らないおじさんが中を覗き込んでいるではありませんか!
そのおじさんは、私に向かって右手を上げながら微笑んでいます。
『このおじさん何か勘違いしてる… 。山登りの格好をしているところをみると、この人も誰かと待ち合わせしてるのかな… 』
と、私はどう対処しようかと戸惑いながらも想像を巡らしていると、そのおじさんは、
「おー、TANEさんお久しぶりでーす!」
と、ニコニコしながら窓越しに声を掛けてきたのです。
その時やっと、そのおじさんが旧友であることに気が付きました。
電車の到着時間前だったこともあり、つい2カ月前(吉野桜を見に行く途中で30分ほどですが)彼に会っていたのに、本人と分からなかったのでした。
後で確認したところ、電車の到着時間を私が勘違いしていたのでした。
変な再会で始まった40数年ぶりの宝満山登山ですが、登山口の宝満宮竈門神社に向かう車の中は笑いで包まれたのでした。
ところで、この宝満宮竈門神社はあの『鬼滅の刃』の聖地の一つになっている場所です。
炭治郎・禰󠄀豆子の姓が “竈門(かまど)” ということだけでなく、大宰府政庁から見て鬼門(北東方向)にあるこの神社は “鬼を封じる” 役割があるとの事。
さらには、宝満山で修行する修験者の衣装に “市松模様” が使われているのだそうです。
私たちが竈門神社に着いたのは午前7時半前ですが、参拝に来た若い女性2人組の姿がありました。
さて、話は宝満山登山に戻ります。
登る準備を整えた私たちは、登山中に鬼が出てこないようにと竈門神社で参拝をすませヒンヤリとした登山道へと歩を進めたのでした。