2年くらい前、父が植えていた庭の柊の木を抜いた。この家を建てて1〜2年後のことだったので樹齢は30年ほどになっていた。
土も痩せていて木のお世話も殆どしていなかったので幹回りもそれほど太くはなかった。
でも、いざ掘り起こすとなるとそれはそれは大変で苦労した。
掘り起こした柊の木は廃棄処分するにも処置が面倒だった。枝葉は燃えるゴミとして直接、清掃工場に持ち込めるのだが、太目の枝や幹は切り揃えなければならないのだ。
『杭にしたり農具の柄にしたりする他に何か利用できないだろうか… 』
父がまだ元気な頃に植えたものであったこともあり簡単にゴミとして捨てきれずにいたのだ。
とりあえず、雨に当たらない軒下に置いて置くことにした。
ただ置いていただけだが雨が当たらなかったので思いがけず乾燥した硬い材になった。
硬い材は加工は苦労するが壊れにくい玩具がつくれるのではないか。
長くて薄い翼も折れにくいだろうし、細かな細工にも耐え得るだろう。
飛行機の図面はスマホで検索したら幾つも見つかった。
翼に使う薄い板材を切り出すのに苦労はしたが、孫が喜ぶ顔を思い浮かべながら制作した。
実は大小2機もつくってしまった。
※大きな飛行機の主翼は柊の材ではサイズが足らず杉材を使用し、水平尾翼はウォルナットを使用