TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

一人で、大崩「おおくえ」に挑む … 【その❹】

2023-05-31 09:43:00 | 山行
山に行く楽しみは山頂からの展望だけではありません。

その時期、その山で出会う草木や花々も山人の心を和ませ、倖せな気持ちにさせてくれます。


今回の山行で沢山の花を観ることができたので紹介します。

登山口付近の比較的標高の低い辺りに咲いていたのはこの花です。



私は花の名前には疎いので名前は分かりませんでしたが、あとで調べたら「ハイノキ」の花みたいです。

小さな花ですが、まだ明けきらない樹林帯の中に浮き上がった様に凛としていました。


登山道は一面に枯葉が落ちており、一面に茶色い地面に蝋でできた様な半透明の白いモノを見つけました。


登山レポートでは見たことがありましたが、見つけたのは初めてです。

名前は「ギンリョウソウ」、別名「ユウレイタケ」とも呼ばれ妖しげな雰囲気でした。


祝子川を渡った辺りから見かけるようになったのがミツバツツジです。


やや紫色を帯びたピンク色で、花と一緒に上を向いた3枚の葉の色が鮮やかです。


これはヒカゲツツジ。



名前のように、あまり日が当たらない岩陰などに品の良い黄色い花を咲かせていました。


今回、私が一番観たいと思っていたアケボノツツジです。


どアップで1枚、


稜線に近い所のミツバツツジは満開で、癒されました。


シャクナゲも見かけました。



私が気付いたのは数カ所でしたが、他にも人知れず咲いていたことでしょう。


今日のブログは、コーヒーブレイクならぬフラワーブレイクでした🌸














一人で、大崩「おおくえ」に挑む … 【その❸】

2023-05-30 14:40:00 | 山行
空が白み始めた5時頃には動き始めた登山者の気配が伝わってきました。

私も予定を1時間早めて出発することを決め、ササッと朝食を済ませて登山口に立ちました。

初めて歩く道ですが充分な下調べをしているので不安はありません。

祝子川の渡渉も何事もなくクリアです。

花を愛でる余裕もありました。

急斜面に設置された不安定なハシゴにも動じませんでした。


近年の集中豪雨で山肌が崩落し、岩盤が剥き出しになっている場所もありましたが、これも把握していることでした。


睡眠がとれていないことを考慮し、焦らずできるだけユッタリとしたペースで歩を進めて行きました。

登りはじめて2時間が経過した頃、今まで木々で遮られていた視界が突然開けました(袖ダキ展望所)。


登山雑誌で見た下ワク塚の勇壮な姿が目の前にありました。

抜ける様な青空を背景に岩のオブジェがそそり立っています。


さらに高度を上げ、先程見上げていた下ワク塚の上部までやってきました。

ギザギザとした中ワク塚が「ここまでおいで!」と私を呼んでいます。



中ワク塚までの登ってくると、岩の窓の向こう側から上ワク塚が「俺はここにいるよ!」と私を誘うのです。


余りも眺望が良くて中ワク塚の岩場の上にも立ちましたが、実はこの場所、滑落事故も発生している場所でした。


近くの岩陰に人知れずヒカゲツツジが咲いていました。

岩場の昇り降りで余計な体力を使い過ぎたようで、私は足に違和感を感じはじめたのです…

そしてそれが次第に痛みに変わり、足が上がらなくなってしまいました。

『あの時(馬見山や剱岳)と同じだ… 大丈夫!こんな時のために “魔法の薬” とストックを準備しているのだから。』

休憩をとったり、頻繁に水分を補給しながら上ワク塚の基部まで辿り着くことができました。

お昼にはまだ早い時間でしたが、ユックリと足を休ませるために昼食を摂ることにしました。

また、大崩山山頂まで行く予定を変更して、水場のあるリンドウの丘経由で坊主尾根を降りることを決めました。

満開のアケボノツツジやミツバツツジと、その下で食べたカップメンのお陰で、足の痛みはほぼ無くなりました。

その勢いで上ワク塚の上まで登り、下にある写真を撮ったのです。




上ワク塚からのパノラマは私を幸福な気持ちにさせてくれました。
















一人で、大崩「おおくえ」に挑む … 【その❷】

2023-05-29 14:34:00 | 山行
実は、今年のGW後半に山岳会の人たちと「大崩」の近くにある山へ行くことになっていました。

ところが、山行を予定していた日は天気が崩れるとの週間予報が出されたのです。

『今年こそはアケボノツツジを見れると楽しみにしていたのに… 、この時期を逃すとアケボノツツジの花は見れなくなる…

と、ガッカリしていました。

登山アプリの山行レポートに目をやると、満開のツツジたちが「今しかないよ!」と私に語りかけてくるのです。



私は居ても立っても居られなくなり、山岳会の山行は雨で中止になることを前提に、出発日を早めて一人で「大崩」に行くことを決心をしたのでした。

「大崩」は昨年登る予定でしたのである程度の予備知識はありました。

しかし、単独で初めての山に登るには、再度調べ直す必要が出てきました。

情報収集するにあたって、登山アプリに上がっているレポートも一通り目を通しましたが一番参考になったのは山仲間のブログでした。

彼はこれまで「大崩」に関するブログを幾つもupしており、「大崩」周辺での車中泊やキャンプ場・入浴施設・現地までのルート・道の駅等に関する情報を詳しく書いていてくれていたのです。

中には道迷いの失敗談までありました。

私は現地までのルートと所要時間を調べ、また、「大崩」山域の登山ルートと所要時間を2万5000分の1の地形図に赤鉛筆で書き込みました。



「大崩」への単独行の出発は5月2日の夜と決めました。

出発前に再度天気予報を確認すると、2日も3日も天気は晴れ、私は愛車のスバルXVのハンドルを握り我が家を出発したのでした。

真っ暗な山間の道路をただひたすら車を飛ばし、夜中の1時頃に仮眠をとる予定にしていた道の駅に辿り着きました。


巨大な神楽面のオブジェがある道の駅の駐車場は既に車中泊をする車で満杯でした。

私はトイレだけ済ませ、そのまま登山口まで直行することになります。

途中、道を間違え30分ほどの時間のロスもありましたが、大きな病院前で左折し登山口まで続く道へと入りました。

この道は舗装されているとは言え細く曲がりくねった山道を1時間近く走り登山口にやっと到着です。

道路脇には10台以上の車が車中泊しています。

私も車が停められるスペースを見つけ、静かに朝を待ちました。

目を閉じて少しでも寝ようとしましたが、一睡もできず朝を迎えたのでした。













一人で、大崩「おおくえ」に挑む … 【その❶】

2023-05-28 10:17:00 | 山行
先にことわっておきますが、これは5月になったばかりの頃に一人で行った山登りの話です…


大崩と書いて「おおくえ」と読みます。

宮崎県の北部にある山で、その山頂部自体はなだらかなのですが、そこに至るまでの行程に様々な困難と絶景が待ち構えています。

 “九州に唯一残された秘境” とか “九州随一の名峰” とか呼ばれている山なのです。


昨年の5月、山岳会のメンバーで祝子川(ほうりがわ)沿いに遡上し、北側から大崩山に登る計画がありました。

学生時代の山仲間から「大崩」の素晴らしさは聞いていましたし、渓魚が棲む「祝子川」も私にとっては魅力的な山域でした。

1年前、初めて登る「大崩」をより楽しむために登山雑誌まで購入し予習していたのですが… 



残念ながら、降雨によりその計画は中止せざるをえませんでした。

「祝子川」という川は、雨が降ると一気に水嵩を増し、激流が渦巻き、渡渉することができなくなるのです。

以前は吊り橋があったという話ですが、増水時の激流によって破壊され、現在では好天時の水量が少ない時に石伝いに渡るか、裸足になり水の中を歩いて向う岸に渡るのです。



登山者は登山口まで車でやってきているので、下山時もまた必ず「祝子川」を渡ることになるので下山時の天候も考慮し、意を決して入山しなければなりません。




そんな「大崩」に、今年、初めて登ってきました。

5月になったばかりの、アケボノツツジやミツバツツジが咲く頃でした。











端材で孫の玩具づくり

2023-05-26 23:20:00 | 暇つぶし
我が家のメンテナンスをする際に、少なからず端材が出ます。

『コレで玩具が作れないかなぁ… 』

と、いつも考えていました。

カトラリーづくりで出た端材も、2段ベットをソファーに造り替えた時に出た端材も、塀を作った時に出た端材も、使えそうなモノは箱に入れて残しています。

以前つくったブレーメンの音楽隊や赤ずきんの童話に出てくる登場人物も、端材でつくったモノでした。

今回、我が家の2番目の孫のために車をつくってみました。



2番目の孫は車が大好き💕です。

私と出かける散歩での際も車が通ると、

「おー!ブーブ、ブーブ!」

と、大喜びです。

そんな孫の姿を見て、端材で車を2台つくってみました。

1台はトラック。

もう1台は軽自動車です。

どちらも、大まかに細工ノコで切った後にヤスリで削りました。

設計図は頭の中にボンヤリとあります。

タイヤは、柊木の枝を輪切りにしました。



2台の車が連結するように、ナンバープレートの位置に磁石を埋め込みました。



トラックの荷物が落ちないように、ここにも磁石を埋め込んでいます。