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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

新連載 ハルマゲドンの戦いとは 第1回

2015年09月22日 | 日記

 

第1部:ハルマゲドンの戦いとは?

序論

 

「第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。また見ると、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出てきた。これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった。(見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、また、裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいである。)三つの霊は、ヘブル語でハルマゲドンという所に、王たちを召集した」(黙示録16:12-16)。

 

◎ハルマゲドン戦争についての誤解

 

古くから人々は、世界の終末に対して多くの関心を示してきましたが、そのたびにヨハネの黙示録に出てくる獣の刻印とハルマゲドンの戦いは、終末論の中心話題となってきました。獣の刻印から始まり7つの災いとハルマゲドンの戦い、そしてイエス様の再臨へとつながっていく一連の最後の事件が、どのように始まるのか、またどのように終わるのかという質問は、時代を超えて、キリスト教会の中に常に存在してきました。ヨハネの黙示録に記録された、最後の出来事についての様々な誤解や憶測が飛び交うこの時代に、ハルマゲドンの戦いについて聖書が何と言っているかを見ることで、皆さんの考えに一筋の光を投げかけたいと思います。

 

今から約150年前にはハルマゲドンの戦いのシナリオは、イスラム文化圏のトルコ帝国とキリスト教国の間にある最後の戦いであるとする預言解釈が最も普及して、受け入れられていました。しかし、歳月が過ぎ、情勢が変わるとハルマゲドンの戦いに関する預言の解釈も変わりました。

 

第二次世界大戦終盤の1945年、核爆弾が日本に投下され、共産主義と民主主義の本格的な冷戦時代が始まると、ハルマゲドンの戦いは、ソ連がイスラエルに侵攻することにより始まり、最終的には無神論勢力である共産主義とキリスト教国間の最後の大決戦に発展することになるだろう、そしてついには、中東地域で最後の決戦を繰り広げることになるだろう、といった預言解釈がなされるようになりました。しかし、1990年にソ連と東欧が崩壊し、冷戦時代も過去の歴史として過ぎ去っていきました。

 

このように何度にかわたる失望を味わった人々は、聖書に記録されているハルマゲドンの戦いについて、深い懐疑と混沌の中に陥るようになりました。果たして、ヨハネの黙示録に記されているハルマゲドンの戦いは起こるものでしょうか?またそれはいつ始まって、どのよう終結するのでしょうか?また、その最後の大決戦ではいったい誰が最後の勝利をするのでしょうか?

 

現代のキリスト教会は、ハルマゲドンの戦いに対していろいろと異なる見解を持っているようです。また、クリスチャンだけでなく、世界の人々もハルマゲドンという言葉を用いて地球終末のシナリオを予測しています。しばらく前に、アメリカのハリウッドでは、彗星の衝突による地球の終末事件を『ハルマゲドン』というタイトルで映画化して、多くの人の関心を呼びました。

 

今日のキリスト教会の中に存在するほとんどの預言解釈と、クリスチャンでない人々が作り上げた地球終末のシナリオを見てみると、次のように大きく三つに分けることができます。

 

1.神様を信じない人々の見解

 

一般に普及している雑誌や空想科学小説や映画などでは、細かい部分は異なっていますが、ハルマゲドンの戦いを、人類と地球が全滅する最後の大戦争として紹介しています。

 

2.大多数のキリスト教会の見解

 

大多数のキリスト教書籍では、ハルマゲドンの戦いを、銃と近代的な武器を使用して戦う現代戦争と解釈しています。これらの見解を信じる人々は、聖書に出てくるカルメル山の近くや、アラブの石油地帯と死海の近くに、つまり中東地域を戦争地域と限定しており、ロシアの南進勢力とアフリカの北進勢力、そして西から集まるヨーロッパとアメリカの軍事力、そして東から来る2億人に達する中国の軍事力が、人類の最後の日に対決すると言っています。この見解は、次の5つにその内容を要約することができます。

 

❶ハルマゲドンの戦いの唯一の勝利者は、現在存在しているイスラエル国家である。ただし、今の瞬間も、イスラエルはイエス・キリストを拒絶しているが、まだ彼らの恵みの時間は続いている。従って、ヨハネの黙示録に登場するイスラエルとは、今現在、中東地域に存在する実際のイスラエル国家を意味する。

 

❷ハルマゲドンの戦いは、中東地域で発生する局部的な戦争をいう。

 

❸ハルマゲドンの戦いとは、銃や武器を持って戦う物理的な戦争である。

 

❹イスラエルに勝利をもたらせる「日の出る方から来る王たち」は、具体的な国や勢力を

を意味する。最後の時に、実際にユーフラテス川が干上がり、「日の出る方から来る王たち」と表現された勢力によって、イスラエル国家が危機の瞬間に奇跡的に救われて、勝利を得ることになる。

 

❺ハルマゲドンの戦いの前後、現存するイスラエル国民全体がイエス・キリストをメ

シヤとして受け入れるという劇的な回心を経験することになる。