今日、仕事場で先輩が紅茶を飲んでいました。
紅茶の香りが隣のデスクにいる自分の所まで来たので「おお、先輩紅茶なんか飲んで…ったく洒落っ気付いて(笑)」とからかいました。
すると先輩が「紅茶といえば…柏原よしえの……」とあまりにもベタな振りをしてきたので
♪あっなた~のもと~へ~ホップ・ステップ・ジャンプ~♪
と「恋人たちのキャフェテラス」を歌ってやりました
“カフェ”ではありません“キャフェ”です(笑)
ということで今日のハナウタは柏原よしえの「渚のシンデレラ」です
だって今週の仙台って“夏日”が続き気分はジメットした「恋人たちのキャフェテラス」より「渚のシンデレラ」って感じだったんだもん(笑)
で、「渚のシンデレラ」は「恋人たちのキャフェテラス」の次のシングルで82年4月21日に発売された曲。
前々作「ハローグッパイ」の流れをくんだ「恋人たちのキャフェテラス」とは一転してポップな曲です……。
ポップな曲……語弊があるな……今聴くと70年代を引きずったメロディで、テンポもモタッっとして全然ポップじゃない
しかも彼女のアダルトチック(当時の年齢は17才ですけど)な声に合っていない……
♪キラキラ ときめく気持ち弾んで Tシャツ投げて駆け出す浜辺♪
歌詞はいかにもアイドルチック。
渚を歩く夢見る女の子とイケメンサーファーの話(笑)
それにしても曲間に入ってくる男性コーラスがいかにも80年、いや70年代
『振り向いてよサマー・ギャル』
『揺れるリボン可愛い』
今では絶対に考えられないほどセンスゼロ。
まあ、当時はこれでも“お洒落”だったのかも知れないけど……。
いや、当時でも時代遅れだったかも。
だって「渚のシンデレラ」と同じ日に発売されたのが松田聖子の「渚のバルコニー」……“渚”対決
「渚のバルコニー」はユーミンソングでアイドルソングというよりニューミュージック(←これって死語?)
それに比べて「渚のシンデレラ」の野暮ったさは何???って感じです。
ここがトップアイドルに上り詰めた松田聖子と中堅アイドル止まりでセクシー路線移行の柏原よしえの違いだったんでしょうね。
ちなみによしえ&聖子に遅れること1ヶ月チョイ、同期の河合奈保子も夏の曲を発売。
「夏のヒロイン」
こちらの曲も「??」なコーラスが入って「渚のシンデレラ」寄りですがサンバのリズムで河合奈保子の明るさにマッチ!!
「ザ・ベストテン」でも初のベスト3入りを果たすなど結果的には「渚のバルコニー」寄りに
「渚のシンデレラ」は「恋人たちのキャフェテラス」よりオリコン最高位、売り上げ枚数とも上をいっていますが
その後彼女がポップな曲を歌うことはほぼ皆無に……。
名前も同年10月発売の「花梨」から“よしえ”から“芳恵”に変更し、さらなるアダルト化へばく進していきます
「渚のシンデレラ」発売により、事務所&レコード会社も彼女の声質にポップさは似合わないということに気が付いたんでしょうかね
と、思ったら次の曲が「しあわせ音頭」だった(笑)
企画モノとはいえ
です。
“柏原よしえ=ムード歌謡(笑)”の方程式に気づいたのは「しあわせ音頭」の失敗からですね
そうそう、「しあわせ音頭」は細野晴臣氏の作品。
彼が松田聖子に提供した「天国のキッス」や「ガラスの林檎」などの名曲とは雲泥の差の出来……スタッフによる要請の違いだと思いますがそれにしても………です