ブログ仙岩

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実りの秋案山子

2017-09-27 08:19:31 | エッセイ
山の麓煙を吐いて列車が走る 風が雑木林を転げ落ちてくる 銀色の毛布を付けた田んぼにぽつり 置き去られて雪をかぶった案山子がひとり

お前も都会の雪景色の中で 丁度あの案山子の様に・・・・・郊外に出て田んぼの案山子を見ると、さだまさし「案山子」を思い出す。写真は台風18号で大分倒れた田んぼの稲に飾られた梟である。

案山子は農作物を害する鳥獣を追い払う装置や設備で、人形や金属片など、光、音、臭いなどがある。

音や光には水車や鳴子、空砲、空き缶を叩いたり、ひらひらする布やテープ、小動物の模型、金属片、鶏の死骸などで幻惑させる。臭いには、髪の毛、油を浸み込ませた布、魚や獣の肉を焼いた臭いで鳥獣を近づけまいとする方法である。

本来カカシの語源は嗅がしの転じたもので、人と見間違わせる人形は長時間田畑を見守り、収獲すれば無用になるためカカシ上げといって、田から家に迎え入れ庭で供物をあげて祀る行事が行われる。


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