ブログ仙岩

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2013.3.30天声人語「3月のことば」から

2015-03-31 08:43:01 | エッセイ
池の水面に浮かぶ桜は、花筏と呼ぶには少し早い。満開の後の花冷え。別れの季節は忙しく過ぎ、新たな出会いを前に心も体も引き締まる3月のことばから。

73才の高坂守さんが名古屋市の夜間中学を卒業した。聴覚に障害があり、少年時代は殆んど学校に通えず、石職人として勤め上げたあと一念発起した。2年間皆勤賞で学んで証書を受けた。「あっという間だった。職人時代は休んだら日当が減ったからね。休まんのは当たり前だわ」

東日本大震災から2年、檀家の約150人が犠牲になった気仙沼市の地福寺では虎舞が奉納された。住職の片山秀光さん(73)は「めげた。くじけた。それでも立ち上がりましょう。我々は震災を風化させてはいけない」。

一緒に津波に呑まれた母を亡くした宮古市の高校生、山根りんさん(18)が政府主催の追悼式で述べた「私はあの日より少しだけ強くなりました」。新たな春に首都圏の大学に進む。

NHKは昨日30日から新年度のテーマや音楽でスタートした。私たちは今まで聞きなれた音楽やテーマから直ぐにはなじめない。別れと出会いの3月に、元気を頂く新入生や社員には期待されことが多い、甲子園も今日から準決勝、東北の桜ももうすぐ開花、さースタートだ。


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