また、トラ吉がネズミを捕まえてきました。それが、見たことのない大きなネズミ。
テーブルの下で放たれたネズミは、必死で逃げまわります。追っかけるトラ。その二匹を追っかける私。。。
外へ追い出したいのですが、部屋の隅の、壁とコピー機の隙間に逃げ込んでしまいました。
上から覗くと、ネズミは歯をむいてものすごい形相で叫び、今にもトラに飛びかかりそうな体勢。
こんなネズミにびっくりの私。トラ君も「エッ?」という感じで、何やらタジタジの様子。。。
まさに「窮鼠猫を咬む」の場面です。
流血騒ぎを見たくない私。「地球の子」で、「猫が鼠を捕ってきたら、うんとほめてやるといいよ」と言われていたのを思い出しました。
褒めるのは今!。
「アンタはえらい!」「猫のなかの猫!!」。。とかなんとかかんとか。。。
暫くすると、なんと、トラはのそっと背を向けて、離れていきました。
ネズミの剣幕に負けたのか、「あっちに行って!」というのがわかったのか。マサカですが。。。
トラがいなくなると、途端に、ネズミの険しく見開いていた目の表情が「ホッ」という感じになりました。
「アノ~、まだニンゲンがいるんですけど。。」
ネズミを捕まえるのも怖いニンゲンは、布袋を開いて、「落ち着いてここへ入ってチョーダイ!」
しばらく待つと、なんと、ネズミはとことこと、袋の中へ入り、持ち上げても暴れません。
やっと、外へ放して、騒動は幕を閉じました。
ほんとは「駆除」が適切だったのでしょうか。
このネズミの、自分の命を守ろうとする強さにおどろいてしまいました。
また、そんなネズミの意思を感じたことがおどろきでした。