一昨日、「地球の子」に行ってきました。
「地球の子」は昨年6月設立された、パーキンソン病患者のリハビリを重視するデイサービスです。私が興味を持ったのは、設立がニュースになった時、画面に大きな鏡が映し出されたことでした。PDのリハビリには鏡の効用が大きいと考えているので、是非、この鏡を使ったリハビリを受けたいと、ニュース以来、思ってきました。
午前中の二時間は毎日、リハビリに充てているとのこと。
とても楽しく 充実した時間でした。八尾という地域性もあってか、利用者はまだ多くはないようですが、客観的な助言を得られますし、楽しいプログラムがリハビリ効果につながると、思いました。
また、玄関の郵便受けを始めインテリア小物が楽しく、女性の眼の優しさを感じるアットホームな雰囲気でした。
職員の皆様、ありがとうございました!
さて、PDリハについてですが、キーワードを掲げるなら、どんな言葉が浮かぶでしょうか。
私ならリハのどんな場面にも大切な「気づき」を一番にあげます。
「気づき」は、自分を観察することから生まれます。自分を観察する、には現在の自分を直視するほかありません。
でも、自分をきらいでは、直視できません。
観察に必要なのは、対象への関心、興味です。それは。。。
ひいては自分の命をいとおしむことだと思うのです。自分を、ではなく、自分の命を。。。です。
話を鏡にもどします。
10年前、メトロノームで、動く練習をしたことは前に記しました。
その時、鏡を見る時と見ない時では動きやすさがちがう事に気が付きました。
ことに、歩く練習です。
ヨタヨタで、方向転換もエッチラオッチラという時。大きな鏡を見て2、3m前進、後ろを向いて、鏡を見ずに2,3m前進、また鏡を見て前進、というのを繰り返していますと、ある瞬間、急に、何気なく歩け、何気なく方向が変えられるようになります。
これは、何なのか、自分でもわかりません。
同じような体験をしておられる方があれば、検証してみたく思います。
ネットで検索しますと、「ミラーセラピー」、「ミラーボックス」は、主に、脳血管性障害へのリハとして考案されたということです。
では、ミラーボックスと、、促通反復療法とを比較する時、実際の効果はどうなんでしょう。
詳しい方に教えていただきたいものです。
実は内心、私は、鏡を使うリハは、脳卒中の後遺症よりPDの方が適しているのではないかと思っています。
例えば、右手が動かしにくい場合。
左手の指をパッと広げます。次に右手の指をパッと広げます。
鏡をよく見て、左右の違いをよく観察します。恐らく、左手の方がよく開いているでしょう。
これを繰り返し、右手の指が左手と同じ形に開くように練習します。
また、右手が左手と同じ動きをするような練習もします。
つまり、右手に、左手のマネをさせるのです。
私はこれで右手がたいへん動かしやすくなりました。
これには、 注意点があります。遊び半分で、真面目にとりくまない、おもしろがる、ということ。。。。
変な動きをしている鏡の映像を見て、ケタケタ笑えるくらいが、いい感じだと思います。
これは、真面目な話です。
PDリハの効果は、意識の在り方に確実に左右されます。
よろこんでか、いやいやかまた、、訳が分からずにか、内容を理解してかでは、効果は如実に違うでしょう。
「心身一体」。。。。
PDリハから学んだことです。