昨日、「地球の子」で興味深いことがありました。
リハビリの話でもりあがっている時、ふと思いついて、リズム効果の学習をしてみました。
目の前にすわっておられたTさん、昨年PDの診断を受け、ネオドバストンを服用なさっている由。
①腕を肩から腰に,斜めに左右、同じようにふり下ろしていただきました。次に、②私の手拍子に合わせて、①と同じ動作をしていただきました。
①の時、Tさんは幾分ぎこちなくゆっくり斜めに腕を下ろされました。
②の時、Tさんは手拍子に合わせて、サッツサツとよどみなく下ろされました。
たまたま、私の手拍子でしたが、メトロノームでも、楽器でも同じ結果だったと思われます。
音をきっかけに運動が変わるという事態の延長上に、PDの音楽療法があるとすれば、 Tさんの①と②の違いはそのとても分かりやすい現れでしょう。。
この変化を日常の動作までつなげることが、リハビリなのでしょう。
Tさんには腕を左右交互に動かしていただきました。PDは左右どちらかから障碍(しょうげ)がはじまりますが私の体験をふりかえりますと、患側がわだけで動作練習するより、健側側、患側がわ共に動かす方がずっと心地よく動くようになりました。これは、よーださんの情報にも研究が報告されています。もちろん日本の研究もありますが。
データによらなくても、リハビリ体験をとおして「あったりまえでしょーが!」とかんじている患者さんが多いかもしれません。
この一件を通して、もっと大切だと思うことがあります。
動作について、私はTさんに「もっと速く」とか、何も指示をしていません。
Tさんは手拍子をきっかけに、内発的な「自分の力で動作を速く行った」のです。
この件で、Tさんにとって重要なことは
「内在する復元力がTさん自身によって引き出された」
ことではないでしょうか。
このあとTさんは何回か自分で同じ動作をしておられました。
はじめとはまったくちがうきびきびした動きでした。
これはTさんに動きへの気づきがあって、自らがが「腕を動かしたくて動かした」運動です。
そこのところが「いいなあ」とおもうのです。
療法士の指導を受けるリハにおいても、自分自身を観察することによって、思いがけない発見をすることがあります。
「ちいさな気づき」によるリハビリ効果を、誰もが経験できて、
自分の内側に、未知の可能性を感じられればどんなに素敵でしょう、。
そしてそのチャンスが誰もに開かれている場として「地球の子」が在ってほしいものです。
今日の一日を、Tさんはどのように過ごしておられるでしょうか。心身共に変化はあったでしょうか。。。
昨日のこのできごとが「こんなことがありました」的なお話でおわっては「地球の子」がもったいない。
またご報告できますように
。
、
追記
少し書き換えました。
正確に書くのはほんとにむつかしい。事態を正確に把握していないと、書けない。これがむずかしい。何が正確なのやら。。。。
2015-05-25 04.35