青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

第五十二話⑤

2022-03-10 | 第五十二話〜第五十四話

「行ってきまーす!」

ミエは元気に家を出た。

それもそのはず、チョルが自分との”約束”をちゃんと果たそうとしていたことを知れたからだ。

もう頭の中はそのことでいっぱいである。

ビデオ何観ようかな〜?ユンヒにもう一回頼んでみよっかな〜??

すると。

「あっ!」

前をキム・チョルが歩いているのが見えたので、ミエは手を上げて名前を呼ぼうとした。

「チョル・・いやキム・チョ・・」

しかし次の瞬間、路地から人が出て来た。

チョルに話し掛けている。

あれっ

チョルと同じくらいの身長のその人は、因縁のモ・ジンソプだった。

モ・ジンソプは親しげにチョルに向かって話をしている。

「それじゃその日は街で遊ぼっか」

モ・ジンソプのその提案に、

チョルはコクッと頷いた。

モ・ジンソプは機嫌良く笑っている。

「いいねバディ!よくOKしてくれた!俺ら遊ぶの初めてだよね、楽しみだな〜」

そんな良い雰囲気の二人が、ふと背後が気になって振り返る。

なぜならそこに、怒りでブルブルと震えるファン・ミエが立っていたから・・・。

 

モ・ジンソプが尋ねた。

「・・どしたの?ファン・ミエ。なんで睨んでんの?

睨まれている理由を、チョルは分かっていた。

”街に遊びに行く”ことを断った相手の前で、

他の相手と街に行く約束をしているところを見られてしまったからだ——!

ファン・ミエの低い声が響く。

「ねぇ、行こうよ」

 

「え?」 「ピアス・・」

「私と一緒にピアス選びに行こ!」

ミエはモ・ジンソプに向かってそう言った。

”絶対にピアス弁償したりすんなよ”と言った、チョルの目の前で。

 

 

 

モ・ジンソプは真顔で暫しミエを見ていたが、

やがてニコッと微笑んだ。

「いいよ。今日?」

「うん!今日!学校終わってから3時にセモドン駅前でどう?」
 
「OK」
 

善は急げ”で約束は本日の放課後となった。

ミエはニヤリと笑いながら、チョルの方を見てモ・ジンソプに言う。

「おっけ〜。遅れないでね〜?」

そのあからさまな嫌がらせに、チョルは思わず顔に怒りのマークを浮かべる。

モ・ジンソプは計画通りにミエの方からピアスのことを言い出したのに満足し、笑っている。

そんな三人が輪になって立っていた。

悪意と嫌味、苛立ちと満足・・・。

三者三様の”約束”が、物事を拗らせていく・・。

 


第五十二話⑤でした。

今回はかなり五十三話に足突っ込んじゃってます!あしからず・・

 

あらら〜せっかくチョルとミエがいい感じだったのに、またなんだか拗れそうな・・

もうみんな一緒に遊びに行っちゃえw

 

第五十三話①に続きます



最新の画像もっと見る

コメントを投稿