青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第六十九話③

2022-10-04 | 第六十七話〜第六十九話

<鯨が邪魔をする>

「鯨の戦いにエビの背中が破ける」=「とばっちりを受ける」からの、このタイトル。

さて鯨とは誰なのか?

 

塾は休憩時間になり、教室からは生徒たちがわらわらと出てくる。

Sクラスでは、ヨンヒのリュックに入れたポケベルが鳴った。

「ねぇねぇヨンヒ、うちら一緒に・・からかいに・・

 

ミエがそう言うやいなや、ヨンヒは秒で身支度をして教室を出て行ってしまった。

「先帰るわ。じゃ」「えっ!?まだ授業終わってな・・」

「チャ・ヨンヒやべー。マジ帰ったし」「ええっ?えええっ?」

「待って!一緒に・・」

そう言ってヨンヒを追いかけようとしたミエだったが、後ろからこの人が邪魔をした。

「ファン・・」

「ちょっと待てファン・ミエ!!」

ビタンッ!

ジョハンが思い切り引っ張ったので、ミエはそのまま地面に落下してしまった。

ミエの「グエッ」という声が、教室中に響く。

ジョンウクは「大丈夫?」と聞いてくれているが、それどころではない。

「なんなんだよ〜!」「早くどいて〜〜〜」

 

そしてベ・ホンギュに至っては、腹を抱えて大笑いをしていた。

「ぷはははは!何やってんだよ!」

ジョハンが体を持ち上げると、ずっとうつ伏せだったミエが仰向けになった。

すると二人の体勢は・・・・

シャラララ〜 

その瞬間、甲高い悲鳴が上がった。

「きゃああああああ!!!」

てっきりミエの叫び声かと思いきや、それはパニックになったジョハンの叫びだった・・。

「どいてっ!どいてってば!」

「わかったからじっとしてて!俺だってビックリしてんだ!心臓麻痺なるかと・・
 
 
てんやわんやのその騒動に、ホンギュは笑いが止まらない。
 
「お前ら付き合ってんの!?付き合ってんだろ!?」
 

するとその空気を切り裂くような、鋭い足音がミエの真横で響いた。

ドンッ!

「どけ」

ソラはミエを見下ろしながら、低い声でたった一言そう言った。

教室を出て行く。

空気が動き出した。

続いてキム・チョルが、ジョハンの襟元を持って彼を起こす。

グイッ

「気をつけねーと」

チョルは静かにそう言っただけだったが、ジョハンは青い顔をして謝り倒していた。

「ご・・ごごごめん・・」「なんで謝るんだ?」「え?ごめん・・」

[16歳]

寝そべるミエ、心配するジョンウク、笑い転げるホンギュ。

「二人とも大丈夫?」「腹いてぇ〜〜死ぬー!」

冷静に注意するキム・チョル。

「おい、もう起きろ!」
 
そして、燃え尽きるファン・ミエ・・・。

 

[こんな恐怖は初めてだ](*色んな意味で)

さまざまなことに巻き込まれすぎて、とばっちりを受けすぎて、エビはただ流れに飲まれるのみである・・・。

 


第六十九話③でした。

 

「気をつけねーと」は青田先輩思い出しますね・・!

チョルよりもっともっともっと怖いですが・・

しかしジョハンよ・・ミエを呼び止めたいにしても不器用すぎる〜!!

ミエちゃんの顔に傷が残りませんように・・

 

第六十九話④に続きます