青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第七十話①

2022-10-14 | 第七十話〜第七十二話

授業が終わり、学生たちが外に出て来た。

夜の街は、ガヤガヤと騒がしい。

ミエはというと、塾から家へのバスに乗り込み、いまだに消化しきれない気持ちを抱えていた。

チョルをからかうと決めてみたものの、いざとなると言葉が出てこなかった先程のことを振り返る。

てか考えてみれば、人前で話すにはちょっと恥ずかしい話じゃんね?

けどせっかくのチャンスなのに、このまま逃しちゃうの?

ギャラリーがいた方が盛り上がるけれど、ギャラリーがいるからこそ恥ずかしいのだ。

ミエは一人で、チョルをからかう練習をする。

「私見たの!あんたが私をあ・・」

「愛・・」

プシュー

やはり言えない。「ファン・ミエの弱虫・・」と自分で呟く。

すると窓の外に、自転車に乗ったチョルがいるのに気がついた。

パッ

顔を逸らしたミエだったが、即座にまたチョルをからかうことを思い出した。

バンッ

外にいるチョルに向かって、パクパクと口を動かす。

もうチョルには訳が分からなかった。

そしてミエの企みは・・

[また失敗]

 

<分かろうとしてみても>

マジでなんなんだ?

チョルは自転車を漕ぎながら、ミエの不可解な言動に思いを馳せた。

自分の方を見ていたかと思うとパッと目を逸らし、

体育の時間では、思い切り跳び箱に激突していた。

今日は何なんだよ一体

元々変なやつだけど、今日は特別変だろ・・

何か言いかけては止めて、そうしてようやく口を開いたと思ったら・・。

「なんで一緒に名札探してくれないの?!」

[あれが本音か?本当にその話がしたかったのか?]

[だから昼から変だったのか?]

いや、名札弁償させたいだけかも・・

チョルは眉間に皺を寄せながら、今朝の失態を思い返した。

「気をつけなくちゃ。お前にぶつかったら、小さい女の子たちみんな吹っ飛んじゃうよ?」

ムカッ

正論だとしても、モジンソプに言われたその言葉にチョルはムカついた。

毛虫に大声を出して恥ずかしい思いもそれに拍車を掛ける。

あー!なんであの時よりによって毛虫が・・

そしてまた眉間に皺が寄っているのに気がついた。

けれど自分自身にムカつく思いとは別に、単純にファン・ミエのことは気になっていた。

けど、何か言いたいことがあんのは確かだよな・・

「私見たんだから!あんたが・・」の続きをチョルが待っていると、

ミエは突然言葉を忘れたかのように固まって、

そしてそのまま、あの表情になったのだった。

 

なんで急に赤面したんだ?マジで変なやつ・・

どっか痛かったんか?

チョルはキイッと自転車を止めた。

聞き覚えのある声が、向かいの建物から聞こえて来たからだ。

「もー!なんでぇ?!」「あんたが勝手に飛び出して行ったんでしょ!?全く油断も隙もない!」

「いたたた!だから本当に急用だったんだってば!」「何の急用よ!?ほら!答えられないじゃない!」

「ほらほら母さん、落ち着いて落ち着いて・・」「もー!一体いつまで外出禁止なのぉ〜?!!?」

[・・一体どうなっているんだろう・・]

知りたいような知りたくないような、ファン・ミエを取り巻く、その全て。

チョルはそのまま自転車を停めて、自宅へと帰ったのだった。

 


第七十話①でした。

チョル、以前ミエの上靴上げ底事件(四十六話)でミエの赤面を見た時、

こんな反応でしたが、↓

今回はこんな感じで・・

なんか二人とも徐々に変わって来てるのがわかりますね〜!

(ミエにとっては上履き事件は恥そのものだと思うので、ちょっと違うかもしれんですが・・

これからが楽しみです!!

 

第七十話②に続きます