じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

三途の川を渡る

2021-02-11 10:16:17 | 日々の雑感
唐突でナニですが、私ゃいろんな三途の川を見たんですけれども、あれは様々でありますな。

下手をすると川と言っておきながら水が無いのもありまして、大概は小川や沢程度のものが多いと思うのであります。

そー、昨年の夏頃下北半島を旅した時に恐山の三途の川を見ましたが、あれは確かに水のある川ではありました。

が、こー言っては罰当たりですが自分にはあっち側とこっち側の違いが感じられなかったわけであります。

で、我が家地方は身近な所に三途の川が多く、蔵王の賽の河原の辺りにも三途の川がありますし、バイクのツーリングで良く行く秋田県の小安峡のそばにも三途の川があるわけです。

なんと申しましょうか、本来霊験あらたかで神秘的なはずの三途の川を日本全国に作り過ぎちまってイメージを壊し、希薄化してしまったと思うのは私の勘違いでありましようか?

で、私も遠く無い将来三途の川を渡ると決まっているわけですが、思うのはそれの渡り方であります。

自分で言うのもナニなんですが水泳はとても得意でして、遠泳も4キロや5キロは屁とも思わず泳げる・・・あっ、あれから20年か? まっ、大丈夫でしよう。

そんなわけで、もしも三途の川を泳いで渡るとすると私は向こう岸からターンして戻ってこれるのでは無いかと思うわけでありますが、まっ、それは無理なんだと思います。

なんとなれば、こんだけ時を重ねても未だに死なない人が現れないと言う事は、三途の川云々はさておき、戻って来れない旅路なのは明白でありましょう。

で、三途の川と言うくらいなので三つの途しかたがあるわけです。

賽の河原を過ぎたあたりで閻魔様の採決を受けてどの瀬を渡るのか決められるそうですが、私のような徳の低い者は一番激烈と言われる荒瀬を泳いで渡るわけであります。

余談ですが、あなた様は六文銭を持ってますか?
それを持って行くと三途の川も船で渡らせてくれるそうなので泳ぎに自信のない方は手に入れることをお勧めします。
場合によっては閻魔様に握らせて・・・おぉっと、それは内緒だったか?

いや、地獄の沙汰も金次第というのがここから生まれたのかどーかは知りませんが、しかし仏道の話に銭が絡んで楽ができるというのがどーにもアレなんですが話が長くなるので端折ります。

さて、この話をでっち上げたのは昨日のバイト先が出元でありました。

夕方、空いているプールで下手くそな婆様が一生懸命に練習していたわけであります。
泳形はお世辞にもきれいでは無く筋力も足りないと思うんですが、余計なことを言えない雰囲気でして、どこかに必死さが感じられる練習風景なのでありました。

で、上り際に「お疲れ様でした」とご挨拶して返ってきたのが「三途の川を渡る練習なよ」という言葉と笑顔であったわけです。

私ゃ感動したと言いますか、良いこと言うなぁ〜とすぐにメモった次第であります。

そっかぁ、三途の川を渡る練習かと思いつつ目をやったプールはいつもと趣を異にし、なんだか意味深いものに見えたわけであります。

さて、三途の川を渡った後は六道のどこかへ行くわけですが、子供の頃から虫やカエルの殺生を重ね、親不孝の限りも尽くし、今は三途の川をネタにして戯言を飛ばす自分が転生する先はきっと地獄か餓鬼道なんでありましょう。

ちなみに六道は、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道とありまして、地獄って言ってもランクによって苦しみ度が違い阿鼻地獄が極め付けとされているようでありますが、まっ、いいでしょう。

これは私の勘であり願望なんですが、自分が転生した暁には相変わらず諭吉に会いたい、英世が恋しいと・・・あっ、あれか、自分が三途の川を渡る頃には渋沢栄一か?

と、まぁ、取り留めもなく戯言を吐いたわけですが三途の川の後に願うのは畜生道でして、虫でも獣でも魚でも良いんですが天然物として存在したいなと思うんであります。

デパートのカブトムシや生け簀の中のハマチや豚舎の豚は嫌だなと思うんですが、まっ、いいでしょう。



と、言うことで、昨日聞いた一言に尾ひれをつけて膨らました話はおしまいであります。







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