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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

神々と暮らす子どもたち(3)

 修験道の里宝珠山の岩屋神社で先週岩屋祭がありました。暴れ神輿や広場でのイベント等がありましたが神社境内で行われた護摩焚きが圧巻でした。

 元々役行者(えんのぎょうじゃ)や空海、最澄の密教が伝わる土地なのでこういう光景は昔から馴染みのものでしょうが村民や村外から訪れた方々がこの行を取り囲んで見守られている姿はとても微笑ましい光景でした。護摩焚きをされる方は福岡県内やお隣の大分県から来られた行者さんたちです。岩屋神社は元々古代、空から降って来た隕石を宝珠石として祭りはじめたパワースポットです。近在の田んぼにも隕石の破片か?ともいわれる石が昔から祭られ「火の神」として崇められています。実際に祭り続ける人々には火災から守られた多くのエピソードが残っています。

 八百万の神々という日本古来のあり方は東峰村で過ごしているととてもよくわかります。石やたんぼや水や木々に神々が住まわれ、人々は今も自然にそのことを祭りとして日常生活に溶け込ませ、子どもにも自然と自然や神々への感謝の心は伝わっていきます。テレビがあっても普段の生活であり、祭り事なので連綿と伝わり続け続けています。この村の子どもたちの優しい気持ちや屈託の無い性格や逞しいからだはこの村に生まれた幸運にあります。じいさまやばあさま、父や母の穏やかなしつけを経た東峰村の子どもたちは日本の将来に大きな力となると感じます。

 こういうふつうのひとびとのふつうのあり方がふつうに伝わっていけば現代が抱える難題の多くは解決する気がします。伝え続けるべき多くの村の良きことはテレビが次々と壊していきました。同時に次々と村から人を連れ去りました。身体を動かすこと、自然を感じること、星を見つめること、森からの風を受け止めること、人にとって欠かせないいろんな大事なことが有名人や芸能人の生活にすっかり奪い去られてしまいました。

 今も新たなネットに乗った庶民風知識人の生活によって見失うかもしれない状況があります。テレビもネットも使いようです。上手に使う人間はアナログといわれる昔からの世界にしゃきっと立ち、生活に役立つかどうかというわかりやすい選び方ができるように鍛えあげることが必要かも知れません。東峰村はそういう意味でもパワースポットです。こらからの新たな注目スポットです。


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