この数字は何だ。2022年度の日本での死者数だ。最近、多死社会と言う言葉を目にすることが多い。日本は平和な国だが、年間157万人もの人が死ぬのだ。内訳は高齢者の死が目に付く。今後も年間160万人位死ぬ予定だ。生まれる人間は2022年度は77万人位だ。生まれる人間より倍の死者数だ。日本の人口がどんどん減っているのが理解出来るだろう。政府の異次元の出生対策なんて絵に書いた餅だ。たくさんの人間が死ぬのだから葬式が間に合わない。がん箱製造業がフル操業だ。日本中の葬儀場もフル操業だ。焼却を順番待ちで1週間も待つような事になっている。生まれる人間より死ぬ人間のほうが圧倒的に多い国とは、日本の没落を物語っている。最近、やたらと日本すごいの自画自賛ナショナリズムで盛り上がっているが、日本を細かく見ると、土台がボロボロだ。日本列島からすざましい勢いで人がいなくなり、子供も生まれない。若者がいなくなり、人工の三分の一は60歳以上の高齢者の国になりつつある。労働力不足が深刻になっている。バス運転手が足りなくて、路線が廃止になったり、日本中の職場で人手不足だ。政府も国民も日本が置かれている状況に危機感がなさぎる。今、日本で求められてるのは、保育園より葬儀場だ。葬儀場を増設しないと、葬儀が間に合わなくなる。死んでから1月後に焼却なんていう事になる。社会的重要は高まってるが、地域住民の反対で葬儀場の建設ははかどらない。日本人は身内の死を遠ざける。えんぎでもない、葬式の話なんてするなよ、その割には他人の死には敏感に反応する。芸能人の死には、日本人は特に反応する。家の側に葬儀場を作られる事には、嫌悪する。今の状況では、死んでから焼却するまで1月かかるのが普通になるだろう。冷蔵庫で保管して待つしかない。死は、生きていればすべての人間が経験する事だ。人は100年も生きれば、死ぬようになっている。そして、多くの国で葬式をやる。焼却しないで土葬の国もある。日本は火葬が法で義務ずけられている。だから葬儀場が足りなくなるのだ。土葬にする事もあっていい。人は絶対的に死ぬのだから、葬儀の型はいろいろあってもいいだろう。死を見つめる事は生きるを見つめる事だ。死を恐れるな。悟りすぎか