昨夜、遅く就寝した理由がもう一つありました。
それは朝日テレビの特集『寺越事件』を観たこと。
何気なく観ていたのですが、この事件を知りませんでした。
北朝鮮の拉致問題は有名ですが、その影にこんな事実。
13歳の時漁船が難破し、北朝鮮に流れ着いたというのです。
『人道的に』救助され住み着いたそうです。
両政府と政治家に翻弄された、その息子とお母さんの物語です。
日本の政治家が「拉致問題とは別と考えた方が良い。」と囁く。
その方が帰国しやすくなると言うわけだ。
当時の小泉首相は拉致問題の解決に北朝鮮に向かった。
母親は息子に会いたいが為、なけなしの金をはたいて何度も訪朝する。
そして、遂に帰国することが出来た。
しかし、期間限定で再び北朝鮮に帰っていった。
帰ったその日、拉致された数人が帰国した。
彼らも期間限定の予定であったのだが、帰国を拒否し日本に住み着く。
母親は帰してしまったことを悔やんだ。
政治家はそれでもなお甘い囁き。
「拉致では無いのだから、帰ってくる。」
政府と元首相を信用していた母親が、泣き崩れる。
政治家にそそのかされ『拉致では無い』と言い続けた母親。
拉致問題が大きな政治問題となった中で、たった一人別の道で戦い続けた。
洗脳されてしまった息子と電話で話しても、解決は望めない。
その母親、涙も涸れ果て今は90余歳。
「私が解き放たれるのは、私が死んだとき。」
悔やんでも悔やみきれない、憎んでも憎みきれない母親の嘆き。
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