古稀を過ぎた主夫の独り言日記

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やそうのせんりゃく

2024-02-28 15:42:27 | 主夫のつぶやき
草取りをしながら考えた。
我が庭で生き延びようと戦略を立てる草。
タネツケバナの戦略を考えた。
こいつの凄いのは種の拡げ方だ。
種に注目してみよう。
種は鞘に格納されている。
それが一つの株から何本も出る。
直径2mmにも満たない太さ。
長さは10mmから30mmとばらばらだ。
理由は母体にある。
大きく育ったものと小さいものの差だ。
その鞘がひっくり返るように撥ねる。
そして種を四方八方にばら撒く。
その種の落ちた場所もばらばらだ。
土が軟らかく栄養豊富で陽射しのある場所。
その逆で陽射しも届かない場所。
その環境で母体の大きさはほぼ決まる。
しかし、小さいから育たないわけでもない。
小さいものは目立たない。
だから人間に見つからない。
そのくせ種は数を少なくして大きく育てる。
他にも日差を利用する。
草刈りも終わった頃密かに育つのだ。
そして種を撒く。
一ヶ月位の日差はあるはずだ。
いや、もっと長いかも知れない。
そうすれば他の草の陰で育つことも出来る。
この鞘が厄介なのは触れると撥ねること。
歩く振動で撥ねる。
草取りの振動で撥ねる。
種が熟してしまえば人間の負けだ。
だから熟す前の今頃から草取りは必要だ。
花の柄を伸ばし種を着ける。
種が熟するまでに一週間は掛からないか。
それ程急激に育つのだ。
だから一週間に最低2回は草取り。
そうして小さいものも見逃さないこと。
そして日陰にも注意すること。
これを実践すれば勝てるだろうか。
実は野草はみんなそうだが気温が関係する。
そして雨、水分の具合に左右される。
そんなことを考えたら厭になる。
野草と仲良くすること。
これが一番かも知れない。
自然のままの庭。
何時かはそうなる。



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