草取りをしながら考えた。
我が庭で生き延びようと戦略を立てる草。
タネツケバナの戦略を考えた。
こいつの凄いのは種の拡げ方だ。
種に注目してみよう。
種は鞘に格納されている。
それが一つの株から何本も出る。
直径2mmにも満たない太さ。
長さは10mmから30mmとばらばらだ。
理由は母体にある。
大きく育ったものと小さいものの差だ。
その鞘がひっくり返るように撥ねる。
そして種を四方八方にばら撒く。
その種の落ちた場所もばらばらだ。
土が軟らかく栄養豊富で陽射しのある場所。
その逆で陽射しも届かない場所。
その環境で母体の大きさはほぼ決まる。
しかし、小さいから育たないわけでもない。
小さいものは目立たない。
だから人間に見つからない。
そのくせ種は数を少なくして大きく育てる。
他にも日差を利用する。
草刈りも終わった頃密かに育つのだ。
そして種を撒く。
一ヶ月位の日差はあるはずだ。
いや、もっと長いかも知れない。
そうすれば他の草の陰で育つことも出来る。
この鞘が厄介なのは触れると撥ねること。
歩く振動で撥ねる。
草取りの振動で撥ねる。
種が熟してしまえば人間の負けだ。
だから熟す前の今頃から草取りは必要だ。
花の柄を伸ばし種を着ける。
種が熟するまでに一週間は掛からないか。
それ程急激に育つのだ。
だから一週間に最低2回は草取り。
そうして小さいものも見逃さないこと。
そして日陰にも注意すること。
これを実践すれば勝てるだろうか。
実は野草はみんなそうだが気温が関係する。
そして雨、水分の具合に左右される。
そんなことを考えたら厭になる。
野草と仲良くすること。
これが一番かも知れない。
自然のままの庭。
何時かはそうなる。
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