古稀を過ぎた主夫の独り言日記

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アフリカの想い出

スズメノカタビラに見る

2014-03-10 14:54:13 | 日本語教師のつぶやき
庭の草取りをしながら考えた

芝生の大敵、スズメノカタビラが大きく育ってしまっている
この草は芝生との見極めが困難で、庭師泣かせの草である
とは言っても、大きく育つと明らかに芝生とは違うがその時は種をばら蒔いた後である
もっとも今は芝生がまだ育っていないので青草はすべて草取りの対象である

寒い日が続いたので草取りをさぼっていた
雨のあと、元気に育ってしまったのだ
しかし、どの草も同じように育っているわけではない
太った草、痩せた草、小さい草、押しつぶされた草と色々だ

草を取るときその根の周りでなるほどと思う
柔らかい砂地ではのびのびと茎も根も葉も大きく育つ
固い土では根張りも悪く、小さく育つ
踏み付けられた草は土に埋まって育つ

けれども私の庭に育ったスズメノカタビラはいずれ抜かれてしまう
河原のスズメノカタビラは今は小さい
寒いので萌え出すのが遅いのだ
それでも夏の間に信じられないくらい大きくなる

スズメノカタビラにとって、何が幸せかを知らない
のびのび育つ草はなかなか花をつけない
その点、育ちの悪い草は種を早く落とす
生き延びること、子孫を作ることが一番大切だと解っているようだ

日向に育った大きなスズメノカタビラが、僕に話しかけた
僕にだって悩みがあるんだ
その横で、踏みつけられたスズメノカタビラがつぶやいた
悩んでいる暇があるだけ、幸せなんだよ
コメント
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