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EPAシンポジウム

2010年03月18日 | お仕事(Business)
3/17、外務省主催、日本経団連後援にて開催されたEPAシンポジウムに参加。

会場は麻布十番駅にある三田共用会議所。確かその先に三井クラブがあり、従姉の結婚式で訪れたことがある。

元日銀総裁の私邸のあった場所で重厚な門構えで

所内には絨毯が敷きつめられロビーは異様なほど広く披露宴会場に来たかのような印象である。

一般には開放してないようで主に中央官庁の会議などが行われているようだ。

協定の交渉など国際会議も開催されているようでこの場所で国を動かす意思決定が行われているのかと少々興奮。

募集人員は50名と記載があったが場内に入ると500名分くらいの席があり

開始時間までにはみるみる隙間がないくらいの人で埋め尽くされていった。

記者席などもあり、また現役の学生もちらほら見られEPAへの関心の高さを伺わせる。


EPAとは経済連携協定のことであり、FTA(自由貿易協定)がものやサービスの貿易自由化を行うのに対し

それに投資の自由化、人的交流の拡大、協力の促進等幅広い分野を含む協定である。


WTO加盟国はMNF税率という基準の税率があるがWTO交渉停滞により個々の国々が関税や非関税措置などの

貿易障壁を相互に撤廃するために締結しているのがFTA/EPAだ。


日本はアジアを中心に11カ国とのEPAを締結済み。現在は韓国、GCC(湾岸)諸国、インド、豪州、ペルー、ニュージーランド

と交渉しているがすでに韓国が締結している米国、EUとは交渉には至っていない。

このことは大きく注目すべき点だろう。



開会挨拶に外務大臣政務官、デモレーターに外務省経済局長、パネリストは早稲田大学教授、慶応大学教授、東京大学教授、双日総研副所長、

など産官学の有識者が登壇。

堅苦しい雰囲気はなくむしろ時間的にはあっという間に感じた。

昨日今日この問題について関わった私などが100%正しい理解をできるはずもないし大それたことも言えないが

経済に特に興味のある人間以外、一般にはEPA/FTAなど貿易などに関わった人間にしかなじみのないような言葉ではあるが

実はこの問題は今後の日本の行く末を考える上で非常に重要なテーマなのだと確信した。




まずはこのシンポジウムを傍聴して自分自身が重要と感じたポイントいくつか先に述べてしまおう。

1.これまでは先進国向けの製品の輸出を行ってきたがこれからは途上国向けの製品作りを考えるべき。

2.汎用性のある(国際的に通用する)製品を作ること

3.アジア展開を考えた場合単にものの輸出だけでなくインフラの輸出(電気・水道・交通)を行う。

それから何より重要なのがモチベーション。

日本の人口は減り高齢化が進んだ結果、貯蓄率、そして労働力が減る。

自分達の親世代が築いてきた豊かな国に安住し、労働力もインドネシアやフィリピンなどから調達し、

今の若者は海外赴任を嫌がり米国の大学の留学生も今や、中国人、韓国人、インド人ばかりというのだ。

そう、まさに日本が抜かれようとしている国々の若者が世界に出ていっているのだ。



このシンポジウムの議事録はいずれインターネット上で公開されると思うので内容については

詳しく記述しないが数回に分けてこのテーマを掘り下げ、最終的に企業の役割について具体的な

アイデアを述べる段階までいきたいと思う。


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