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晴れ舞台

2011年02月01日 | 子育て(Family)
淳は受験日の後午後から野球チームの卒団式に参加しました。

今まではスタッフとしてチームトレーナーを着て来賓の受付、案内やお茶出しなどをして縁の下の力持ちとして

チームを盛り立ててきた私達お母さん達もようやく正装して卒団生父母として招かれる日が来ました。



市の中央公民館を貸し切り学校の卒業式以上に盛大で毎年来賓の議員さんさえも涙する、

本当に心がこもった式典のついに送られる場面が3年たってようやく訪れました。



これまで駆け抜けて来た5年間。誰もきっと立ち止まる事はなかったから

子供達一人一人が親と共に檀上に順番に立ち子供からの言葉を聞くまで

この三年間をどれだけの思いで乗り切ってきたかを子供達がマイク片手に言葉を詰まらせ

こらえられない涙を思わず流しそれぞれの形の感謝の気持ちを言葉にするのを見て初めて知るのだと思います。

26名中、殆どの子達が文字通り「思わず」感極まり親への感謝の気持ちを伝える場面で舞台上で涙しました。

Jはシャイだしきっと「朝からお弁当作ってくれてありがとうございました」くらいの事を私の顔を見ることもせず

サラっと言うのかと思っていたら

檀上にあがると目の前の私をしっかりと直視し、時には言葉を詰まらせながらでもしっかりと

こんなセリフを言ってくれました。

「いつも仕事で大変なのに土日朝早くから弁当作ってくれたり当番とかありがとうございました。

中学で結果が残せなかったのは自分としてはすごく悔しいけど…(声を詰まらせ)、

でも高校へ行ったら勉強も野球も頑張ってお母さんには苦労はさせません!

これからもよろしくお願いします!」





公式戦用のユニホームに背番号付け忘れたり、集合時間変更メール伝え忘れておいてきぼりになったり、

いろいろ私だってだめなとこあったのにそういえばJは一度も責めなかったな。

小学校の時の展覧会で見た絵は私にとって忘れられない。

それは父と子が夕焼けの中でキャッチボールをする絵だった。

それを見た私は思わず息を飲んだけど自ら「父と子」というタイトルをつけていたのには

もっとびっくりしたしその絵を見て私はどれだけの思いでJがこの絵を描いたのかと思うと

こみ上げる涙を抑えられなかった。

それを見た私はそれからJを朝や休みの日にキャッチボールに誘った。

それから仕事が終わってからバッティングセンターにも連れて行った。

でもキャッチボールをすれば顔面に当たり失神しそうになって

お面を買ったから大丈夫だよ!もう一度やろう!って言ってもそれ以来Jは

心配してか「もういいよ」と言って一緒にやろうとはしてくれなかった。

そんなこともあったな。5年間耐えてきた思いは沢山あったと思うけど最後までやり抜いた。



沢山の親がばばかることなく面と向かって子供に「ありがとう」と言いそしてみな泣きながら笑ってた。

子供たちの純粋な涙は全ての人たちの涙を誘い、来賓も空を仰ぎ、1,2年生父母も、

指導者も皆ハンカチを持ち、もーぐちゃぐちゃ。

子共がお母さんに手渡すカーネーションを感極まったお父さんが思わずお母さんをさえぎってもらっちゃって

みんなの涙と笑いを誘ったり。。。絶対泣くなんて思わなかった子が親を目の前にしてマイクを持つと

肩を震わせて泣き出したり。。。

卒団式は3回目でいつもボロボロ泣けたけど、こんなに多くの選手達が泣いてスピーチするのは初めて。

26名それぞれの親子の形があり、感動があり、苦労があり、様々だけど、でもここに立つことができた

喜びは皆きっと同じくらい大きいです。こんなに涙があったのはきっとみんな本当に頑張ってきたからだと思う。

子供と同じ時間を共有し、共に悩み、苦しみ、笑い、親も子供と同じ様に沢山の人に励まされ成長出来た。

私はあらためて人の有り難さを感じたし子供の限りない可能性を信じる大切さを知った。

Jが名前を呼ばれ大きな声で「はい!!」と返事をし壇上に上がり正面を向いて堂々と、

そして深々とお辞儀する姿にびっくりするくらいの成長を感じた。

私も子供たちの活動を通じて本当にいい経験をし成長させてもらいました。

Jが最後まで頑張らなかったら私もこの場所に晴れ晴れとした気持ちで立つことはなかったのです。

だから私も最後まで頑張った子供へ「ありがとう」と言いたいです。



さようなら、また成長した君達にどこかで会えるのを楽しみにしています。

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