プラド美術館のコレクションの中でも、有名なのが巨匠ゴヤのコレクションです。
宮廷画家として活躍したゴヤは、明るく優雅な宮廷生活を描いてきました。
しかし、1807年になると、フランスによるスペイン侵略が始まります。
スペイン独立戦争で、殺されていく武器も持たない力無き人々。
ゴヤの絵にもそんな暗い影が現れてきます。
スペイン独立戦争を描いた「1808年5月3日」(1814年)
そして晩年、ゴヤは人間の内面の暗黒をえぐりだしたような、「黒い絵」と呼ばれるシリーズを描きます。
「我が子を食うサトゥルヌス」(1820年-1823年)
上のサトゥルヌスの絵は黒い絵の中でも代表的なものです。
心の闇とともに、次第に色彩をなくしていくこの3枚の絵。
巨匠の叫びが聞こえてきそうで、思わず目を背けたくなってしまいます。
明るくカラフルなイメージのあるスペインにも、こんな暗黒の時代があったのです。
萌黄色、柑子色、浅黄色、菫色、若草色、山吹色、群青色。。。
日本にはたくさんの色があります。
それはとっても幸せなこと。
そんな色彩を感じる心を失わないでいたいものです。
宮廷画家として活躍したゴヤは、明るく優雅な宮廷生活を描いてきました。
しかし、1807年になると、フランスによるスペイン侵略が始まります。
スペイン独立戦争で、殺されていく武器も持たない力無き人々。
ゴヤの絵にもそんな暗い影が現れてきます。
スペイン独立戦争を描いた「1808年5月3日」(1814年)
そして晩年、ゴヤは人間の内面の暗黒をえぐりだしたような、「黒い絵」と呼ばれるシリーズを描きます。
「我が子を食うサトゥルヌス」(1820年-1823年)
上のサトゥルヌスの絵は黒い絵の中でも代表的なものです。
心の闇とともに、次第に色彩をなくしていくこの3枚の絵。
巨匠の叫びが聞こえてきそうで、思わず目を背けたくなってしまいます。
明るくカラフルなイメージのあるスペインにも、こんな暗黒の時代があったのです。
萌黄色、柑子色、浅黄色、菫色、若草色、山吹色、群青色。。。
日本にはたくさんの色があります。
それはとっても幸せなこと。
そんな色彩を感じる心を失わないでいたいものです。
サトゥルヌスの絵は見るたびに泣きたくなってしまいます。
今も涙がぼろんって出てしまう。
こんなに悲しい絵はなかなかないと思うのです。
色を感じられる日々は本当に幸せなことなんですね。
サトゥルヌスの絵って、父に「お前は子供に王位を奪われる」って予言されたサトゥルヌスが、それを恐れて我が子を食べ続けたって話を描いたものなんですよね。
その話も悲しいし、これを書いたときのゴヤの心も悲しいし。
本当に救いようが無い気がします。
初期の絵はそれないに明るいのですが、次第に暗く沈んでいくんです。
ゴアの苦悩が滲んだ絵に、心が痛みました。