(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

いつかの夕暮れシリーズ 稚内への道

2005-04-07 | 日本
何をやってもうまくいかないとき。
人は近視眼的になり勝ちです。

バイオリズムのすとんと落ちるところだけをルーペで拡大して溜息をつき。
這い上がろうとしてもがき、更に溺れていく。

僕が北海道の最北端に行ったのは、まさにそんなとき。
公私ともどん底のときでした。

当たり目に祟り目。
フェリーで函館に上陸したあと、長万部で自爆。
底をしたたかに打ち、ハンドルを少し曲げないと、まっすぐ走らなくなってしまいました。

よたよたと、北へ向かって走るインテグラ。
その赤いボディを更に赤く染める、最果ての地の夕陽。

学生時代からの愛車は、事故のあと長万部-稚内-函館-青森-千葉というロングドライブのすえ、結局廃車になりました。

もう全てをリセットして真っ白になりたくて、次に買ったのは白いインテグラ。
前の車の形見代わりにエンブレムだけは赤くしてもらいました。

早いものであれからもう8年。
純白だったボディは薄汚れ、当時の原色の傷跡も色褪せました。

今となっては、みんなもう想い出。
真剣に落ち込めた、あの頃の純真さが懐かしくさえあります。

今週末は、しっかり車を洗ってあげよう。
あの日の真っ白な気持ちを、取り戻すために。


学生時代からの愛車 日本中を旅し1997年 永眠