峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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それぞれの物語

2020年08月25日 | 将棋
17歳の高校生棋士・藤井聡太さんが瞬く間に棋聖と王位2つのタイトルを手にした。
しかもその内容が棋聖戦五番勝負で3勝1敗、さらに王位戦七番勝負では4連勝と2つの棋戦でタイトル保持者相手に7勝1敗と圧倒的なものだっただけに将棋界における藤井時代の到来を強く予感させるものとなった。

ただし、将棋界の面白さはこの稀代の天才の快進撃のみにとどまらない。棋聖位を奪われた渡辺明さんは、その後すぐに悲願の名人のタイトルを手にした。また、ようやっと手にした王位の座を失った木村一基さんは、昨日の王将戦2次予選決勝において三浦弘行九段を降し、初の挑戦者決定リーグ入りを決めた。彼の座右の銘「百折不撓」の物語は続いている。

そして今日。
あの羽生善治九段が竜王戦の挑戦権獲得を目指し、決勝トーナメントの初戦で藤井2冠を破った丸山九段と挑戦者決定三番勝負を戦っている。
丸山九段の先勝を受けての第2局目となるが、きょう勝って3局目につなげられるか否か。夕方4時半過ぎ。緊迫した局面が続いている。

羽生九段のタイトル通算100期というドラマも進行中である。