峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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糸葉さんの冒険

2019年04月12日 | 私と孫
福岡に住んでいる今月で3歳になる私たち夫婦にとって3番目の天使である糸葉さんがおじいちゃん・おばあちゃんの家に泊りに行きたいとお母さんにおねだりしたところ、それを聞き入れてもらい、一昨昨日の昼頃お母さんに連れられやって来た。

昼ご飯を食べ、しばらく部屋で過ごした後、そろそろ終わりを迎えている近くの公園の桜の花を4人連れ立って見に出かけた。

公園は集落の最も高い所に位置する。そこまで急こう配の道を上らなければならない。そのせいか、そこを利用する人はほとんどいない。それでも、かつては、ご高齢者のみなさんのゲートボールを楽しむ姿が見られた。しかし、今はその影もない。この日も私たちが帰るまで、訪れる人はいなかった。

公園をぐるりと取り囲むように桜の木が植えられている。
先の日曜日、県議会議員選挙の投票を済ませた帰り道、女房どのと立ち寄った際、桜花はまさに満開だった。それがこの日は、時折吹く風にその花びらを散らしていた。
満開の桜もいいが、桜吹雪の様もまた良いものだ。しばし、4人で宙を舞いながら落ちてくる花びらを追いかけたり、地面に落ちて溜まっている花びらを手のひらにすくい、宙に舞い上げたりして戯れた。

公園から帰って間もなく、糸葉さんのお母さんは1人で福岡に戻って行った。
糸葉さんはお母さんが去る際も、また、その後もいつもと変わらぬそぶりを見せて遊んでいた。
夕方になり、おばあちゃんと入浴し、おばあちゃんの作った食事をおいしいおいしいと食べた。

午後7時、私は2階の教場に入り、午後9時過ぎに居間へ降りると、すでに糸葉さんは1人寝室で眠っていた。
女房どのにその後の様子を聞くと、糸葉さんは寝床に着く際「おかあさん、おかあさん」とそのつぶらな瞳から涙をこぼしつつ、お母さんを恋しがったという。

翌朝、糸葉さんはいつもの笑顔を私たちに見せてくれた。
朝ご飯を食べ、しばらく居間で遊んだ後、私と2人で2階の教場に入った。

教室の一方の壁一面を本棚が占めている。その中には絵本もたくさんある。その中から糸葉さんが彼女の好みの絵本「アンパンマンのゲームワールド」を取り出してきた。一緒に遊ぼうという訳だ。しばらく相手をしてやると、その後は教室内を物色し、これを使っていいか、あれを使っていいかと尋ねてはハサミで紙を切ったり、ボールペンやマジックで何やら描いたりしていた。

昼になり、有紀さんが迎えにやって来た。
夕方まで遊んだ糸葉さんは、もう1日泊まりたいと軽口をたたきつつ、お母さんの運転する車のチャイルドシートに収まり、お父さんが待っている彼女のわが家へと帰って行った。
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