はーちゃんdays 2

大学生の娘と高校3年生の二人の子供の父親。

8050問題 勉強編 2

2021年11月27日 | 買った本、読んだ本


こちらも読了。親が亡くなったら、流石に子供はなんとかするのでは?そういう期待を打ち砕くことが書いてある。社会との関わりが持てないから引きこもっているのだから、親が亡くなってもその状況は好転するわけもなく、むしろ接触はどんどん減っていく一方でどうすることもできない。
せめて親が亡くなる前にある程度の支援を受けるシステムを構築しておかなければ、亡くなってからの新たな介入は難しいように思う。
親以外の家族の介入は逆効果のことが多いように思う。特に兄弟からは経験上、百害あって一理なしだ。

兄としてはいつまで甘えているんだ、もっとやる気をだせ、食うぶんぐらい稼げというNGワードしか頭に浮かんでこない。
本当は語りかけて苦しみを共有しなければいけないのだが、本人が自発的に語ることもなく、普段は何をして何を考えているのかわからない。
時々出てくるのは不眠はもう何年も前からとか、頭痛と不安が襲ってくるとか、そういうことを10年以上経ってから小出しに語り始める。兄弟としてはなぜ初めから言えない!そう思ってしまう。もちろん言わないのではなくて言えなかったのだろうが。兄弟であるために複雑な感情が邪魔をしてどうしても、高圧的になりちゃんとしたした対応は困難なのだ。

兄弟姉妹がひきこもり兄弟姉妹をなんとかしようとするのは非常に難しいという結論に達した。ではどうすれば良いのか、、、それはもう少し行政的支援、第三者の介入を考えなければいけないと思う。少なくとも私は頼られる分には対応するが、自らが何かさせようとするのはやめようと思う。

ご飯を作る親が亡くなったから、外食を始める、コンビニに買い物にいくようになる、兄弟に助けを求めることができるようになるかは引きこもっている人それぞれで違うと思う。
住むところはどうする、家賃、光熱費、固定資産税などなどどうするのだろうか?いろいろ考えるが、兄弟姉妹が考えることではなく、親が考えることだという結論に達する。80歳を超えた親が今更そんなことを考えているかというとそうでは無い。”あんたらがええ具合にしてよ、助けてやってよ”と言われても、、、兄弟姉妹でなんとかできるならこんなにも、何十万人ものひきこもりは生まれていない。
ひきこもり健康保険施設というのが近い将来できるのでは無いだろうか??親が亡くなり、ひきこもり歴10年以上の方が入れる健康保険施設。今必要なのはある程度の強制力。精神疾患の方が病状によっては強制入院させることができるようなシステムの適応ができなければ、本人の意見や気持ちを汲んでどうするかとか時間のかかることをしていては決して減る可能性はないだろう。
続く

8050問題の勉強編

2021年11月27日 | 買った本、読んだ本

心理学者、アブラハム・マズローの欲求五段階説に基づいて考えるなら、まず生理的欲求(「食べていけること」など)、安全欲求(「批判・非難されないこと」など)、関係欲求(「孤立しないこと、家族関係の安定」など)が満たされて、はじめて承認欲求を追求しようという気持ちが芽生えてきます(図3)。ちょうど「衣食足りて礼節を知る」という故事成語と同じような意味ですね。生理・安全・関係、それぞれの欲求を家族が満たしてあげなければ、承認欲求≒就労動機につながらないのです。


斎藤 ,畠中 雅子新版 ひきこもりのライフプラン 「親亡き後」をどうするか(Japanese Edition) (Kindle の位置No.262-267). Kindle 


読んでみて、親も大変だし、親が老いてできなければ兄弟姉妹が変わりにすることなのか?と思いました。


いろいろ考えることありました。


ひきこもりからの脱出には

兄弟、姉妹ではどうしようもない。家族では親だけ。第三者の介入が無いと改善は無理とのことです。

ライフプランを考え計画することはできそうですが、なんでそこまでしないといけないのか?兄弟だと思ってしまいます。この本は親の立場、自分が亡くなった後のひきこもりを心配する親の本です。



加えて当事者の多くは、「食べるために働く」という動機づけをリアルに感じることができません。その是非を問うても仕方のないことです。彼らに社会参加を促そうというのなら、むしろ「他者からの承認」という動機づけに誘導するほうがはるかに効果的でしょう。


斎藤 ,畠中 雅子新版 ひきこもりのライフプラン 「親亡き後」をどうするか(Japanese Edition) (Kindle の位置No.260-262). Kindle 


ひきこもり の弟を持っていろいろ考えることはあったが、自分自身のことで手がいっぱいで深く実家の状況に介入することはなかった。

弟は気がついたら実家で10年以上のひきこもり の状態。

私は50を超え、弟は40を超え、親は80歳になっていた。


3年前に老後の暮らしを送っていた父親が急逝し3人暮らしから二人暮らしなった時も、大きな変化はなかった。

母の話し相手、一人暮らしの老人の同居人としての立場が加わっただけであった。


老いる母親を見て手にしたのがこちらの本だ。





ライフプランの章に入る前の斎藤 環先生のひきこもり の理解と対応を呼んでみて、自分自身が弟にたいして行ったことは全てNG行為だったということを初めて理解した。


自分自身がいかにひきこもり を理解していなかった、理解しようとしていなかったことを感じた。

おそらくどの本を読んでも極々当たり前のこと、ひきこもり の対応として当然のことが書かれているのだろが、、家族はえてしてタブーなことをしてしまうものだ。


時々しか会わないためかもしれないが、冷静にひきこもりの弟と話ができないのだ。過去にとらわれていて、なんでも人のせいにして、プライドは高いが自信がない、口はでるが体は動かさない、助けを求めない、何をしてもらいたいかはわからない。ひがみ根性が丸出しで、少しでも提案やお願いをしても、回りくどく断ってきてハッキリしないから大丈夫なのかと思ってさらに突っ込むと逆ギレする。


聖人君主のような心で接することはなかなかできないのも事実。

一緒に住んでいる親は現状を変えるエネルギーは残っていない。ここまで放置したのも親のせいではあるのだが、、、どうしたら良いのか親も兄弟も分からないうちに月日が、過ぎたという方がただしい。

未だに行政の支援が介護保険のようにちゃんとしたものではないので、なんとかしようと思い立ったとしても何から始めれば良いものなのか、、ひきこもり保険申請書を書いたらある程度自動的にどうにかなるシステムが行政レベルで、構築されなければ今後8050問題は桁違いに増えてくると思われる。早期ならなんとかなった人が、病気でも無いのに無為な時間をただただすごしてしまうのではないだろうか。

犯罪との結びつきは良く無いのだが、ニュースなるのは家族の言葉が追い詰めてしまい犯罪に走るケースが多いようなきがする。

ちょっとしたことで怒りを表すことはよくあるから、どうしても強くは言えない、良くないとわかっていても就業についてもついつい言ってしまう。自分は働いているのになんでお前は何もせず食っちゃねえ食っちゃ寝してるんだと思ってしまう。


欲求五段階説を考えて冷静に対応してみようとおもった。


8050問題の実践的な本だと思います。親たちは80歳になる前から対策は練った方が良いとおもいました。