JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

MAV-2Wを使ったダイポールアンテナの測定&調整(HF40FXW@7MHz編part3)_231014

2023年10月22日 07時50分24秒 | ダイポール

題記のダイポールアンテナの調整作業は、今日(10/14)で延べ3日目となる。まぁ、かなり大詰め状態だと思うので、何とかイイ結果を出したいところだ。


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■測定条件など
 ・基台     :CQオーム_MAV-2W軽量化等改造品(改造設計、製作、組立:すべてJR9RVK)
 ・エレメント  :DIAMOND_HF40FXW(ボトムローディングホイップアンテナ)
 ・同軸ケーブル :7MHz用アンテナチェックケーブル(MP&MP仕様)
 ・アンテナ地上高:約4.8m
 ・エレメント角度:180°、120°V、ただし自重による湾曲は含まず。
 ・測定器    :アンテナアナライザー(COMET_CAA-500MarkⅡ/改)
 ・その他    :帯域はSWR≦1.5の範囲とする。

また、2本のエレメントを区別するため、向かって手前側からバラン、マウントプレート、ポールとなる向きを正面と定義し、左側エレメントをA右側エレメントをBとする。
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■180°でSSB用
 ・1回目【A=878mm、B=673mm】:f0≒7.088MHz、SWR≒1.00、Z≒47Ω、帯域=7.068~7.108MHz(7.088MHz±20kHz)
 ・3回目【A=854mm、B=673mm】:f0≒7.116MHz、SWR≒1.05、Z≒50Ω、帯域=7.097~7.135MHz(7.116MHz±19kHz

前回(10/8)の記事に書いたが、180°でも使える結果が出そうだったので、本命角度ではないけど調整してみた。また、これまでの結果から、エレメントの長さによるf0の変化量=1.25kHz/mmと導き、これを基に調整長さを計算。

■180°でCW用
 ・1回目【A=854mm、B=753mm】:f0≒7.017MHz、SWR≒1.48、Z≒56Ω、帯域=7.013~7.021MHz(7.017MHz±4kHz)
 ・2回目【A=878mm、B=729mm】:f0≒7.018MHz、SWR≒1.27、Z≒50Ω、帯域=7.004~7.032MHz(7.018MHz±14kHz)
 ・3回目【A=878mm、B=735mm】:f0≒7.011MHz、SWR≒1.29、Z≒52Ω、帯域=6.998~7.024MHz(7.011MHz±13kHz

少々余談から始めるけど、本記事作成中、UP写真に記入してある1回目のf0は計算ミスしていることに気付く。なので、本文は再計算修正後の値を記入した。

それはさておき、1回目は、前述のSSB用の最終結果に対してザックリ100kHzダウンをねらったが、オフセンター度が低くなったためかSWR値が高めに出た。

これを改善するため2回目は、エレメントAを目いっぱい延ばして、エレメントBは同じ量を縮めてオフセンター度を高くしてみたところ、理想通りではないけどf0はほぼ同じでSWR値は下がってくれた。

3回目は、既にエレメントAを目いっぱい延ばし切っているため、調整の余地が残っているエレメントBのみで対応となったが、何とか普段使いの周波数に持って行くことが出来た。

■120°でCW用
 ・1回目【A=878mm、B=735mm】:f0≒6.990MHz、SWR≒1.35、Z≒50Ω、帯域=6.978~7.002MHz(6.990MHz±12kHz)
 ・3回目【A=878mm、B=716mm】:f0≒7.012MHz、SWR≒1.25、Z≒50Ω、帯域=6.998~7.026MHz(7.012MHz±14kHz

手間(戻り作業?)を減らすため、120°はCW用を先に行う。1回目は、180°のエレメントのまま角度だけ120°に変えて測定。f0が低くなってSWRは高くなった。この先はオフセンター度が低くならないように、エレメントBだけで調整を進めてみる。結果、3回目で普段使いの周波数になったためOKとした。

■120°でSSB用
 ・1回目【A=854mm、B=673mm】:f0≒7.093MHz、SWR≒1.05、Z≒49Ω、帯域=7.076~7.110MHz(7.093MHz±17kHz)
 ・3回目【A=833mm、B=673mm】:f0≒7.115MHz、SWR≒1.19、Z≒52Ω、帯域=7.099~7.131MHz(7.115MHz±16kHz

CW用と同じく、1回目は180°のエレメントのまま角度だけ120°に変えた状態にして測定。結果もCW用と同じく、f0が低くなってSWRは高くなった。となれば方向性もCW用と同じと判断し、オフセンター度を低くしないように、調整の余地が残っているエレメントAだけで調整していき、3回目で普段使いの周波数帯域を得たためOKとした。

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とりあえず、2年越し&使える状態で立ち上がったことにホッとしている。まぁ、まだ7MHzのみだけど、移動で自身初となる自立形のダイポールが立ち上がった。

個人的な定義を踏まえると、このアンテナを使う運用は撤収しないと走行不可能な状態なので“モービル運用”とは言えないけど、私のスタンスがモービル運用絶対主義ではないので、タイミングと言うか条件が整えば使っていきたいと思う。


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