飛ぶ教室56号の特集は「転校生」。とてもよかった。隅々まで読み切った。
童話もエッセイもそれぞれによくて。
童話のなかでは市川朔久子さんの「夜空に結ぶ」が一番よかった。転校生の女の子が前の学校の仲良しの子と少しずつ離れて行って、新しい友達と出会う。こう書けばとても単純なようだけど、女の子たちの心の動きが切なくて、ああ、私も転校したときこんな感じだったなぁと思い出したりしていた。
しみじみとする4行があるけれど、ここには書かないでおこう。もしこれから読むひとがあったら、さきにすてきな部分を知るともったいないと思うから。
連載の斉藤倫さんの「レディオワン」は最終回。犬がラジオのDJをやっている、というおもしろい話だけど、なかなか濃い。いじめの本質的なことが書いてある。こういうことは童話でしかできないなぁと思う。
また新しい童話を書きたくなってきた。