このあいだ、出勤前に植物に水遣りをしていたら、ランニング中と思われる女性が走りながら近づいてきて、
「あれ、また生えてきましたね!」 と声をかけてきた。あれ、というのはたぶん野葡萄のことだ。
私「そうなんです! 嬉しいです」
「私も嬉しいです!」
と、にこにこしながら走り去っていった。
よそに生えていた植物の名前も知らないけれど、枯れてしまったことを見ていて、また復活していることを喜んでくれたのだ。ちょっと感動的だった。
私に直接喜びを伝えたのも、衝動的な行為だったんだろう。走りながらまた生えてきた野葡萄を見つけて、よかった!!って思ってくれたのだと思う。
うちの前を通る人々。犬の散歩をしていたり、ジョギングをしたり。野葡萄のことを見たり気にしたりしてくれていた人がたくさんいたことを、野葡萄が枯れてしまってからわかった。
野葡萄の二期生、三期生が蔓をのばしてブロックを登っている。
いったん枯れてしまったからこそ、見守ってくれていた人のことに気がつくことができた。
オーヘンリーの最期の一葉じゃないけど、植物に励まされているひとはいるんだな。
野葡萄、がんばれ。 野葡萄を励ましながら、私たちも励まされているのだ。
今回、枯れた野葡萄のことを何人もの人が気づいて、声をかけてくれて、見てくれてるひとがいることに驚きました。
ウォーキングやジョギングしながら楽しんでくれてるって知って嬉しいです。きのう、春のための球根を買いましたよ。まだ暑いからもう少し季節が進んだら植えるつもり。