ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

チェコ的な一日

2019-11-30 22:25:01 | 日記

 今日はミキコさんとお出掛け。

 

 チェコ語講座でもらったチラシに「ビロード革命の30周年を考える」というボヘミアフォーラムがあると知って、大阪大学へ。ひとりで行くのはちょっとなぁと思って、12月にチェコへ行くミキコさんを誘ってみたらいっしょにいってくれることになった。

 

 しかも、通り道の阪急うめだ店では催し会場でチェコをはじめドイツ、オーストリア、ハンガリーなどのクリスマス雑貨のお店がでていること、1Fのショーウィンドーの今年のテーマが「くるみ割り人形」で、チェコ在住の人形作家林由未さんのマリオネットが見れるという情報を得て、寄ってみる。

 

 催し会場ではフルーツフェアのようなものも同時開催していて、おいしそうなパフェやサンドイッチの並ぶ一区画をひとめぐりして、ジンジャーレモネードとフルーツのトッピングされたハワイアンドーナツを食べた。おいしい。

 

 かわいいクリスマスグッズもひとしきりみて、心に栄養を補給。いいなぁ。またいろいろ飾りたくなってきたなぁ。

 

 

 そのあと1Fのショーウィンドーを見る。くるみ割り人形のお話の7場面をマリオネットで再現していて、子供でなくてもわくわくした。

 

 それから子供用スノーマンカレーを食べて、いよいよ大阪大学基礎工学部へ。銀杏並木がとてもきれい。途中で迷ってひきかえす。ちょっと遠回りになってしまったね、といったら、ミキコさんがすかさず「いいやん、歩数が稼げたやん!」(←私が1日5000歩を目指していることを知っている)さすがいつも前向きなミキコさん。

 

 

 

 フォーラムのメニューを見ると、5部からなっていて、18時までらしい。夕方用事があったので、前半だけ参加することにする。

 

 「イントロダクション 林忠行氏」「劇作家が政治家になる時 ヴァーツラフ・ハヴェルと89年 阿部賢一氏」「スロヴァキアの体制転換とその後 神原ゆうこ氏」の発表を聴く。かなり専門的な話だろうか、一般の人がきいてもわかるんだろうか(こういうのは専門的に勉強している人のためのフォーラムなのか)とか心配していたけれど、最初に「チェコを旅行などで訪れてもう少しこの国を知りたい人にも開いて催すことにした」というような前置きがあってほっとする。

 

 内容はそれぞれ専門的だったけれど、レジュメに沿ってみていけばわかるようになっていて、1989年の中欧の激動ぶりが感じ取れた。

 

 いやぁ、いろんな学問や研究があるものだなぁと思う。 往復に結構時間がかかったので、電車のなかでミキコさんと近況を報告しあえたのも楽しかった。

 

 

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めりはりある一日

2019-11-26 21:41:46 | 日記

 義父が老人施設に入所して10日。私と義姉にひっきりなしにメールが義父から送られてくる。もう施設に入ってるんやから安否確認はええのにねぇ、と義姉と言い合うも、まぁ、電話が鳴り続けるわけでなし、何回かに1回「了解しました」とか「おやすみなさい」とか返すだけなので、楽なものだ。

 

 きょうは薬の処方の契約をかわすために10時に施設に行くことになっていた。

 

 義父から8時すぎにメールがくる。「頭をかくと白いものが落ちるので、頭皮ケアのための整髪料を買って来てください」「整髪料はどういうのがいいかわからないので、薬局の人に相談して買っていきます」と返すと、「リーゼントにするわけではありません」

 

 リーゼントって・・・・ あなた、坊主頭じゃないですか・・・・ 

 

 9時にキリン堂へ行き、お店の人に相談して、育毛剤を買う。その育毛剤には頭皮ケアの効果があるとのこと。

 

 「整髪料買いました」とメールを送ると、「リーゼントにするわけではないですよ」と念を押される。 わかっとるちゅうねん。

 

 9時半すぎに施設についたので先に義父の部屋へいき、整髪料を渡すと、「これ、よさそうですね」と気に入ったもよう。足元をみると、クロックスをはいていたので、

 

 私「あれ、お義父さん、このあいだ太極拳のときの上靴もってくるようにいわれて持ってきた、白い靴はどうされたんですか」

 義父「あれはちいさくてはきにくいからいりませんわ」

 私「必要ないなら捨てましょうか」

 義父「だれか、太極拳やってるひといらないかな」

 私「太極拳やってるひとがいても、履きふるした靴はいらないでしょう」

 

 昔のひとは捨てる、ということにとにかく抵抗があるもよう。お風呂で使っていた椅子をバザーにだそうとか、夫が若いときに読んでいたバイクの雑誌を施設に寄付するとか、もらう立場の人への配慮が皆無なところがある。とりあえず、太極拳の上靴は捨てた。

 

 クローゼットのなかを少し整理しているうちに呼びに来られたので、面談室へ移動。薬の業者と契約を結ぶ。先週は往診医との契約をしたので、もうインフルエンザの予防接種を義父はうけることができた。老人がたくさんいるので早目にするみたい。契約は10分ほどですんだのでまた義父の部屋へもどる。

 

 義父「つぎくるときに、眼鏡の液体クリーナーが家の洗面所の左の棚にあるからもってきて。それから家からもってきてるペットボトルのお茶と水は持って帰って。いまは水筒に毎日お茶をいれてもらえるから」

 

 11時に施設をあとにして、義父宅へ行ってクリーナーを探す。わりとすぐにみつかる。そのあと銀行へ行って、自宅にもどってお昼をたべ、30分後に家をでた。

 

 13時半から塔事務所であなたを読む会。午前はびっしり用事、午後は短歌にじっくりむきあう時間。めりはりのある一日だった。

 

 

 

 

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元気・南紀・白浜の旅

2019-11-25 23:53:36 | 日記

 ようやく自分の親のほうにも時間がさける状態になった。そして自分にも。

 

 このあいだの土、日は中学の友達との女子会旅行。メンバーの4人とも親が遠くで暮らしている。Yちゃんのお父さんは島根で一人暮らし。Jのお母さんは和歌山で一人暮らし、Kのご両親はうちと同じで堺で二人暮らし。Kは現在アメリカに住んでいるので、年に一度2週間くらいのお休みをとって帰って来る。それにあわせて女子会をやっていて、今年は白浜へのドライブがてら、親の様子をみにいく旅をすることになった。

 

 Jは奈良の西大寺に住んでいて、私とは電車で30分の距離。9時に西大寺で待ちあわせて、Jの運転で堺へ向かう。Yちゃんはいま堺に住んでいる。私とJは父親同士が同じ会社だったので、小学校から同じ社宅に住んでいた。Yちゃんはその小学校の学区内に現在住んでいるので、Jと懐かしいねぇ、お祭りにいったねぇとかいいながら走る。Yちゃんをのせて、Kの実家へむかう。堺も広くて、Yちゃんの家からは車で20分くらい。Kの実家ではKのお母さんと会う。何十年ぶりだろう。

 

 Kの実家と私の実家は徒歩5分くらいなので、私の実家へも寄る。みんなと両親が顔をあわせて、「お母さんににてきたねぇ」とか「大人になったねぇ」などと母が言う。

 

 このあいだ、父が溝にはまって、どうもないと言っていたのに、病院へいったら胸の骨が3本も折れていた、ときいていて心配していたけれど、とても元気そうだった。この旅は老いた親に私たちの元気を届ける旅だから、と言いながら、ゆるゆる旅は続く。

 

 和歌山の岩出のJの実家へ寄って、Jのお母さんもいっしょに和歌山ラーメンを食べに行った。Kがしらす丼も注文していてちょっとだけもらったけど、すごくおいしかった。そのあとJの実家で休憩して、Jのお母さんから手作りのいろいろをいただいて、そこからは4人の旅。

 

 観光はどうする? どうでもいいよー ホテルいってのんびりしようかー。という感じで、すぐにホテルへ。お天気も良くて、庭に設置された足湯につかって疲れをとる。そのあと浴衣をわいわいいいながら選び、Jが苦労してとってくれた特別ルームですごす。海がみえるねぇ。部屋がひろいねぇ。せっかくだから夕飯までにお風呂いこうよ、ということで大浴場へ。夜の9時の岩盤浴の予約をしたあと、マッサージチェアとか、気持ちのいいベッドなどいろいろ試し、ようやくお風呂。人が空いていて気持ちがいい。露天風呂は私たちだけだった。

 

 お風呂からあがってからも、また身体をほぐすコーナーでしばらくだらだらして、19時から夕食。海が近いだけあって、お魚がおいしい。夕食のあと少し休憩して、岩盤浴を45分してさらにお風呂。ひじょうに眠くなる。夜はみんなと話すつもりだったのに、私は部屋へ帰ったらすぐに爆睡してしまった。

 

 日曜日は7時から朝食。そしてお風呂。チェックアウトは12時だからのんびりできる。

 

 アドベンチャーワールドへ行き(KもYちゃんもパンダを見たことがない、というので見に行った)、とれとれ市場でいくら丼を食べ、お魚を買い、帰路につく。

 

 そしてまた私の実家へ寄っておみやげを届け、Kを送り、Yちゃんを送り、私も城陽まで送ってもらった。21時半帰宅。Jのおかげでのんびりできた2日間だった。親孝行もできたし。

 

 また一年がんばろう。

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近藤かすみ第二歌集『花折断層』

2019-11-21 22:51:46 | 日記

 近藤かすみさんの第二歌集『花折断層』を読んだ。近藤かすみさんとは神楽岡歌会やあなたを読む会で毎月ご一緒していて、的確な指摘や言葉に対する厳しさを近くで見て来た。そういう歌や言葉の向き合い方の積み重ねたものが歌集となったとき、力強いものになるのだなぁと今回とても深く感じた。

 

 ・置きざりの鞦韆おほふ草いきれ花折断層むかし遊びき

 ・ひこばえの萌ゆる柳の枝先は鶫ひとつの重みに撓る

 ・叡山の峰のみどりの濃きところふいに明るむ雲はうごきて

 ・落差ある処をしぶく水のあわ鴨川(かも)の流れに白き帯なす

 ・豆餅を買ふ人の列ながければ折れて店舗の間口に揃ふ

 

 第一歌集の『雲ケ畑まで』に引き続き、京都の暮らしに風景が溶け込んでいる。叡山、鴨川、豆餅(この歌には「出町ふたば」という短い詞書がある)。いかにも「京都」という地名やアイテムを使うときはそれらのもっているイメージに耐えられそうになくて避けてしまいがちたが、近藤さんはそこを踏み越える。多くの歌人が歌にしてきたところであっても、近藤さんはものともせずにその感性と的確な言葉をつかって差し出して来る。

 叡山の峰がふいに明るむ。ああ、雲が動いたんだ、と認識する。「峰のみどりの濃きところ」が明るむ映像があざやかに読む者の目の前に再現される。鴨川の白くしぶくところを詠うときも「落差ある」から詠い出す。すると、読者は段差のある場所を思い描き、ああ鴨川の、「白き帯」か、あの。というふうに自然に景がたってくる。出来上がった歌を読めばするするとできているように思えるかもしれないけれど、これは相当のテクニックのある人でないとこうはいかない。

 

 「「鶫ひとつ」の重みで撓る」ことで柳の枝先のやわらかさに触れているような気持になる。豆餅を買う人の並び方に、ご当地ルールのようなもう長くこの並びかたに習ってきている店が見える。

 

 ・アスファルトに煽られて舞ふレジ袋あれはさつきのわたしぢやないか

 ・日傘にも雨傘にもなるわたしですやがてどこかに置き忘れます

 

 こういう歌も差し挟まれていて、おもしろいなと思う。レジ袋や傘になるわたし。自分の存在の心許なさのようなものが投影されている。

 

 ・大根の五センチほどをおろすとき津の国にいまし雪ふりそめむ

 ・琺瑯の小鍋にミルクあたためて匙たよりなく膜をすくひぬ

 ・きなり色の高野豆腐に湯をそそぐ花の絵のある魔法瓶より

 ・お茶碗の糸底に残る水滴を拭ひて終わるけふの一日

 

 やはり、第一歌集にひきつづき、厨歌の巧さも健在だ。1首めは河野裕子さんの匙をみがく歌を少し思ったけれど、「五センチ」というささやかな具体がとてもいい。津の国からきた大根なのかもしれない。大根と雪。とても美しいとりあわせだ。琺瑯の小鍋、花の絵のある魔法瓶、お茶碗の糸底。どれも長く使われてきたものへの愛おしさがある。きなり色の高野豆腐というのもなるほど、と思った。

 

 こういう心を静かにしてくれる、という歌集は秋の終わりに読むのがぴったり。ささやかなものを重ねるととても豊かになることをこの歌集は教えてくれる。

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かこさとしの世界展

2019-11-19 23:17:15 | 日記

 このあいだの土曜日、チェコ語の帰りに大丸四条店でやっているかこさとしの世界展に寄って来た。

 

 毎日四条で乗り降りしていて、駅のエスカレーターをあがったところに掲示されていて、ぜったい終わるまでにいこうと思ってなかなか行けていなかった。やはり、会社の帰りだとそわそわするし、あとでグッズをみる時間がないし。

 

 土曜日だったせいか、思ったよりたくさんの人がきていて、じっくり展示物をみるひと、さささっと流れるようにみるひと、親子、祖母&孫などいろんな人がいた。

 

 私はだるまちゃんシリーズが大好きなのだけど、からすのパンやさんシリーズもおもしろいなぁと思いながら作品にたちどまり、また戻ったりしながら進んだ。

 

 懐かしい「かわ」の展示もあって、このひとやっぱりすごいなあと思う。

 

 地球の中を立体的にわかりやすく描かれた作品もあって、こういう本、子供のときに読みたかったし、読ませたかったなぁと思った。

 

 そういえば、このあいだ息子が来たときに、難しい言葉を知っていて、「なんでそんな言葉知ってるん」ときいたら、「僕の知識の大半はNEO図鑑やから。その言葉はNEOの魚図鑑で知った。広く浅く知るにはNEOやな」と言っていたので笑った。へぇ、そんなこと知らなかったな。幼児期に絵とか写真がたくさんある本って図鑑だなと思って買い与えていたけれど、結構しっかり文章も読んでいたんだな。小学生のときもたまに読んでいたみたい。

 

 『だるまちゃんとかみなりちゃん』と『からすのパンやさん』の絵本と絵葉書をなんまいか、ミニサイズのクリアケースを買った。こういうの選ぶときって幸せ。

 

 その日、夜にやってきた息子にかこさとしの世界展に行ってきた話をしたら、「なんや、誘ってくれたら一緒に行ったのに」といわれた。そして私が買って来たものをみせたら懐かしがっていた。『からすのパンやさん』ってこんなに小さい本やったっけ。といわれる。それはあんたが大きくなったんでしょ。

 

 

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