雨の日のおばあさん

　先週、仕事の帰り、酷い雨にあった。城陽駅の階段をおりてすぐのバスのロータリーにさえ傘なしでは行けないくらい強い雨だったので、ちいさな晴雨兼用の折り畳み傘ではどうにもならなくて、改札口をでたところの長椅子に座って雨が弱くなるのを待っていた。

 

　同じような人がたくさんいて、１５人くらいの人が、長椅子に座っていた。

 

　となりに座ったおばあさんが「なかなかあがりそうにもないねぇ」と、話しかけて来た。

 

　おばあさん「それで、これからどうしはんの？」

　私　「夫の会社の帰りに寄ってもらうか、１時間あとのバスに乗るかですね」

　おばあさん「そう。私は歩いてすぐのところに家があるんやけど、この雨じゃ歩けへんもんね」

 

　私は持っていた本を読もうと思っていたけれど、おばあさんがつぎつぎにいろんなことを話しかけてくるので、ついに読書はあきらめて、おばあさんと話して時間をつぶすことにした。

 

　１時間後、雨が少し弱くなったので、「ほな、わたし、歩いてかえりますわ」「お気をつけて」と、別れた。

 

　結局、夫の仕事もなかなか終わらずに、私はいつもより１時間あとの最終バスで帰ったのだった。

 

　そして。　きょう、改札をでると、エレベーターの前にあの雨の日のおばあさんが立っていた。

 

　おばあさん「あら、こんにちは。あの日はえらい雨でしたね。あのあと迎えにきてもらわはったの？」

　私　「結局、バスで帰ったんです」

 

　なりゆきで私もエレベーターに乗る。すると、おばあさんがとてもすてきなマスクをしていることに気が付いた。お手製ふうで、かわいい赤い花が刺繍されていた。

 

　私「すてきなマスクですね」

　おばあさん「そう？　同じの２枚つくったの。私、刺繍も自分でするんよ。いろんなもの作るの」

　私「刺繍も？　すてきな赤い花の刺繍ですね」

　おばあさん「これも作ったんよ」

 

　といって、手提げの袋も見せてくれた。エレベーターを降りると、私の乗るバスがすぐにきたので、そのまま別れた。

 

　次にもし会うことがあったら、ちゃんとマスクの刺繍をみせてもらいたいなぁと思う。

 

　バスを降りて家までの道ばたに、菜園があって、そこに長いめのミニトマトがたくさんなっていた。ビーンズみたいできれい。犬をつれて散歩しているひとが何人かいたけれど、つい、写真を撮ってしまった。夏は暑いけど、はっとするほどきれいなものに出会えたりする。

 

第５１回あなたを読む会

　きょうは第５１回あなたを読む会だった。

 

　午前中、銀行の用事に１時間半ほどかかる。もう家に戻るのも中途半端だったのでそのまま塔事務所へ。１２時半くらいに着いてしまった。それで、トイレ掃除と部屋の掃除をする。１3時くらいにSさん、Oさんが来られる。Oさんは二か月ぶり。

 

　Sさんはこのあいだのうた新聞に書いた私の高安国世の総論を読んで、引用した歌を書き写し、やっぱり歌集を買おうと思って『虚像の鳩』を買ったらしい。すごいな。

 

　１３時半くらいにMさん、Kさん到着。会ってなかったあいだの話を少し。

 

　Sさんの手作りの抹茶シフォンやみなさんからのチョコやおまめを食べて、汗がひいたところで読む会開始。

 

　きょうは連作１８首、１７首、１６首、１２首+エッセイ、１１首+１１首。

 

　私はチェコの連作を出していたのだけど、自分では見た通りに書いているつもりでも、これは誤解されるとか、そうとは読めない、同じことを別の言い方で繰り返している、この言葉の働きがわからない、これは余計な言葉、などとつぎつぎに指摘をうける。ありがたいな。

 

　３作やったところでブレイクタイム。身めぐりの出来事や旅行の報告などする。深刻な背景のある歌をどうやったら表現できるかなどいろいろ話した。

 

　気が付いたら終わったら１７時半をすぎていた。ひゃー。長くやったなぁ。

 

　来月は「めくるめく短歌イベント」を最終火曜日にやるため、お休み。『めくるめく短歌』を読んでいないひとがあったら、回覧用のをお貸ししようと思ってもっていったけれど、全員もう読んでいらした。Kさんは購入した本がたまたまサイン本だったそうだ。いいなー。私もサインしてもらおう。

 

 

泥のように寝る週末

　きのうは朝、義父のところへ行き、デイサービスの見送りののちゴミを集めて一旦帰宅。実家の両親がおうすの里の梅干しのファンで、城陽工場でしか売っていない「つぶれ梅」を買ってきてほしい、と言われていたので１０時の開店とともに買いに行く。

 

　それからガソリンをいれて、おやつを買って実家へ。

 

　私が母に買って行ったブラウスは１枚はぴったり、白いほうが少し大き目だったので、修理屋さんで袖を短くしてもらうと言っていた。まぁ、２枚とも気に入ってもらってよかった。父は買って行ったTシャツをとても喜んでくれてよかった。（父はなんでも基本喜んでくれる）

 

　それからそうめんと乃が美のパンを食べたのち、リビングのソファーで寝る。とにかく眠かった。

 

　１５時のおやつに起きて、ケーキと紅茶タイム。チェコの写真を見せたりする。１７時すぎに実家を出て、息子のいる茨木へ。息子は出勤だというので、先にマンションへ行って掃除や洗い物をする。掛布団カバーとマットレスカバーがかなり傷んでいたので思い切って外す。このあいだ新しい枕を買ったのにまだ古い枕もあったのでまとめてゴミにする。それから、チェコの前日に持っていっていた歌集とか敷布団用マットなどを車に積む。

 

　２０時すぎ息子帰宅。２４日が誕生日だったので、３人で木曽路ですき焼きを食べる。息子につられて食べ過ぎる。

 

　２３時城陽帰宅。お風呂に続けて入ったのち、息子が撮っていた大量のチェコの写真をパソコンに取り込んだりしているうちに真夜中になる。布団に入ったのが３時半。

 

　きょうは８時起床。朝ごはん。息子、９時に吹奏楽の練習会場へ行くのを夫が送っていく。それにしてもユーフォニウムは大きいな。また睡魔がくる。寝る。

 

　お昼すぎに夫と息子がお好み焼きを買ってきてくれたので食べる。掛布団カバーとマットレスカバーも買ってきていた。よしよし。

 

　１４時ふたたび息子、吹奏楽メンバーとバーベキューに行くというのを夫が会場へ送っていく。私は引き続き寝る。

 

　１７時。新聞屋さんが集金にきたインターフォンで目覚める。ひゃーよく寝たなぁ。１７時半、息子帰宅。１８時から夕ご飯を作り始めて１9時半に夕食。

 

　２０時半に息子を丹波橋へ送って行き、帰りにVドラッグで買い物。この２日で私が車の運転をしたのは堺ー茨木間のみ。あとは主に寝ていた。寝る前は腰も痛かったのに、寝たら治っていた。かなり疲れていたもよう。またあしたからがんばりまふ。

 

 

くた～ やっと週末

　チェコから帰って翌日からお茶を飲む暇もなく働いた。（いや、飲んだか）

 

　時差ぼけはないと思っていたけれど、やはりときどき強烈に眠くなった。意識が遠くなりかけながら、それでも溜っていた仕事をやる。しかも祇園祭のお囃子も聞こえてくる環境で、巡行の日はみんなが窓に走りだすとつられて走る。（仕事やらないといけないんだよーと思いつつ）

 

　そして、17日（チェコから帰国した翌日）の夜には塔の月詠草を１０首まとめて１８日の朝に投函。１９日は神楽岡歌会で、２０日はあなたを読む会の締め切りだったので１６首をまとめて出す。眠いよぉと半泣きになっている夢をみたりする。21日はネットの歌会に5首だす。チェコの歌は半年くらい寝かせてから作るとか言っていたのに、チェコのことしか浮かばないからすべてチェコの連作、という結果になった。とほほ。

 

　ときどきチェコで撮った写真を眺めてはエネルギーを補給。

 

　この車に乗ったキュートなクルティク（もぐら）とかえるくん。去年買おうかどうしようか迷ってあきらめたものだった。そして、またプラハ城の帰りに同じおもちゃ屋さんにいって、やっぱりほしくて買った。かわいいなー。

 

　お店のおじさんが「これ、おまけだよ」といって、クルティクが車に乗ったマグネットをつけてくれて喜ぶ。思わず、「去年の春もこのお店に来たんですよ」と言ったら、「ちょっとまってて」といって、なんと、こんなにかわいいクルティクのストラップもプレゼントしてくれた。あーなんという幸せ。

 

　先週の金曜日は第162回神楽岡歌会に行き、今週の水曜日は会社の歓送迎会にも行った。ふらふら。

 

　それでもチェコのことを思うと、私はがんばれるはずだ、と暗示がかかる。

 

　自分の仕事もやりつつ、同じ課のSさんの仕事を手伝ったら、きょう出張のおみやげにいちじくパンを買ってきてくれた。わーい。ありがとう。

 

　会社の帰りにはすぐ近くにできた乃が美の食パンを買い、ご機嫌で帰宅。一斤が長いから半分あした実家に持っていこうと思う。いちじくパンも一緒に食べよう。あしたの予報は雨だから草ひきもできないし。のんびりみんなでパンを食べる午後にしよう。

大船鉾、お祭り寿司

　祇園祭はあしたが後祭巡行。火曜日は仕事はお休みだけど、同僚のYさんが今週夏休みなのできょうは出勤。私も先週お休みしたし。

 

　会社近くの矢尾定さんへお昼ごはんを食べに行くとき、いつもとは反対回りでいって、大船鉾を見た。わぁ、おおきい。大船鉾は2014年に150年ぶりに巡行に復帰を果たした鉾で、「くじ取らず」で、後祭の山鉾巡行の最後を行く、らしい。

　矢尾定さんもいつもにまして活気づいていて、満席。でも、どうしてもお祭りのお寿司が食べたくて待つ。

　祇園祭のあいだだけ限定の定食が３種類ほどある。先週たべたちらし寿司がとてもおいしくて、会社のひとが食べてみたいというので３人で出掛けたのだった。

　少しまって２階席へ。お寿司がはこばれてきて蓋をとると、Nさんが「わー。お祭りらしいお寿司やねー」。「うんうん、きれいでしょ。味もすごくおいしいよー」と私といっしょにこのあいだたべたOさんと３人、わいわい食べる。つぎつぎにお客さんがやってくる。浴衣姿の大船鉾のスタッフもかわりばんこに二階にあがってきて、「固定席」で食べていかれる。こっちまでわくわくするねぇ。

　　

　　

　この期間、お箸の袋を３枚あつめると団扇がもらえるので、それもいただいてかえる。なんか得した感じ。

　私はカーディガンをお店に忘れてきて、会社まで一度もどったあとふたたび走って取りに行く、という忙しいお昼休みだった。

　仕事を終えて、妹から実家の母がデイサービスに来ていくブラウスをほしがっていたから、次に帰ったらいっしょに見に行ってという連絡がきていたので、母に電話してみる。次の土曜日に帰るけれど、服をみにいく時間がないから、どういうのがいいかきく。

　家に帰ってから最近気に入っているお店にブラウスを見に行く。けっこうかわいいのがあった。母が嫌がったら私が着よう。白いのと薄いエメラルドグリーンのを２枚買う。母にだけというのもなぁと思って父にもTシャツを買った。自分の父にだけというのもなぁと思って、さらに義父にもTシャツを買う。なんだか大げさになってきたな。

　帰ってご飯をするのが面倒になってきて、夫と木の葉丼を食べて帰る。　まだ火曜日なんですね。