ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

自分のための一日

2020-07-30 20:11:45 | 日記

 きょうは有休をとって、自分のために一日を使った。

 

 朝は錦見さんのらじらじるを聴き(芸人ヒロシとのやりとりが自然すぎて楽しかった!)、白茶を5煎までだし、1煎目はパンといっしょに、2煎目はちいさな水筒にいれて車の運転のお供用に、3煎目は長い水筒にいれて晩御飯用に、4、5煎目は軽い水筒に入れて冷やし、あしたの会社用にする。

 

 そして出掛けるまでの時間に『短歌』8月号の河野裕子特集を読む。再録の河野さんのエッセイを読んで声を聴いているような気持ちになった。本当に河野さんの歌にはエネルギーというかパワーあるなぁと圧倒される。なんというか、よし!と気合がはいる。

 

 11時半にミキコさん宅で合流して、ミキコさんおすすめのフレンチ店へ。きょうは空模様があやしく、うちを出る時は快晴で「いまから出ます」とラインしたら、「こっちは大雨だから傘いるよー」との返事。え、ほんとう?? という感じだった。車で40分くらいなのに。

 

 あちこちに水たまりができていて、それを踏みながら(タイヤで)進む。

 

 田んぼを横切り、地元のひとしか通らないような細い路地の片隅にそのお店があった。へえ、こんなところに!

 

 ミキコさんの誕生日は5月だったのに、ずいぶんお祝いが遅くなってしまった。 清潔で気持ちのいいお店で、ちゃんとテーブルも間隔をあけて予約席をとってくれていた。お料理もソースが凝っていておいしかった。

 

 ずいぶん会ってなかったので、近況を報告しつつ、紅茶のおかわりまでいただいて、そのあとミキコさん宅でお菓子をいただきながらおしゃべり。

 

 ミキコさんはこのブログを読んでくれているらしいけれど、ここに書いてないこととか、あのあとどうなったのとか、いろいろ気にかけてくれてることがわかって楽しかった。

 

 仕事の話も、親の話も、子供の話もして。「私たち、がんばってるよね!」ということでまとまる。気がついたらもう17時半くらいだった。

 

 急いで帰る。きょうプレゼントした私のおすすめのヘヤブラシをとても気に入ってくれて、「ずっと梳かしていたい!」と言っていた。

 

 でしょでしょーーー。 

 

 帰宅して両親に電話して様子をきいたら、ふたりともきょうは体操教室に行ってきたとかで、元気そうだった。

 

 いい一日だったな。 ありがとう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宇治川を渡る

2020-07-28 20:30:52 | 日記

 きょうはどんよりした曇り。

 

 お昼からは塔の事務所へ向かう。

 

 宇治川を車窓に見ながら渡る。通勤のときも渡るので四季折々の景色を楽しめる。背景の山々に雪が積もっていたり、靄がかかっていたり、桜でピンク色になっていたり、紅葉していたり。

 

 ざっくり計算してみると、年に往復450回くらい宇治川を渡っていることになる。 水量が多かったり少なかったり。鷺がじっとしていたり、鴨がぷかぷか泳いでいたり。

 

 さて、あなたを読む会はきょうで59回。参加者は4名。窓をあけたり背中をむけて座ったり、コロナ対策をしながら臨む。

 

 短歌連作12首、15首、19首、11+15首。 じっくり時間をかけて読んでいった。 第一評者が20分くらいかけて1連作を読み、そのあと、他のメンバー2名が補助的にコメントをする。補助的といっても、かなり踏み込んで話す。

 

 歌会で一人が話し続ける時間は多くて5分くらいだろう。

 

 歌について、こんなにいっきにしゃべるのは久しぶりだなといいつつ、いや、逆に他の場所でそういう機会はないなぁということになる。

 

 お菓子タイムもなく、途中10分の休憩をはさんで13時30分から16時30分まで濃い時間を過ごした。

 

 私の連作は最近の親のことを詠んだ連作で、かなり怒りモードな歌を出してしまっていたのだけど、「短歌は現実をマイルドにするね」と言われたとき、ほんとだなぁと思った。

 

 悔しさも憤りも、「くっそー。このエネルギー無駄にするものか。絶対歌にするからな!」と、自分に誓う。そして、歌にしてみて、ああ、歌にしようと思える程度の怒りだったんだなってことに気づく。詠ってもマイルドにはならないことは、はじめから自動的に除外しているようだ。人生の外へ捨てる。何度も宇治川を渡りながら、人生に残すもの、捨てるものを選り分けているのかもしれない。

 

 宇治川を渡るときは眠っていても身体に響いてくる振動のリズムが変わるので、ああ、宇治川を渡っているのだなと思う。

 

 ・変わりたる鉄路に今し入るらし車輪の移動足に伝わる  冬道麻子 『遠きはばたき』

 

 8月からまたテレワークが始まるようだ。宇治川を渡る回数が少なくなるのは少し寂しい。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いただいた苗、いただいた種

2020-07-26 19:34:29 | 日記

 花を育てるのが好きだ。

 

 なんというか、知らないうちに育っていたり、枯れていたり。虫にやられていたり、花が咲いたり。

 

 今朝の夢をはっきり覚えている。私に短歌を勧めてくれたHさんの夢。もうずっと前にケーキ屋さんを畳んでいるのに、夢のなかではご主人とおいしそうなケーキを作っておられて、「ふじたさん、残念だわ」と口惜しそうに私に言っている。え、なにがですかとは言えないで、「はぁ、すみません」などと私が謝っている夢。いやにリアルだった。

 

 それで、朝、ガレージの奥の舞台裏チームの様子を見に行く。そこはあまり日が当たらなくて、日陰の好きな植物を植えたり、鉢を置いたりしている。そこに、スズランの鉢が2鉢ある。Hさんに株分けしていただいたものだ。引っ越すから、分けてあげるといって、1鉢いただき、うちで株分けして2鉢になった。毎年知らないうちに葉っぱがでてきて、春の最初にきれいなきみどり色の葉の影にちいさな花をつけるのがかわいい。もう花も終わって深緑色の葉っぱだけの鉢になっているけれど、朝晩水はやっている。ああ、元気でよかった。最近、雨が多いから水遣りは雨のかかるところは省略していたのだった。枯れていたらどうしようと、一瞬不安になったけれど元気でよかった。

 

 ハゴロモジャスミンは亡くなったタカからの誕生日プレゼントにもらった鉢。綿は錦見さんにわけてもらった種をほそぼそと毎年植えている。今年は1株しか育たなくてどきどきしながら育てている。(でも、保険をかけるように、友人5名にも種を送って、それぞれ元気なようすが送られてきている)

 

 ヤマホロシは去年、歌人のSさんからの株をわけてもらったもので、初挑戦。いまは蔓をのばしているところ。

 

 雨の日はインパチェンスがとても元気。去年の種が飛んで、別の鉢に花が2つ咲いていた。ああ、こういう色のを去年は植えていたってことを思い出す。

 

 アサガオは真夏はちょっとお休み中になる。秋になったらまた水色のきれいな横顔を見せてくれるだろう。(このアサガオは20年くらいまえに働いていた職場の近くの線路沿いのフェンスに咲いていて、種をポケットにいれて持ち帰ったもの)

 

 いろんな縁あって、うちのほんとうに小さなスペースで生きている植物。 咲いたり枯れたり、喜んだり傷ついたりしながら、私はずっと花を育ててゆく。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誕生日とゲド戦記

2020-07-24 19:45:57 | 日記

 きょうは息子の誕生日。26歳。もうずいぶんな大人だ。

 

 そして、河野裕子さんの誕生日。 亡くなった日より、その人が生まれたことを心にとめておきたい。覚えておきたい。

 

 息子は友人と旅行中なので、メッセージを送ったら、草原や海の写真が送られてきた。私たちからはとても遠い世界のような気がする。 草原も海も山も、ちゃんとそこに「在る」ことを確認した。もうすべてこの世の中に存在しないんじゃないかとか、二度と行けないんじゃないかと家にばかりいると思えてくる。でも、身近な人間がそこへ行って普通に過ごしているのを見ると、まだそこへ行く道がある、ということがわかるのだった。

 

 私もこの連休は少し遠いところへ旅行へいく予定だったけれど、またコロナが広まってきているので、とりやめた。

 

 きのうは実家へ行き、両親がデイサービスに行っているあいだに、妹と義弟と両親の施設見学へ行った。夫は連絡係として実家で留守番。(いまは、見学も少人数でしかできないこともあって、実際、見学したのは私と妹だけだった)

 

 二年前に施設を探し始めた頃は、どこも満室で、何か月も待たないといけないとか、言われていたのだけど、今回は2施設ともわりと空きがあって、予約などはしなくてもいいということだった。それだけでもほっとする。やはりこの2年で施設もたくさんできたのか、選択肢が増えたのか、わりと入りやすいようだ。

 

 きょうはぽっかり時間ができたので、朝から映画に行った。先日のナウシカに続き、ゲド戦記。夫はコンフィデンスマンを観るというので、別々に入場。朝早かったせいか、観客は7人だった。ナウシカもゲド戦記も映画館で観たのは初めてだったので、やはり迫力があったのと、ゲド戦記のほうは街の描写の細部が大きく観られて話の内容の進行と同時に、ああ、この柱の暗がりはチェスキークロムロフのお城の中庭に続くあのひんやりした暗がりと同じだ、とか、地下牢の場面では去年めくるめく短歌イベントに使った会場の地下室を思ったり、主人公のアレンが逃げていく湿地は琵琶湖の長命寺の近くの湿地を思い出したりして、いろんな記憶がまじりあって不思議な気持ちで観ていた。

 

 生きること、死ぬことについて、考えさせられた。そして、歳月を重ねるということは、いろんな断片を自分のなかに取り込んでいくことで、忘れたようでもその断片は確かにあって、ふと思い出すきっかけになるんだなと思った。同じものを見ても、自分の断片となにかしらつながっているとぴかっと光る瞬間が増える。長く生きていることはいいものだなぁと思った。

 

 そういえば、近所の人とこのあいだ話したら、もうすぐ赤ちゃんが生まれると言っていたけど生まれたのかな。

 

 きょうがお誕生日のみなさん、おめでとうございます。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お義父さんの願い

2020-07-21 13:11:38 | 日記

 きょうは、義父の老人介護施設で面談があった。いまの暮らしぶりと、これからのスケジュールと保険証の切り替え。

 

 きのう、義父から持ってくるものの確認のメールや電話が何度かあった。

 

 ・鳴門の塩(歯をみがくため)

 ・下着のシャツ 8枚

 ・石鹸のケース

 ・歯間ブラシ

 ・デジタル時計

 ・温度計

 ・ティファール (湯沸かしポット)

 ・整理ダンス

 

 それぞれになんで必要なのかと、どこにあるかを説明してくれる。はいはい、それにしてもすごい記憶力だ。いわれたとおりに場所とアイテムを夫にメールして、帰りに実家へ寄って持って帰ってもらうように連絡しておいた。

 

 シャツは前からきいていたので、このあいだ洗濯してアイロンをかけ、名前を書いておいた。(カタカナで書くように、という指令があった)

 

 整理ダンスは個室に入るの?と思う。メジャーでとりあえず大きさを計ってきてもらうようこれも夫に依頼。

 

 私、ひとりで行くんで、あしたは整理ダンスは無理ですよ、と念を押す。部屋に入れたら、置けるスペースがあるかメジャーもっていって計りますね。といっておいた。

 

 ティファールは、入居者のひとが、それでゆで卵を作っているという情報を得て、自分も作りたいそうで。でも、そんなの勝手に作って食べていいのかなぁ、火傷しないのかな、ティファールは沸騰したら切れるけどゆで卵作れるのかなぁ、などいろいろ疑問が湧く。まぁ、スタッフに確認しようと思う。

 

 きょうは10時30分からの面談で、10時についたので、先に義父を面談室に連れてきてもらって、お話した。とても元気そう。散髪もしてもらってこざっぱりしていた。 新しい知り合いができたそうで、とても喜んでいた。同じフロアのS氏。97歳。博学で、ドイツ語も話せるらしい。このあいだ、「野ばら」の歌詞をドイツ語で書いてもらったよ、と言っていた。(高安國世を想像)どんなハイレベルなおつきあいなんだろう。

 

 それから、新しくきたフィリピン人のスタッフのLさんは日本語より英語のほうが上手だから、なるべくLさんと話すときは英語で話しているんだ、という。お義父さん、すごいな。ひとりで暮らしていたときは、浴槽を跨ぐのが怖くてデイサービスで入浴していたけれど、いまは介助もなく浴槽を跨げるようになったらしい。進化している。すごいなぁ。毎朝歩行器を使って、40m往復を繰り返していますし、ストレッチも100回やってますよ。

 

 帰り際に、ロビーの七夕飾りを見せてもらった。S氏の短冊は与謝野晶子の「やは肌の」の歌一首が書かれていた。お義父さんは何を書かれたんですか、といいながら短冊を探すと、「これこれ」といって見せてくれた。

 

 「いつまでもここに居られますように」

 

 前向きな姿勢になんだか泣けてきた。ほんとうにすばらしいな。ありがたいなぁ。

 

 帰路、こういうサポートはいいなぁと思う。 元気をもらった面談だった。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする