■ 早いもので今年、2017年も数日を残すのみとなった。
今年読んだ本を「ブックレビュー」で確認すると、12月の5冊を含めて49冊だった。ここ何年か減り続けていて、昨年の58冊よりさらに減った。読書は量より質、とはいうもののやはり気になる。
今年は高田 郁さんの時代小説シリーズ『みをつくし料理帖』全10巻/ハルキ文庫を読んだことが一番の収穫だった。
主人公の料理人・澪は占い師によって「雲外蒼天」という人生が示される。この蒼天はいかなる苦労があろうとも、いつか頭上には青い空が広がる、という意味だが、これが高田さんの読者への励ましのメッセージであろう。この蒼天ということばは読み始めた年越し本のタイトル『蒼天見ゆ』(葉室 麟/角川文庫)にもなっている。
『ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学』本川達雄/中公新書
何冊か読んだ新書の中ではこの本が興味深かった。
生物のカラダをはじめ、自然が創り出したものは理に適っているから、人が後からデザインしてつくるもののお手本になっている。
自然はすごい!!