透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ぎぼし

2010-07-15 | A あれこれ


■ 松本城の内堀に架かる朱塗りの埋橋、その欄干の親柱の先端。寺や神社でもよく見かける伝統的なデザイン、ぎぼしですね。

「街中のフクロウ」も「テレビアンテナ設置用柱?」もこの「ぎぼし」も昨日の夕方、街中散歩の途中で撮りました。カメラ持参で散歩するといろいろ撮りたいものが目に入ります。

むかしむかしのデザイナー氏は親柱のてっぺんのデザインに頭を悩ましたにちがいありません。柱の上端が削る前の鉛筆のようでは水をすって腐りやすいし、見た目も唐突な終わり方で良くない・・・。

ぎぼしは葱の花も意味するそうです。葱の先端の造形を見て、「これだ!」とデザイナーが思ったのかもしれませんね。

ここで私の珍説を披露します。これは玉葱の形にもよく似ています。むかしむかしのデザイナー氏はふと台所に目をやって、玉葱に気がついて・・・。

「お、なかなかいいじゃないか。これだ!」と柱の先端のデザインを決めたに違いありません・・・。

もう一度上の写真を見て下さい。どうでしょう、伏せた湯のみ茶碗に玉葱を載せた形に見えませんか?