透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

初詣

2009-01-04 | A あれこれ





 昨年の正月(←過去ログ)、日帰りで京都に行って来ました。繰り返しの美学を巡るのが目的でした。今年は善光寺へ初詣に出かけました。


本堂前の大香炉。ここで頭に線香の煙をかけて無病息災を願ってから、階段を上って本堂内へ。

善光寺の写真というと本堂の正面を撮影したものが圧倒的に多いですね。では本堂の裏側の様子は? ということで参拝を済ませてから、初めて裏側にまわってみました。静かな佇まい。なかなか落ち着いた雰囲気です。



帰り道、参道の灯籠に注目。柱が根継ぎしてあることに気がつきました(写真③の右)。柱の根元が傷んだのでその部分だけ新しいものと交換したんですね。「金輪継ぎ」という継手によって古い柱と新しい部材が接続されています。更新の技、昔の人たちの知恵です。



善光寺から長野駅に向かって中央通りを下っていくと新しい灯籠が歩道の植え込みに設置されていました。駅前で手にしたパンフレットによると「善光寺表参道に灯籠を復元建立する事業」によるのもだそうです。24対、48基の灯籠の設置が昨年末に行われたようです。屋根の上にはソーラーパネルが載っています。今年は善光寺御開帳の年、それに合わせて実現したプロジェクトでしょう。

雪の夜、街の明かりを消すと灯籠の灯りが通りをぼんやり明るくする・・・。灯籠の灯りの連なり、繰り返しの美学。