みかんジュースネタならまだあるーみかんジュースで作ったあけぼのずし
愛媛の学校栄養士さんたちが作った料理で、初めて登場したのはいつごろだったかしら? 献立表にのっていたのは「あけぼのずし」だったか「あけぼのごはん」だったか、それすらもよく覚えていませんが、「いったい何なんだろうね。」と、職員室でも話題になったのは覚えています。 給食放送で、それがお酢の代わりにみかんジュースを使ったお寿司だと知って教室は騒然。
「おえっ~」 と言う者あり、「やった~」と言う者あり、それぞれに期待を込めて食べたその味は?
「こんなものか。」
お酢を使ったほど酸っぱさはなくまろやかで、でもなんだか気が抜けたような・・・・ みかんジュースの味も香りもさほどではなかったような。 中途半端な印象でした。
「あけぼのずし」が登場するのは年に1回、もなかったような気がします。 昨年久しぶりにメニューに出ましたが、ある先生がぽつりと、
「わたしは、お寿司はお寿司で、ジュースはジュースで、ふつうに飲みたい。」
Aさんの住んでいるところでは、「あけぼのずし」と言わず「みかんずし」と言うそうです。 その作り方は、ご飯をみかんジュースで炊き、合わせ酢に「みかん酢」を使うのだとか。みかんのかおりがぱあーっと広がってとてもおいしいんだそうです。つまり、みかんジュースは夜明けのほんのりと明るいオレンジ色を出すため。 お寿司の味は酢を使ってしっかりと付ける、ということです。 それならばお寿司としても十分おいしいはず。 今までわたしが食べてきたのは、ジュースで炊き込んだごはんに具をまぜただけの「あけぼのごはん」ではなかったのでしょうか。
さて、みかんジュースが余っているので、Aさんに教えてもらった「みかんずし」を作ってみました。 「みかん酢」は南予にはあるらしいのですが、こちらでは売ってないのでふつうの「ミ○カン酢」を使いました。
まず、ご飯をジュースで炊きます。
あれ、ジュースの分量はどうだったかな? 水を混ぜるんだっけ? えい、全部ジュースにしちゃえ! というわけで混じりっけなしのジュースで炊いたところ
おなべがこんなにこげてしまいました。 炊きあがる時間もちょっと長めで硬いごはんでしたが、ジュースを温めた匂いが広がって、しかもつやつや、ピカピカ。 あまずっぱいごはんでした。 そうそう、給食で食べたのはこれを薄めたような味。
別ににんじんやごぼうなどあり合わせの具を煮ておきます。 合わせ酢はジュースの甘さを考慮して砂糖を控えめに、とアドバイスされました。
これらを混ぜ合わせれば、「みかんずし」の出来上がり。
「春は曙・・・」 春らしく菜の花を塩ゆでして飾ってみました。
みかんジュースの香りのする、甘酸っぱい、おいしいお寿司でした。
教えてもらったのは、よく考えたら栄養士さんではなくて、行政の福祉・教育関係の人だったような気もします。ちょっと記憶が曖昧なのですが、いずれにしても役場関係の料理教室か何かのイベントでした。
当時、行政主導でああいうソースが提唱されていたのかもしれませんね。仰るように、みかんジュース普及のために。
これ、すっごく分かります!
私、サラダに林檎や蜜柑が入っているのが嫌いなんです。サラダはサラダ、果物は果物で別に食べたい・・・
わたしは平気だけどサラダの果物が嫌いな子、けっこういましたよ。干しぶどうをより出したりしてね。