あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

十数年の眠りから覚めた花

2024-05-05 19:52:00 | 植物
 まるで眠り姫のような花を訪ねて、黒瀬ダムに行ってきました。
 ダム湖に、十数年ぶりにレンゲ畑が現れたんだそうです。ダム湖に沈んだ集落で田んぼにれんげを植えていたらしく、貯水量の減少で光が当たった結果、再びレンゲが生えてきたというもの。
 前回現れたのは10年以上前だそうです。この冬は、長雨もあったけど総合すれば小雨だったのでしょうね。
 新聞記事を読んでから4.5日経って娘と出かけました。ダム好きのウマオは今回は付き合ってくれず…
 まず、事務所に近い道を行って、第二ダム公園に着きました。



 う〜ん、こことは違うなあ。岸辺がないもの。


 
 あの辺じゃない?
 対岸に地面のようなものが見えました。


 山笑うってこんな感じ?と、娘。
 う〜ん、もうちょっと早い季節。新芽が微妙なグラデーションで見られる頃ですよね。今は早、新緑と、シイの花が目立つ季節です。 

 小さなダム公園に彫像が立っていて、
 なんだか河童の背中みたい。


 いやいや、
 ただ誰の作か知りたかったので裏を見ただけ。
 西条市出身の伊藤五百木の作品でした。
 
 そこからなぜ河童なんぞを思い浮かべたかというと、実は、先日の参観日で、ウマオが初めて俳句を作ったんだそう。先生の巧みなリードで深縹(こきはなだ)色の水、山笑うの季語、そして河童を組み合わせた素敵な俳句ができたそうで、きっとこういう風景なんだろうなと親バカ孫バカ二人が思いを馳せたというわけです。



 … 湖畔で待つのかー
 
 さて、車に乗り込んで、第一公園へ

 対岸で見たのはあの辺りかな?でも、ピンクが見えないねえ。


 そこで公園の整備作業をしていたおじさんに声をかけました。
 なんと!

 もう遅いわい。
 ええ〜!
 記者さんが来たのも遅かったけんなあ。その前はあの辺、全部ピンクじゃったんよ。
 しょうがない、残骸だけでも見てこよう。
 あの辺、人がおるとこらへんじゃけん。と、場所やら行き方やらを教えてくれました。
 
 私たちと同じように興味を持って来た人が他にもいたのです。

 近道をして、ここの薮をかき分けて降りました。


 誰かが滑り降りたあとを尻もち覚悟で降りるとそこには可愛いスミレが!


 黄色い花が!


 いきなりテンション上がります。


 かつて棚田だった名残が見て取れました。


 




 
 
 一面の黄色い花。これも、休眠してたのよね。



 なんの花だろう?
 ヘビイチゴ キジムシロ ミツバツチグリ
どれも葉っぱが違う。この葉は5枚です。


 そこで、茎の広がりの写真とともにわたしの植物の師匠Kちゃん先生に送りました。



 5枚の葉はオヘビイチゴだそうです。

 それから、初めて見たかもしれない穂




 葉っぱは多分イネ科と思うので、穂の写真だけ送りました。
 すると、
 スゲではないかとの返事。スゲは細かいところを見ないと同定は難しいとのこと。とりあえず、茎が三角形のがカヤツリグサ科スゲ属だと教えてもらいました。

 あら〜、葉っぱだけでなく茎も見ないといけないのか。

 「そうなんです。見逃しがちだけど、茎も大切なのです。」
 ということでした。
 勉強になりました。

 そうそう、肝心のレンゲ。ほとんどがタネになりかけていました。わずかにまだ残っていた花です。









 ここでできた種はまた長い眠りにつくのでしようね。


コメント (6)
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