あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

台湾一周駆け足の旅6 台北

2016-10-07 22:48:29 | 旅行
 やれやれ、なんとか今週中に終わらせそうです。長い旅行記、もうしばらくおつきあいくださいませ。

 花蓮から台北までの移動は、高速列車です。11時何分かのこの列車に間に合わせるためにタロコ渓谷を早々に後にしたのでした。そもそも丸々4日間で台湾を一周するというのが無理だったのかもしれません。

 駅は混雑を極めていました。こんな人の多い駅、東京と大阪でしか見たことがありません。ガイドさんと添乗員さんとがツアー客を掌握するのに必死でした。これが修学旅行だったら、「そろった人からすわってね。」の一言ですんなりと集まるものをー 大人は話を聞かないし、勝手に行動するしね。
 何とか無事に全員が列車に乗り込み、お弁当が配られました。



 80元ー安い。しかし中身が

 

 うう・・・もともと肉自体があまり好きではないわたし。食べられるだろうか。 

 あら! 案外おいしい。それは豚の角煮を薄型にしたような味で、柔らかくてあっさり。家でつくるとき、角煮にしなくてもこちらの方が短時間でできそうです。
 窓の外を見ると向こうにおもしろい列車が停まっていました。



 なんとなく日本のアニメっぽい絵。そういえばバスにもいろいろな絵を描いたのが多かったです。

 車窓の景色は山が近すぎて写せません。その代わりわたしが注目したのが前の電光掲示板

繰り返し流される掲示板の内容が面白かったので見入ってしまいました。もちろん漢字ばかりで書いてありますので、自己流の意訳です。
 この列車は花蓮発台北行きです。
 車内は禁煙となっております。
 咳の出る方はティッシュかハンカチで口を覆ってください。
 ほかの乗客に迷惑になりますから大声で話さないでください。
 万が一火災が起きたときは1初期消火 2乗務員に連絡 3・・・・忘れた。
 いろいろあって最後に
 地球環境のために我々公共交通機関をご利用ください。

 思うに、台湾の人へのメッセージというよりはとある国の観光客へのメッセージかと思いました。台湾の人たちは列車の中でも静かで、夜市のような人の集まるところでも声が大きくてうるさいとは思いませんでした。旅行中不愉快な思いをしたことはなかったです。

 そうこうしているうちに台北に着きました。再びバスに乗り込んで、ちょうどいい時間だからと忠烈祠に向かいました。



 戦争で亡くなった兵士を祀るお宮です。ここで行われる衛兵の交代式が見ものになっています。



 
 本当に生きた人間なんだろうかと疑いたくなります。微動だにしません。暑いでしょうねえ。立っているだけでも汗がだらだら出る日でした。



 実は、台湾へ来たのは2回目なんです。かれこれ10年位前、母と娘と3人で台北へ来ました。そのときも衛兵交代を見たのですが、今ほど警備が厳しくなくて衛兵と並んで写真を撮ることができました。今はロープでそばには寄れないようになっており、行進のときも左右に警備の人がついておりました。衛兵のための警備員て 衛兵が動かないのをいいことにいたずらする人がいるんですって。

 衛兵の交代式を見たらさっさと次の場所へ。お茶屋さんでお茶のセミナーです。中国茶と言ってもすごく種類が多く味わいも違うということが分かりました。入れてくれたお茶はとてもおいしかったです。ただ、そのあとはお約束のショッピングですね。

 前回来たときは3泊4日のツアーで添乗員無し、2日間は自由行動というスケジュールでしたがお値段は今回の倍、連れて行かれた買い物は免税店位だったかしら。いや翡翠のお店にも行ったかもしれませんが、わたしの経験では、安いツアーは必ず何かのお店に行くことが多いです。だけど全体的にはお得感があるんですよね。ただ今回みたいに、徹底的に省略してさわりの部分をちょこっと見るだけというのもある意味すごいと思いました。
 まだ元気だった母は、若い孫の行動について行けたのです。朝、中正記念館に行って太極拳やダンスやいろいろな運動を楽しんでいる人々を見たり、日曜日の玉市に行って掘り出し物の石を探したり、京劇を見たり・・・ちょうど母の日で、3世代の母娘そろっての旅行者に対して台湾の人はやさしかったです。レストランで特別にジュースをサービスしてくれたりしました。前回思う存分遊んだからこそ、今回の旅がいかにダイジェストであったかよくわかりました。

 ただ、前回自由行動の日にも行かなかった九份、それも夜景が見られるというのが今回の旅行の一番の楽しみでした。
 
 「弁当は忘れても傘だけは忘れるな」と言われるほど雨の多いところだそうですが、私たちが行った日は晴れ。これがいかによいことだったことか。行ってみてよくわかりました。

 「千と千尋の神隠し」のおかげで大人気の九份は

 

 山の上に家がへばりついている感じ。駐車場から裏道を通ってメインの通りへ行っているところです。

 今夜の夕食場所に着きました。



 ここから狭い坂道沿いにお店が並んでいます。左手の建物が、「千と千尋の神隠し」のモデルといわれる建物。写真を撮る人でいっぱいでした。



 芋洗い坂ですねえ。雨だったらここを傘を差して歩かないといけないんですよ、想像しただけでいやになります。
 うかうかと角を曲がったら迷って帰れなくなると、さんざん脅かされた私たち、横道に入らずまっすぐ上に。
 小学校らしいところにつきあたりました。

 
 石段に人がいっぱい。眺めがいいのでしょうか、疲れたんでしょうか。おもしろいのは、左の石垣にずらっと張ってあるポスターのようなもの。どうやら○○コンクールに入賞とか○○競技会で優勝とか、この学校の成果を張り出しているようでした。それがすごい数で(かぞえたらよかった)優秀な学校だったんでしょうか。
 ここを左に曲がると今まで見慣れた形のお宮があるのですが、あまり有名ではないらしく人もまばらでした。
 曲がるときは心して曲がれといわれていましたので、角にあったお店をしっかりと覚えて曲がってみました。すぐに見晴らしのいいところに突き当たってしまいました。本当に狭いところ



 あんなにしっかり店を覚えたのに、あやうく曲がるところを間違えそうになりながら待ち合わせのレストランに到着。例によって円卓の台湾料理ですが、台湾料理はどこでも野菜が多く味付けはこってりというよりは薄味であっさりしていました。美味しかったです。
 なかでも、ここのが一番口に合ったかもしれません。今までとはちょっと趣が変わっていて、海老の蒸したものが湯気の立つ箱に入れられてやってきました。



 食べている間に日が暮れて、提灯に灯がともりました。先ほどの千と千尋の建物も


 いい雰囲気です。下界の方は


 よかった。ここが一番ゆっくりできましたし、前回見逃したのをあとあと後悔してましたから。

 さあ、あとはホテルに帰るだけ。
 ここで追加料金を払ってホテルをグレードアップしたお客を先に送っていきます。



 ホテルの軒先だけでこの豪華さ。圓山大飯店です。中はもっとすごいんだそうですよ。追加料金と行ってもあまり高くなかったのでどうしようかと迷ったのですが、今回の旅程を見てホテルは寝るだけだと思いグレードアップしなかったのですが・・・・ははは、もう一生泊まることはないかもしれない。いいチャンスをのがしたかもね。だってホテルの入り口だけでもこんな感じなのです。



 とおくからでもよく見える建物です。前回来たときから気になってたの。
 でも、私たちが泊まったスタンダードのホテルは立地はよくて近くにコンビニもあったので、現地の食べ物やビールを買うことができました。旅行先のコンビニやスーパーはなかなかおもしろいのですよ。 
 
 最後の日故宮博物院を見学して旅は終わりです。前回よりは警備が厳しく、空港と同じ保安検査をして中に入ります。あめ玉1個のために検査にひっかかった人がいましたよ。館内で大声を出すことも禁止で、わたしたちはイヤホンでガイドさんの説明を聞きながら歩きました。でもここは写真は撮れないし、文章だけでは中の様子は伝わらないし、で、省略します。

 おまけの1枚

 

 台湾はどこへいっても黄色いタクシー。九份の超狭い駐車スペースにぴったりとはめ込んでいるのがすごい。多分両横の隙間は10センチくらいです。ちなみに運転席はこちら側。バスの運転手さんも狭い道も混雑した道もすれすれの離合も難なくかわし、運転は上手でした。
 



 

 
コメント (2)
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