徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

唯一

2009-04-29 16:50:51 | Weblog
 我が廃屋の枝垂れ桜が満開だ。狭い庭で、思い入れのあるものはないが、この桜の木だけは別格である。以前にも書いたが、植木屋が目をつけたのだが、親父の形見といって断った。実はこれは私が30年近く前に植えたものである。

先日も、その道に詳しい知人に大切にするよう言われた。出来れば新しい場所に持って行きたいとも思うのだが、家内は反対である。しかし、庭木などに全く興味を示さない私が植えた唯一のものだ。

この木の下に、父親が高山から下ろしてきたシャクナゲの老株があるのだが、この花が昨日の霜で見事にやられてしまった。ピンクの花弁が枯れ色に変わっている。そういえば、山々のところどころに浮かんでいたコブシも消えてしまった。

嬬恋の自然の厳しさを感じる。それにしても感心するのはキャベツの苗だ。昨日は凍りついているように見えたが、今日は完全に立ち直っている。まるで道脇のクローバーと変わらない。変わらないというのも可笑しいから、寒さに強いと言っておくか。

連休が始まったが、娘2人は帰ってこない。下の娘は職場らしい。