エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

県立博物館で学ぶ

2007-12-24 | 街中散歩
           【カバに似たほ乳類パレッパラドキシアの骨格模型】

 孫を連れて福島県立博物館へ行った。きょうの目的は、①孫に化石標本とフタバスズキリュウの見学、それに②私が関心を持った歴史講座「会津暦」の見学だった。
 5才になる武琉君は恐竜に興味を持ち、もうほとんどの名前を覚えてしまった。いつか行ったことのある新潟の自然科学館の恐竜のことをよく話している。じいちゃんの、それらに関心を持たせたい気持ちもあるのか、考古学や昆虫にとても興味を持ち始めている。

 幼稚園も休みになり、今日、いわきの石炭化石館へ行く予定を立てていたが、天気も悪く急遽、市内の県立博物館で我慢してもらうことにした。確かこの前は今年の冬、雪の中を博物館へ行って、体験学習コーナーで孫と遊んだことを思い出した。
 博物館の「自然と人間」コーナーには、いわきで発見されたフタバスズキリュウの骨格模型がある。三葉虫や貝や葉、アンモナイトなどの数々の化石をながめた。武琉君は備え付けの顕微鏡に興味を示し、琥珀の中の昆虫や、花粉を興味深く何度も覗いていた

孫をママにあづけて、丁度開催の「会津暦」展を興味深くみてきた。
 会津の文化遺産の一つに会津暦があり、明治初年まで会津の人々の暦となっていた。
 普段は、何気なく目にするくらいのこよみだが、会津と深い関わりを知った。
 江戸幕府によって暦法が制定される以前から、地方暦が使用されていたが、会津でも独自の暦が諏訪神社で作られ使われていた。江戸幕府は暦を出版する権利を数か所に限定し、流通経路も統制した。会津はその一つで、会津暦は北関東から東北一円にかけ広く用いられ、会津の名産となったという。
 いろいろな会津暦が展示されていたが、あらためて、会津の歴史・文化の高さを思い知らされた。

 今日も博物館は閑散としていた。昔の玩具で遊んだ体験学習コーナーも孫たちの貸し切りだった。県立博物館は我が家から数キロ、いつでも行ける距離なのでときどき訪ねてきた。その都度、時代の流れやテーマを絞って見てきたが、まだまだ理解が足りない。
 先人の生きた証として現在があると思うと、その自然や歴史、文化を知ることは楽しい。 これからもまだまだ考察したい領域を学びに訪ねたいと思っている。