エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

柚子湯に浸かる

2007-12-22 | 日々の生活
          【ミカンと黄色い柚子】

湯煙に浮かんだ柚子を手に包む


 昨夜、食卓には冬至カボチャがのり、柚子湯に浸かった。
 今日は冬至、伝統的な生活行事が何とか細々と親から子へ、子から孫へと引き継がれていくのかと思った。

 昨日のお風呂は何とも言えない嬉しいお風呂だった。はからずも湯船に浮かぶ黄色が印象に残った1日早い柚子湯だった。手に包み、よくながめた。湯に浮かぶ黄色うく丸い柚子があまりに眩しかった。

 昨日は実に4ヶ月ぶりのお風呂だった。8月末からお腹にカテーテルを入れられ、湯につかれなかった。回復してからのシャワーや半身浴もさびしかった。ようやく煩わしさからも解放され、あれほど温泉巡りをしていたころのように再開できる喜びを感じた。

 湯船に廻るきれいな柚子を見つめながら、目頭が熱くなった。普段、ミカンのオレンジを想像していたが、柚子は本当の黄色なんだ。顔がでこぼこした柚子の個性をほのぼのと見つめ、こころから健康を祈った。