エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

鶴ヶ城自然観察会

2014-11-29 | Weblog

 

 市の環境生活課主催の〈自然環境教室 ~鶴ヶ城自然観察会~  〉に参加した。

 昨日の森の会でIgkumiさんからこの観察会の講師がHuru氏と聞いた。前から一度お会いしたい方だったので良い機会と思い、参加することにした。
 

 謹教コミュニティセンターに開催時間30分前に到着、Huru氏にお会いできた。20年も前に、息子が同じ職場でお世話になった方でもある。

 参加者は小学生が4人、保護者等大人が8人だった。

  

雨降りのため、パワーポイントでの解説が始まった。ところが、双眼鏡の使い方をしていて窓の外を見ると雨が止んだようだった。

そこで、急遽、西出丸のお堀まで行き観察することとなった。お堀には、マガモ、オナガガモ、キンクロハジロなどが、石垣の上の木々にムクドリやヒヨドリを認めた。

遠くにカワウも見えた。

 観察の途中でまた雨が降り出しセンターへ戻ったが、7,8種の野鳥を観察することが出来た。少しの時間でも観察できてよかった。

  キンクロハジロ ♂、♀


 
 観察のまとめのあと、鳥に関しての図書の紹介があった。最後は「エコな生活、自然環境を大切に!」と締めくくられた。

 初めて参加した「自然環境教室」、参加者が少なかったが、2月には動物の足跡の観察があるとのことだ。

 会が終わってから、Huru氏と小生の絶滅を心配しているチョウ、トンボの保護活動について話しをすることが出来た。 

  名刺を交換し別れた。氏にはこれからもいろいろ教えて頂きたいと思っている。市の環境生活課の,Yaさん、Maさんにもお世話になりました。

 小生の名刺は仕事を離れて初めての名刺、マダラナニワトンボの写真を載せた数日前に自作したものだ。

   


雪を前に

2014-11-28 | Weblog

                                                      強清水から 霊峰磐梯

 午前中金堀の森で共生の森の会のメンバーと雪囲いをした。
昨年はうっすら積もった雪の中の作業だったが、今日は濃霧だが比較的暖かかった。
 何年か前にサクラを植樹したようだが、年々減って育ちも悪く、4本しか残っていなかった。

 

ときどきT会長さんがいろいろな木を持参し、池の周囲に植樹しておられる。
ビオトープも今年は子どもたちに荒らされず徐々にそれらしくなるだろう。 子どもたちが作った森の基地の残骸をかたずけた。

1時間足らずで終了、お茶をいただきながらの反省会となった。

 

 終了する頃には霧も晴れ始めたのでトンボ池へ寄ることにした。
 6年越しでポンプが直り、池の水が満々と貯えられ、溢流する水が水路を流れていた。でも、何年も水位が低かった影響が所々に見られた。

  

  

 ヒマラヤシーダ まだ納得していない。                 マユミ                                わずかに残るカラマツ


 途中赤井谷地にも立ち寄った。木々が葉を落とし、下草も枯れて谷地が見通せた。

 湿原の様子を少し近くから見ようと、クマザサをかき分け入った。案の定、昔水位を保っていた池などは見えず、すっかり乾燥が進んで入るようだった。

 マダラナニワトンボを思った。こんなところで産卵できるのだろうか。

 ごくわずかな環境で細々命をつないでいるであろう彼女らの前途を思った。絶滅を免れる何らかの早い保護対策が必要だ。

  

                     天然念物赤井谷地沼野植物群落  昭和三年三月 内務大臣指定 昭和五年四月建立 福島縣とあった

   強清水から下がると、霧がひどくライトを付けた。もう防雪柵が建てられていた。

 八田野付近

会津盆地の霧が晴れたのは2時過ぎだった。

 


透明絵の具

2014-11-25 | スケッチ

 3歳になった孫が初めて絵筆を執り、いろいろな色を使ってお絵かきをしていた。

  筆を水に濡らし、好みの絵の具を溶かして画用紙に塗りたくる。

  初めてにしてはなかなかの手つき、しかも意欲的だ。

 悠くん 初めてのお絵かき

  見たことのない絵の具セットは透明絵の具のようだ。聞いてびっくり、ダイソーで100円、5本入った太さの違う筆のセットも100円だと言う。

 どんな案配か、いつかスケッチした鉛筆画に、試しに色塗りをしてみた。

 弘法絵の具を選ばずか。腕は悪いが、絵の具は良い感じだった。

 はからずも絵心が湧いてきた。

 ああ 黎明の裏磐梯 麗し  裏磐梯 曽原湖


祝 お食い初め

2014-11-24 | 日々の生活

 末娘の2番子、すずなちゃんのお食い初めのお祝いに、ばーちゃんとお呼ばれした。

 人見知りの始まったすずちゃん、何日か会えなかったので心配したがにこにこ笑って愛嬌を振り蒔いてくれた。
 

パパの挨拶がすずちゃんの思いに重なった。
   ”今日は、パパ、ママ始め、親戚の皆さんにお集まりいただき有り難うございます。
もうママのパイパイをもらい始めて100日が過ぎました。最近は人の区別も出来るようになりました。今日初めて食べるまねごとをしましたが、早くいろいろなものを食べて大きくなりたいと思います。優しい立派な人になるように努力します。今日は有り難うございます。”

 

 粉ミルクが主だったお兄ちゃんは、食が細くこれまでいろいろ心配したが、すずちゃんは母乳だけで丸々太って、泰然自若、おおらかなたくましい赤ちゃんだ。

今日が娘の誕生日に重なったことは誰にも言わなかったが、その分のささやかなお祝いのケーキも持参した。

すずちゃんの100日の頃の写真を入れた額も添えた。

久しぶりに嫁ぎ先の立派なご両親や親戚の方々に会えて、楽しいひとときだった。美味しいお酒をごちそうになり、末っ子の孫二人の成長を、喜んでお暇した。

 

 


                       
 


ヒマラヤシーダは雌雄異株では?

2014-11-21 | 自然観察

                                      シーダー・ローズ

 何度も抱いた疑問だが、ネットや図鑑を調べても「雌雄同株」とある。
 ヒマラヤシーダを見つけるたびに、花や実を観察してきた。

 球果  雄
                                                          拙ブログ: 「ヒマラヤシーダの球果 (2010-09-13)」より

 雌花の咲く木には、どうしても雌花ばかり、雄花の咲く木に雌花を見つけたことはなかった。いずれ専門家に聞いてみたいと思っていた。

 今日久しぶりにネットで「ヒマラヤシーダは雌雄異株では」と検索してみた。

 初めて「雌雄異株」との解説に触れることができた。
  生き物こぼれ話(その20)(http://takmi.ciao.jp/sub/animal/index20.html)とあり、
  著者名には(財団法人日本自然保護協会・自然観察指導員 小 原 芳 郎 記 )とあった。

 嬉しかった。何十年とこのことを知りたかったのだ。

  また、他のサイトを見ていると、雄花、雌花が一緒に写されている写真を見つけた。
  (参) http://blog.nyumonkouza.net/?p=1682
 実にこの写真が今まで欲しかったのだ。その解説には、やはり「 雌雄同株、雌雄異花。」とある。

 でもこの写真は本当だろうか。よーく見てみると、同じ枝ではなく、雌の球果を集めたところに別の雄花の枝をあしらったもののようだ。どうだろうか。

  さらに興味あるサイトを見つけた。
「びっくり、ヒマラヤスギは雄木から雌木に転換する!?」   http://akaazuki.blog.fc2.com/blog-entry-95.html
  説明には「ヒマラヤスギは、若い木はすべて雄木で、50年経つと雌木に転換するらしいです。

 つまり芽生えから50年までは、ヒマラヤスギは雄花だけを付け、50年以降は雌花だけを付けるということです。」とある。

 これまでの経験からうなずける話しだ。長い間の疑問が少しづつ分かってきたような気がする。

  そろそろシーダローズが落ちる季節。山形の今井記念館の館長さんを思いながら、今年も集めてみたいと思っている。

  以下は、これまで疑問を抱き続けた拙ブログ

 ○ ヒマラヤシーダの謎   2011-11-18 | 自然観察
     http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/db45f23f2f644523218608450a601216
  ○ ヒマラヤシーダの球果   2010-09-13 | 自然観察   
     http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/9b3c12b5b4baba11d67f95abbc7aa833
  ○ シーダー・ローズ     2010-04-12 | 文芸
     http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/fec27c8382617b11848d25dbd910a759
  ○ シーダーローズ(その2)2010-04-14 | 自然観察
     http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/62bdc6049cbec85cf4334f47642399ae


素晴らしい紅葉

2014-11-20 | Weblog

 

寒くなった。ようやくスノータイヤに替えた。

久々に我が家に滞在の悠くん、外での砂遊びが大好きだ。陽が当たると暖かいが西側の庭からの風が冷たい。
 例年は裏庭への通路なので風雪よけの波板の枠はそこには張らなかった。
急遽、通路を少し開けて、枠を立てかけブルーシートを貼った。我ながらうまくいった。

 今年の紅葉は例年になく素晴らしかった。
カキ、ホウ、ウメやサクラはすでに散った。いま、イロハモミジが真っ赤に色づき最も美しい。

庭のカエデは4種類、ハウチワカエデはすでに葉を落とした。

トウカエデの黄葉は先端が紅くなり、イロハモミジと並んで桐の大木の下のオオモミジが黄緑から黄色、ほのかに紅く色づいている。枝を手折り並べてみた。

 イロハモミジ

 

  トウカエデ                                左からハウチワカエデ、トウカエデ、オオモミジ、イロハモミジ

 

 信州の妻の実家から「野沢菜を送った!」と電話が入った。 例年、勤労感謝の日前後に届く。

 野沢菜漬けは、いつしか繰り返す、「信州の風物詩」ならぬ会津の我が家の風物詩になった。

 野沢菜を漬けると、じきに雪の季節到来だ。


 
 昨夜は娘の里帰り(近くにいるが久々のお泊まり)、孫たちの所望で巻き寿司だ。

 寿司ネタやおでんをつまんで美味しいお酒をごちそうになった。

 先日トドさんにソバ会に誘われた帰りにいただいた純米大吟醸だ。 トドさん町内の仲間に混ぜてもらい、楽しいソバ会だった。
  ブログで失礼します。 トドさん! いつもいつも有り難う!

 


ヒメシロチョウの前蛹態を発見

2014-11-17 | 自然観察

 

もう何度か霜が降り、数日前は積雪もあった。
今年最後のヒメシロの里を訪ねた。周囲の雑草はすでに枯れていたが、ツルフジバカマは未だ初々しい緑のままだった。
 

 この広い草原、雑草が生い茂る中、幼虫や蛹を見つけることは不可能と思っていた。
 見つかるはずはないと思いながらも、ヒメシロの幼虫の食痕の残るツルフジバカマの株を一つ一つ丹念に見て回った。小一時間、どのように保護活動を進めたらいいかを考えながら、じきに雪に埋もれる初冬の草原を歩いた。

    

  

 神の導きか偶然か、蛹化態勢にあるヒメシロチョウの前蛹態を見つけた。
 撮影しやすく周りの草や葉を取り除き、接写した。体をくくりつける細い糸が輝いて見えた。明日には蛹になるだろう。

 今朝も氷点下に下がった。明日も下がるだろう。何とかもう一日がんばって蛹になって欲しいと願った。近いうちもう一度観察に来てみたい。

 

 日だまりに可憐なオオイヌノフグリが咲いている。その花を求めてヒメアカタテハ、モンキチョウが吸蜜に訪れた。
 そこには、あとわずかな穏やかな秋の陽の恵みを受けながら、愛おしいチョウやトンボの楽園があった。

  


 静かに舞い降りたアキアカネに、ご苦労さん、また来年会おうねと言葉をかけた。

    


 小さな虫たちをながめながら一抹の寂しさが込み上げてきた。


悲しい知らせ

2014-11-14 | 日々の生活

                       晩秋を飾る             初冬を飾る

  冷たい雨が降っている。猪苗代で11cmの積雪という。一気に冬の訪れだ。

 親類の最長老Sさんが亡くなった。
  Sさんは先月急に体調をこわした。病院に見舞った私を何とか分かってくれた。
  正月には満100歳を迎える。もう少しがんばって欲しかったが残念だ。

  お元気だった頃が浮かんで来た。いつも優しい人で、お会いするたびに4つ5つ上の父や、2つ上の母のことを話題にしてくれていた。

 今夜は通夜、明日はお別れの式がある。お礼を言い、ご冥福を祈りたい。


町内敬老会

2014-11-10 | 日々の生活

 日曜日、県知事選に重なり延び延びになっていた町内の敬老会があった。
  役員・組長は9:00集合、例年のごとく芋煮の準備が始まった。

    鍋奉行 Y区長代理
 
 10:30からの敬老会、今年の記念品贈呈者28名、約30分で終了。
        

   《 敬老会 》  記念品贈呈(28名) 3組 Sさんからの謝辞

 引き続き例年のお楽しみ会、今年は第1部は〈 ビンゴゲーム 〉、美味しい芋煮を
  いただきながら、第2部は〈 カラオケ大会  〉を計画、大いに盛り上がった。

  

    

招待者は今年70歳、5歳刻みに最高齢は90歳お二人、そしてつくも会、子供会のメンバー、さらに各組長、役員と。総勢約80名の参加でいした。

晩秋のひととき 楽しい一日を過ごしました。
組長さん、役員の皆さん ご苦労様でした。   


 大好きなテーマソング

2014-11-09 | 日々の生活

 

  病床にあったとき、妻がどこからか持ってきたCDには3つのテーマソングが焼かれていた。「小さな旅」「さわやか自然百景」そして、「新日本紀行」のテーマソングだ。
記憶は鮮明ではない。病状思わしくなく一進一退の危険な状態に、妻は病人を少しでも癒そうと思い持ち込んだ曲だった。
 CDを流したようだが、病人は「うるさい!」と怒鳴ったという。本人には記憶にない昔の思い出だ。

日曜の今日も午前7:45「さわやか自然百景」が始まった。 いつもカメラを持ってテレビの前に座る。続いて8:00からは「小さな旅」を視聴した。

   

  

 

テーマソング

「小さな旅」           http://www.youtube.com/watch?v=kihG6LDA0eE

「さわやか自然百景」        http://www.youtube.com/watch?v=I0EjbNGxjJY

「新日本紀行」                http://www.youtube.com/watch?v=YoMRp3P8d_g

このテーマ曲、いつの頃から聞いていたのだろうか。いつ聞いても懐かしく、こころ癒される曲だ。この、懐かしいさわやかな曲を聞くと、今でも涙が流れる。

 

(*)前にも話題にしていた。

拙ブログ「癒しのテーマ音楽」 2009-01-21| 文芸

http://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/11ce23d74fe95200535a93d607f6f43b


ツルフジバカマの種を採取

2014-11-07 | 自然観察

   
  朝夕めっきり寒くなった。今朝気温0.6℃、日中は17,8℃まで上がった。
 D地点にヒメシロチョウの幼虫を観察に行った。

めっきり姿を消したお友達、今日は、キタテハ、ヤマトシジミ、モンキチョウ、キチョウ、それにオツネントンボに出会った。

      

ツルフジバカマに一株一株を探すも、全く見あたらず。幼虫期間を約1ヶ月と見ると、蛹化したかも知れない。

周囲の種々が色づきはじめたが、ツルフジバカマはまだまだ元気で青々していた。

  食痕が見える

土手の刈られないで花を咲かせたツルフジバカマに実がついていた。葉はまだまだ緑色だが、エンドウのような実はすでに褐色に枯れて、種が弾けたものもあった。

 

 種を採取した。帰宅して一つ一つ丁寧によじって殻を開けた。60~70個の種が穫れた。

 ほとんどの殻の中には種が1個か2個だった。小さいが5つはいっていたものもあった。

 約半数は殻には穴が空き、虫が入ったのだろう食べられている実もあった。

 殻の大きささは1.5~3.0cm、種は黒くほぼ球形で直径2~3mmくらいだった。
 

 

 ツルウメモドキ

 

早速プランターに蒔こうと思う。飼育を考えると、種からの発芽や生長の様子を見ておきたい。

ヒメシロチョウの保護については、いろいろな心配が出てきた。冬の間に、よりよい提言をまとめたい。


会津大学の紅葉

2014-11-05 | 街中散歩

 

  今日の散歩は、往復約5~6km程か、久々に会津大学の紅葉を楽しんだ。

  

 しばらくぶりに懐かしいラウンジで本でも開こうと、先ず図書館へ入った。

 小さな植え込みの見えるラウンジ前の広かったスペースには机が配され、少し窮屈になっていた。

 新聞を手に座ろうとしたとき、司書の方か、「カードはおありですか?」と利用証の提示を求められた。「ちょっと新聞を・・・」と言ったが、駄目なんですと。

 何年も前にはずっと利用証を作っていたが、本の貸し借りの時だけ必要と思っていたのが浅はかだった。

 そう言う決まりだから仕方ない。思えば、訳のわからない人が入ったのでは管理上問題はあるだろう。済みませんといって外へ出た。

 少しがっかりしていつものビオトープへ向かった。

 目的の一つポプラ並木が青空に天高く聳えていた。グランド脇の木々があまりに美しかった。

      

 クヌギの木の下で大きなドングリを拾った。黄色く色づいた葉にアキアカネが止まった。ペアも近づいてくれた。

 手を近づけると指先に止まってくれた。 しばしの輝くいのちを見つめた。

 キタテハも顔を出ししばらく追いかけっこ。 こんな陽はもう無いような気がして、一人降り積む落葉に腰を下ろした。

  


 美しい晩秋のグランドを楽しんで帰路についた。

 近道の大塚山墓地を縫って街路樹のハナミズキの赤い実がきれいだった。葉がいっぱい落ちている木ほど実がたくさんついているように感じた。

 青空に鮮やかな赤い実はまるで作り物のように(逆か?)洗練されて見えた。

 

 錦秋の秋に通りかかった大塚山墓地の墓碑の一つに目が止まった。

 統一された大きさの大理石に、李白の望郷の詩の一節が彫られてあった。
  

  「頭を挙げて山月を望み                        
   頭を低れて故郷を思う
            李白」        

                                                     

   裏にはご夫婦のお名前が刻されていた。

 今、故郷会津を離れ、他所で元気に老後を送って居られるご夫婦を想像した。

 どんなお人なのだろうか。墓石にどんな思いで漢詩を刻んだのだろうか。しばし、思いを巡らせた。

 いよいよ秋の深まりが感じられた散歩だった。(2014.11.5)

与えられた境遇 豊かに生きたい

2014-11-05 | エッセイ

 

  超高齢化社会だが、老後の過ごし方などあらたまって考えたことはなかった。

 先日、ふと本棚の宮本輝著「三十光年の星たち」を手に取り、どんな話しだったか曖昧なページをめくった。

30年間という時間の生き方のヒントとなる、さわやかな物語を思い出した。そして、遅まきながら最中(さなか)にある自分の老後を意識した。

自分の来し方を振り返るに、行き当たりバッタリの目先の課題解決の繰り返しだったような気がする。

この年になり30年とは言わないが、10年でも先を見つめる新しい生き方を思い、ライフワークでもないが、ささやかな希望を実現させたい思いに刈られた。

どうにもならない境遇や与えられた時間を、身についたこころで生きていく、それが現実ではないかと達観している。

問題は残された時間だが、そこでは「求めない!」を旨に、季節の移ろいを静かに楽しむ穏やかな日々でありたいと思っている。

 


磐梯冠雪

2014-11-04 | 日々の生活

   朝夕めっきり冷え込み、各地の初雪の便りが届いている。
 東北では青森まで、先日は蔵王で初冠雪があった。
 数日前には吾妻山でも積雪があり、今日は久々に姿を現した磐梯山もうっすら雪化粧だ。 磐梯山の初冠雪は10月中旬だったようだ。
 3回目の冠雪で、いよいよ市内でも雪と言われている。とうとう雪の季節到来か。

 三日坊主と言われないように、また、少し様子のおかしい体調回復を願って散歩に出た。
 ドウダンツツジが一層紅く、日に日に鮮やかで美しい。また、サクラの美しいこと、未だ青い芝の上にひとひらひとひら散り急ぎ、美しい絨毯が敷かれたようだ。
 風が少し冷たいが、燦々と降り注ぐ秋の陽に八幡様、蚕養様に詣り、健康を願った。

 
  午後、お世話になっている親戚、知人に「身知らず柿」を送った。
 ご無沙汰続きを詫び、会津の味を賞味して下さいと、はがきを認め投函した。
  繰り返す年中行事だ。     

 


秋の飯盛山

2014-11-03 | 街中散歩

  

 先月末、久々に街中散歩に出た。飯盛山から滝沢浄水場を廻るコース、よく雪の季節に巡るコースだ。

飯盛山へも、秋は久々だった。神社にお参りし洞門を見る。

  

さざえ堂から白虎隊の墓所へ、眼下に若松市内、お城も見渡せた。

 

  

 修学旅行で仙台からの小学生が、また、聞いてみたら、神奈川の秦野からと団体客、結構大勢の観光客が来ていた。


 白虎隊士のお墓の裏の窪地を悠然と舞うオオムラサキの雄姿をながめていた。もう5,60年前の小学生の頃が思い出された。

窪地の脇道を下りてみた。 降り口に立派な石碑がいくつも建っていた。

小さな石には、白虎隊と、大きな碑の刻まれた文字を追うと、第3連隊と読める。古いと思ったが戦後の慰霊碑なのだろうか。知りたい思いが湧いて、しばらく文字を指でたどった。いつか判読してみたい。

 
 
 身知らず柿がたわわに実る畑道を石部桜へ向かった。「昔の光、今いずこ」だが、すでの過半の葉を落とした石部桜の見事な幹や枝を眺めた。

  石部桜 向こうは飯盛山


 清々しい散歩、少し歩いてみようと思っているが3日坊主に終わりそうだ。