エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

磐梯山 初冠雪

2020-10-30 | 日々の生活

朝から、秋の陽が庭の色ついた木々を照らしている。

ハクチョウを見に崎川浜へ急いだ。

ごぜん10時を回った、気温は10℃だが、風が冷たかった。

水鳥を期待したが、Ⅰ羽もいない。

田んぼに2~30羽が休んでいた。体の暗い幼鳥が多い。

 

   

  

数年前、鳥インフルエンザ問題で餌付けを自粛された。

田をあさっているが、刈り取りの澄んだ田に落穂はない。今の機械は刈り取りから脱穀もまでやってしまう。

本来自然の生きもの、餌付けはよくないかも知れない。でもかわいそうな気がする。

長浜では餌のパンも売っていて、いつも水鳥が群がっている。 

近くの池に寄った。色づいた木々が美しい

遠くにカモが浮かんでいる。くちばしの先端だけが黄色いので、カルガモのようだ。

水辺に近づくと、一斉に飛び立った。

   

陽だまりにあかねが飛び立つ。いよいよ秋も終わりだ。

    

 

雲がかかっていた磐梯山の雲が取れ、うっすら白い。

たぶん、初冠雪だろう。

 

カラマツの黄葉が楽しみだ。

 

 


深まる秋の庭

2020-10-29 | 日々の生活

色づき始めた庭にでた。

毎日観察しているホシミスジの幼虫が珍しく食事中だ。

普段うつむいている顔を見せてくれた。

    

 最後のジャコウ

地面にピンクの花弁が落ちている。見上げるとサザンカがいくつも咲いていた。

つぼみも沢山、カメラを向けると、さらに高いところにバラの花が明るく咲いているではないか。脚立を使い撮った。

その横には大きなカリンの色付きが進んでいた。

  

キクも開き始め、あらためて秋の深まりを感じた。

  

  ヤマイモ

クマシデ ヤブコウジ

ミセバヤ ツバキも一輪

それぞれを手折って一輪挿しに挿した。

     

 


怪我をしたカモシカ その後

2020-10-28 | 環境問題

                                                                                                                        2020.10.27

9時半、昨日の現地へ行ってきた。カモシカはすでにいなかった。

広い駐車場を点検すると、四方20m位  正面左右は1m50躯体のフェンスで囲われ、

入り口道路に立ち入り禁止の車止め。

でも、今日見ると入り口の面の左右は木々が生い茂る高い原野で、

フェンスの端には外で出られるスペースあった。ここから立ち去ったのだろう。

右後脚を引きずり、機敏には動けないようだし、囲いから出られないと直感。

保護が必要と考えた。

あの辺りでは何回か見ている。あらためて、自然豊かな里山だと思った。

一件落着!


今年3度目の出会いだった。 カモシカの現状はどんななのだろう。

以前のカモシカとの出会いを振り返ってみた。

【拙ブロブ内検索】 https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/s/%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%82%B7%E3%82%AB

2012.4.24   2020.5.19

2020.4.3     2013,5,27 

 


久々の里山散策 

2020-10-27 | 日々の生活

 
里山散策は10日ぶりだろうか、入院やら天候不順やらで今日になった。

終焉を迎える小さな虫たちとの別れも近く、しみじみ秋の深まりを感じてきた。

いつしかソバ畑の刈り取りも終わっていた。

山道を進むと、元気なのは越冬するキチョウやオツネントンボだ。

アキアカネ、ノシメトンボが舞い上がる。ヒメアカネを見つけた。 

    オツネントンボ

ノシメ ヒメアカネ

アキアカネはほとんどがペアだ。  

 産卵

    アキアカネ

ヒシの実が打ち上げられた水辺、寂しくなった。

キトンボが数頭、遅い生まれのアジアイトトンボが1頭止まった。

 キトンボ

アジアイトトンボ

マユタテアカネ ヒシ

ツルウメモドキ ウメモドキ

シオデ?    ニホンカナヘビ

 

帰りに、Hさんのリンゴ畑に寄った。

残念ながらお目当てのリンゴはすでに終わり、枝に残るいくつかをいただいた。

これからのフジを来月半ばに分けてもらうことにした。

リンゴ畑は今年はクマの被害がひどく、約2か月間、毎日クマが出没していたとのこと。

小生がいつも散策している近くにもところにも、クマが徘徊していたようだ。  くわばら、くわばら。

 

 

久々に飯豊山がくっきり見えたので、いつもの長原の高台へ寄ることに。

いつも入れる駐車場、入り口に立ち入り禁止の車止めが。大熊町の仮設住宅が役目を終えたからか。

車を止めて向かうと正面になんとカモシカがじっとこちらを見つめていた。

遠くから飯豊山の遠景を撮り、おとなしく見つめるカモシカにシャッターを向けた。

   

右後ろ足を引きずっている。周囲は高台でフェンスが張り巡らされている。どこから入ったか、また出られないようで、かわいそうだ。

周囲は田園地帯だが、民家もあり往来激しい県道もあり心配だ。

帰宅後、怪我をしているカモシカの保護が必要かと思い、県の野生動物保護課の会津支部へ連絡した。

追って、市の教育委員会から電話が入った。どうも、特別天然記念物(ニホンカモシカ 等)等の管轄は市だったようだ。

夕方になり、県の担当課から連絡があり、状況を繰り返し説明した。対応がなされなかったようだ。

明日、もう一度様子を見に行って、再度連絡することとなった。 あのカモシカ、何とか外へ出られただろうか。

 

久々の外出だったが、いろいろなことがあるものだ。

まだ体調落ち着かず、翁島のハクチョウは次回にお預けだ。

 

 


遷ろう季節に感動したい

2020-10-26 | エッセイ

 

入院中に、新聞の読者欄に投稿した一文が掲載された。      

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自然を前に過ぎゆく時思う」 (原題:遷ろう季節に感動したい)  
 静かに揺れるコスモスを眺めながら、過ぎにし夏の季節に思いを馳せた。それは遠い小学生の夏休み、麦わら帽をかぶり水筒を提げて山へ向かった。
 ハンミョウが先導をつとめる炎天下に、テングチョウやミヤマカラスアゲハが集団で吸水している。セミ時雨の林道で無心に網を振りまわし、感動に震える手でチョウを捕らえた。
 ああ、あの遙かなる日は戻らない。昆虫少年は、いまは、捕虫網をカメラに持ち替え、自然への畏敬の念を抱きながら崇高な虫たちのいのちを見める昆虫老人となった。
 秋も深まり、やがて虫たちに替わって猪苗代湖には冬の使者が訪れる。移ろう季節には、湖水の水鳥と遊び、磐梯の雪景色を楽しみ、それら大自然からの感動をもらいたいと思っている。         (2020.10.21掲載)
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近いうち、猪苗代のハクチョウと落葉松林の散歩を楽しみにしている。

 

この記事に関連した写真を探したが適当なものなし。

ふと浮かんだ写真を貼る。

日橋川の流れ、ゆく川の流れは絶えずして。

  参:拙ブログ  「行く雲と水の流れ」 2008/7/24 https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/s/%E5%8A%A0%E5%B3%B6%E7%A5%A5%E9%80%A0/1


再び生かされた幸せ 退院を喜ぶ 

2020-10-24 | 日々の生活

また入院した。

短期の入院だが、いつも入院は嫌なものだ。

採血、心電図、レントゲン撮影を終え、病室へ。

いつもの指定の4人部屋、指定のベッド、パジャマに着替えて横になる。

午後1番でCTに呼ばれる。 造影剤、入院中の点滴、針の挿入が一番つらい。

何十回も刺した腕には、一度で上手く入ったためしがない。ひどい時は4~5回のこともあった。

半年ごとのステントの交換入院、元気に生活するためには仕方ないと諦めて2年が経った。

点滴を見つめながらのひととき、何を考えてもいい時間だ。

先ずは妻の心情を、そして家族の心配、そして、これまで以上に余生を思った。

夕方、手術室へ呼ばれた。

点滴の管から麻酔薬が投入される。今度こそと、できるだけ意識を持たせたいと頑張ったが無理なことだ。

いつ病室へ戻ったのかは分からない。ベットから、天井、カーテンが目に入った。

いつもは麻酔の目覚めが悪く、気持ち悪く、吐くこともあったが、今回は安らかな目覚めだった。

そのまま安堵して半分意識のない眠りについた。

 一夜明け、看護師から、妻が心配して電話があったことを聞いた。

コロナ禍でもあり、病室へは一切は入れず、手術前の付き添いも厳禁だ。

 退院後の数日はいつも何となく体調が戻らない。静かに過ごした。

きのうは終日雨ふりだった。たった数日のうちに柿の葉も色づいた。

日課の金魚のエサやりも、ホシミスジの観察も戻ってきた。

元気で戻ることができた日常に、再び生かされた幸せを感じている。

明日は老人会の食事会があるが、出席出来ずに残念だ。

咲き始めた菊

秋を楽しむ間もなく、今年も冬の季節を迎えつつある。

 


しばらくブログお休みします。

2020-10-16 | 日々の生活

閑かな山道を歩いた。誰もいない山道が好きだ。万歩計4000歩

トンボもチョウも小春日に元気だが、間もなく終焉を迎えつつある。

新鮮なベニシジミ セスジハリバエ

  久々ルリシジミ

 

同じ姿勢で日向ぼっこ キタテハ                         シータテハ

 

ウラギンヒョウモン 

ミヤマアカネ♀ アキアカネ

ナツアカネ 

オオアオイトトンボ 

マイコアカネ  

ウメモドキ                                 ツルウメモドキ:黄色い果皮は3裂して朱い種子がでる

 

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部品交換のための入院が来週に迫った。

生かされるためには、避けては通れない短期の定期入院だ。

幾多の入退院を繰り返したが、いつも入院は嫌だ。

こころの準備もあり、退院後の体調の不安もあり、しばらくブログ休みます。

残された日々の生き方を考える契機となりそうだ。

そのうち、磐梯を背景に舞うハクチョウを撮りに行きたい。

 

 

 


深まりゆく秋

2020-10-14 | 自然観察

秋晴れが少ない。

曇り空でときどき晴れる。涼しい里山を巡った。

出発前に、庭のツマグロヒョウモンをパチリ。

ニシキギの葉に、いつか大量に発生したキバラヘリカメムシを1匹見つけた。

またヤツデの葉にフクラスズメを発見、ブルーの鱗粉が美しく輝いていた。

 

  

 以上 庭で

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F地点とD地点へ寄った。

セイタカアワダチソウが咲き、何処もキチョウ、ツマグロヒョウモンが元気に飛び交っていた。

  ミドリヒョウモン

   ツタウルシ

  ツバメシジミ

コバネアオイトトンボは♂のみが4~5頭、相変わらず魅力的な姿を現してくれた。

 

 

D地点はひっそりしていた。1頭のヒメシロチョウがゲンノショウコにゆっくり吸蜜していた。  

 

 

   

ナツアカネ、アキアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボが見られたが、黒い赤トンボはもう見られなかった。

紅葉は未だ早いが、秋の深まりを感じさせた。

 

 

シマヘビ日向ぼっこ。

身体を二つの折って、優に1mを越える大物でした。

この秋は本当に晴れ間が少ない印象。明日も下り坂で寒くなると言う。

カラマツの黄葉まで1月ほどか、秋を楽しみたいと思っている。

 

 


ホシミスジの蛹

2020-10-13 | 自然観察

  ずいぶん前から、ユキヤナギの枝先に蛹を見つけていた。

時期的にはおかいしいと思いながらも、来春の羽化を楽しみにしていた。

今日、そのホシミスジの蛹が尾の部分を残してなくなっていた。

   10/5     10/12

クモか蜂かの犠牲になったのかと思ったが、一方で幼虫も確認している。

この蛹、実は抜け殻だったのでは?疑問も湧いた。よく観察した羽化の形跡は見られなかった。

以前の観察記録を見ると、ホシミスジが庭を飛ぶのが6月半ばころだが、8月に羽化した記録や9月中旬の産卵写真もある。

会津では、ホシミスジの発生は年1回だろうか2回だろうかと考えている。

この幼虫、毎日のように観察しているが、なかなか大きく育たない。

秋も深まってきたが、小さいのは2令だろう。大きいのが体長は約2cm、模様から4齢だろうか。

  

朝夕気温も低くなり、隣のジャコウは寒くなる前になんとか蛹まで育って欲しいが、

ホシミスジは幼虫で冬を越し、来年春に蛹化だろうからその心配はない。

ホシミスジは、これまで何十年も庭で生息し続けているが、コデマリやシモツケでは見たことはない。どうもユキヤナギが好みらしい。

 

 9/29    10/12

 


シロシメジ

2020-10-09 | 日々の生活

キノコはめった採らないが、シメジのようなきれいなキノコを見つけた。

数株を持ち帰り調べて見た。サクラシメジにしては真っ白だ。

山の仲間のIgaさんに見てもらうと、シロシメジとの判定。

ネットで調べると、間違いないようだ。

 

     

でも、ばーちゃんは疑い深く、止めろ!の一点張り。

早速、湯がいて油炒めにして、しょう油で味付けをした。

歯触りと言い、味と言い、何とも言えないおいしさだった。

 10/7

       


深まる秋を歩く

2020-10-08 | 自然観察

数年間のブログで、今頃の里山の様子を振り返った。

マダラナニワトンボもそろそろ終焉だろうか。

キトンボの産卵風景が浮かんだ。しばらくぶりに里山へ。

気分爽快なれど、3時間の遠征は疲労著し。 たまに携行の万歩計 約4000歩。

彼方に磐梯 フユノハナワラビ

 清楚

        キチョウ元気    

  アキノウナギツカミ  

  イナカギク

  

コバネアオイトトンボ数頭 ♂のみ

  

         

    

 キトンボ  コノシメトンボ

ニホンアオガエル 

オオアオイトトンボ    

     オツネントンボ       

 アキノキリンソウ  ツタウルシ色づく

  磐梯 頂き見えず  (翁島で)

 2020.10.7

 

今朝 ハクチョウ 第1陣飛来のニュースあり。 

 

 

 


心身永閑

2020-10-03 | 日々の生活

最近、生きていることを強く感じた瞬間があった。

籐i椅子に揺られながら、ぼんやり庭を眺めていた。

今盛りの紫色のシオンにヒョウモンチョウが翅を休めている。

キンモクセイが小春日に美しく輝いている。

心安らぐ思いに、いま自分が生きている幸せを思った。

 

ウラギンスジヒョウモン ツマグロヒョウモン♀

もう20年にもなる。もう駄目かと諦めた日々が浮かんできた。

これからの残された日々を、「心身永く閑かなり」つまり「心身永閑」を旨として送ろうと思うに至った。

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夜半に目覚め、寝付けずに枕元の兼好に目を通す。

しばらく日々の生き方が頭からは離れなくなっていた。

徒然草七十五段に

 「未だ、まことの道を知らずとも、縁を離れて身を閑かにし、事にあづからずして心を安くせんこそ、しばらく楽しぶとも言いつべけれ。」とある。

中野孝次は 縁を離れて身を閑かに を「心身永閑」と表現し、こうした生き方が兼好の、徒然草の理想としたと述べている。

そんな折りに、文庫本「徒然草を読む」(上田三四二著)を手に取った。いつか読んだアンダーラインを再読した。

彼にとって、徒然草は「先途なき生」であり、兼好の唱道する生き方は「ただいまの一念」と述べている。

また、存命の喜びを純粋時間の筒の内に「心身永閑」の無事として味得する事を意味している。

兼好の隠遁は、その「心身永閑」のための手段に他ならなかった。と書いている。

期せずして「心身永閑」の二人の表現を見た。

 

 


イワナの塩焼き

2020-10-01 | 日々の生活

 Aruさんから新鮮なイワナが届いた。

イワナも10月今日から禁漁とのこと。昨日の渓流釣りの成果をいただいた。

わたくし、全く分からずイワナもヤマメも区別できない。

春にいただいたときは一先ず冷凍にしたが、やはりすぐいただいた方が美味しいとアドバイス。

早速、夕食に塩焼きをすることに決めた。

難しく大変な内蔵の処理の済んだイワナ、約23cmもある大物だ。3年ものらしい。

ぬめりを洗い流し、キッチンペーパで水分を取った。

金串で背骨をS字になるように串うちしたが、皮が思いの外強く、少々手こずった。

  

魚焼器で約15分、しっかり焦げ目も出来、上手い出来映えだ。

お皿にササの葉を敷き盛り付け、大根おろしを添えた。

美味しかった。

良い焼き具合、塩加減で舌鼓、お酒が少し弾んだ。

Aruさん、いつも有り難うございます。