エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

イチョウの葉

2019-11-29 | 自然観察

庭のイチョウは雄の木だ。もうすっかり葉を落とした。

寄せ植えにしたイチョウの盆栽は未だ黄色に輝いている。

葉のかたちの違いを見つけた。

葉には、切れ込みがないものと切れ込みがあるものとがあった。

気にしていなかったが、切れ込みが1つ真ん中に入っているものや、切れ込みが4~5本のものもあった。

        

 ネットで調べてみると、

・切れ込みがないものは「扇型」と呼び、切れ込みが葉の真ん中に入っているものを「ズボン型」、

 複数入っているものを「手のひら型」と呼ぶとあった。なるほど!と思った。

・また、雄雌異株のイチョウは、葉の形で、オス・メスがわかるという説や、手のひら型の葉は剪定したイチョウに多くみられるとか、

  できた時期で形が変わるなどの説が紹介されていた。でも、真偽は疑わしいようだ。

・葉のかたちの違いについての解説があったが、なかなか難しい。

・また、「植物の形には意味がある」という興味ある本の紹介を目にした。

 6月にJ小学校で「葉っぱの観察」を教材化したが、このテーマ、もう少し丁寧に教材化してみたいと思っている。

 そのうち読んでみたい本だ。

             (参)自然観察 「いろいろな葉っぱ」 
        blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/a8485e90b917970b64d174bcfbb266f8

 

今朝、枝に残っていた大きなカリンが落ちていた。横に小さいのも。

見上げると、もう葉は全て落ちたが、あと小さいのが2つ残っている。

イチョウの葉と一緒に記念撮影

 


ジャコウアゲハのサナギに穴が

2019-11-28 | 自然観察


この夏、数年ぶりに我が家のウマノスズクサへ産卵してくれたジャコウアゲハ、かなりの数が無事に蛹まで成長した。

木々の枝などで蛹化した個体は見つけ難いが、家の外壁にはいくつも見つかった。

現在確認の個体は計10個、そのうち外壁に6体、ガス管に1個,スノーダンプの柄に2個 が見つかった。また、偶然トウカエデのずいぶん高い枝に1個を見つけた。

 

    トウカエデに

  スノーダンプの柄に

外壁に    ガス管に

昨日、蛹の体に穴が空いているのを見つけた。

来春の羽化をこころ待ちにしていたが、その他のサナギを確認すると、3つに同じような穴が空いていた。

 破られたサナギ    頭部も囓られている 

ヤドリ蜂だ。それは、よく見かけていたアゲハやキアゲハの小さい丸い穴と違って、広範囲に破れている感じだった。

交尾を済ませたヤドリ蜂のメスは、宿主のジャコウアゲハの幼虫に卵を産み付けた。卵から孵ると、宿主の幼虫が死なない程度に宿主の体を食べて育つ。

終令に育った宿主が蛹になると、蛹の中身をすべて食べた後、蛹になりやがて羽化した後、空になった蛹の殻に穴を開けて出てくる。

春なら分かる気もするが、この寒い冬の時期に生まれたハチはどう冬を越すのだろうか。いや、気づかずにいただけで、蛹化と同時くらいに蜂は飛び立っていったのだろうか。

とすれば、今変化のないさサナギたちは来春大空を舞うのだろう。

前にも書いたが、今年我が家に長く滞在したメスの産卵数は、5~60は越えたと思われる。でも、羽化できるのは約2割と言われている。


日高敏隆の名著「昆虫という世界」には、独特の名文で変態の神秘が書かれている。

蛹というしろもろについて、

未完成なまま生きていくための装備を施した幼虫たちは、いよいよ真の完成に達する前に、例の「サナギ」という奇妙なる姿をとる。

生きているのだがほとんど動かず、食物も食べず、一見したのでは生きものだか精巧な彫り物なのか分からないこのサナギというしろもの》

《一見卵のようなサナギという時期がはさまるために、昆虫の変態は難解至極なものになってしまった。》・・・ などと書いている。


穴の空いた無惨なサナギの殻を机に置いてルーペでのぞいた。

   無惨だ

     

 

 

正に、奇妙な彫り物だし、あらためて虫の世界の全てが神秘に満ちたものと認識させられた。

 

〈参考〉 ジャコウアゲハの蛹化  2019.9.3

  https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/4cc86b7932438351a4db870d1395968f


天守へ登る

2019-11-26 | 日々の生活

穏やかな小春日、観光シーズンも終わり、平日でもありお城を訪ねた。

  

 知らなかった会津の画家

何年かぶりに、天守閣に登った。

市政だよりに付いてきた、市政施行120年記念の市民優待券を利用してのことだ。

脚の痛い妻に合わせながら、静かに会津の歴史をたどりながら天守へ登った。

1層では企画展「長谷川恵一が描いた会津の歴史画」が催されていた。

 

2層では領主の変遷、歴代領主の変遷の展示をみた。

   芦名家 1384年 芦名直盛 東黒川館を建てる → 伊達家 1589年 伊達政宗が会津に入る

   → 蒲生家 1590年 氏郷黒川城に入場 → 加藤家 1627年伊予松山から加藤嘉明入る

   → 保科家 1634年3代将軍家光の弟・保科正之が最上より入封 

   → 松平家 1862年 容保京都守護職命じられる  1868年(慶応4年)会津戦争がおきる 1ヶ月の籠城の末 鶴ヶ城開城

 我が家は三春から二本松を経て会津へ、初代は伊予松山から入封した加藤家のころだ。

3層は「幕末の動乱と会津」と題して、戊辰戦争や白虎隊についての展示、

4層では会津縁の先人たちが紹介されていた。

一人ひとりの解説を目で追った。

他に萱野権兵衛、佐川官兵衛、山川浩、大山捨松、山本覚馬、新島八重、出羽重遠、広沢安任

飯沼貞吉、北原雅長、日下義雄、 池上四郎、海老名リン、井深梶之助、井深八重、松江豊寿らの紹介がされていた。

知らなかった先人についても調べてみたいと思う。

   

天守閣から城下町を一望、風は冷たかったが、くっきり聳える磐梯山を望んだ。

 

     天守閣に登りて眺むふるさとの歴史切なし広がる城下


もう小さい木には雪吊りがされていたが、本丸の多行松はこれからだ。

雪の降る前の風物詩だ。

本丸 博物館前

    

  

 カワウゴイサギ 

グランドのメタセコイヤ   

帰りに豊岡の墓参り

  

 小柿 

 


晩秋の庭

2019-11-26 | 日々の生活

庭を巡るひとときが嬉しい。

毎日、毎秒、季節の変化を愛でながら。

  

イロハモミジの紅葉は赤、オオモミジは黄葉

 

 

白いサザンカ 紅葉 ハクモクレンつぼみ

フジの実 水浴び

 

ガス管にジャコウアゲハの蛹発見 ウマノスズクサから15m付近 

 シャコバザボテン咲く

 

先日の桐の木の残骸

  


写真 「焼き場に立つ少年」

2019-11-24 | Weblog

今日、ローマ法王が被爆地の長崎と広島を訪れ、核兵器の廃絶を呼び掛ける。

ローマ法王がメッセージ「戦争がもたらすもの」を添えた「焼き場に立つ少年」の写真を初めて見た。

「焼き場に立つ少年」

昨年末、法王が教会関係者に向け配布したカードで、写真は原爆投下後の長崎で撮影されたもの、

メッセージには、「亡くなった弟を背負い、火葬の順番を待つ少年。少年の悲しみは、かみしめて血のにじんだ唇に表れている」とある。

この少年の姿を見てこころ動かぬ人はいないだろう。

戦後生まれの戦争を知らない僕だが、戦争の悲劇や平和の大切さは十二分に分かる。

でも、九条改正や軍備について語る、近い年齢の政治家の考えに違和感を覚えることがある。

また核兵器についても、日本はなぜ核拡散条約に調印しないのだろうか、素朴な疑問を抱く。

あらためて、核兵器の全面廃止と根絶が必要だと思う。

 




初霜 桐の大木

2019-11-22 | 日々の生活

                       

今朝はこの秋一番の冷え込みだった。

手袋をはめて、朝霧の中をゴミ出しへ。

庭の寒暖計の気温は-1℃、道の葉っぱにも霜が下りていた。

   

*******************

午前中、気になっていた桐の木の枯れた太い枝払いに挑戦した。

風の強いときには,木の下へ車を止めるのも心配になっていた。

お清めをして、地上6~7m、長梯子をかけての大仕事、足場が悪く大変だった。

何とかチェーンソウで八割ほど切ったところで、枝が離れかける音がした。

慎重にのこぎりに持ち替えて切ると、バリバリと音を立ててスローモーションのように落下した。

案の定、下のハクモクレンや楓の枝が支えてくれた。

この大木、樹齢は7~80年だろう。数年前までに、もっと大きい枯れた枝が2本折れ、残骸は堂々と残っている。

今回枯れた枝の太さは直径30cmほど、5~6mはあった。

美しく枯れた枝の木肌は美しく、風格があった。

我が家の守り神、愛おしい桐の木だ。

証拠写真を撮るつもりが、後始末の追われ忘れてしまった。

葉を落とす桐の巨木の枯れ枝の
叫び聞きつつ枝払う
愛しき枝の思い如何にか

  

クマシデ残りのカリン

 

昨日の昼、雲の切れた合間に近くの林に行く。

晴れ間もすぐに雲に隠れ、寒い風の中ほうほうの体で戻った。

アキアカネ飛ばず。 いよいよチョウもトンボもともしばしの別れか。

 


A先生 お世話になりました。

2019-11-20 | 日々の生活

 

                                            庭のモミジ

新聞訃報欄でA先生の訃報に接したのが3日前。

驚きと共に、悲しみが湧いてきた。

1ケ月前に元気会で元気な姿に接し、言葉を交わしたばかりだった。

朝のうちに自転車で弔問に伺った。

行き慣れた道すがら、もう会えない先生を思い寂しさが込み上げた。

一日中焦点が定まらず、ぼんやり過ごした。

 

今ほど、告別式に参列し最後のお別れをしてきた。

思えばA先生とは勿来、川俣、Hさんといろいろな縁があった。

退職後には、近況報告がてらにときどきお邪魔し、いろいろ教えていただきました。

先生には、長い間お世話になりました。有り難うございました

こころからご冥福をお祈りします。

 

数日、いのち、生きること、人生を考えさせられる日々となった。

あらためて、健康に留意し、充実した日々を過ごしたいと思っている。

   


小春日に

2019-11-18 | 自然観察

そろそろ終焉、寂しい思いだが午前中快晴の小春日に近くの里山へ。

秋遅くまで元気な面々、結構顔を見せてくれた。

  

セイタカアワダチソウ綿毛に

    

    

  

 

 

 

小春日の寂しき畦に舞い降りしアカネの翅の疲れ輝く 

 

     

 ♀  

    ♂  

 

  

 ***************

庭も良い季節だ。今年の紅葉は色鮮やかだ。

桐の葉の一片落ちる側らのもみじ葉清か夕日に紅く

  

 

  

  

 

  

 


磐梯山初冠雪  

2019-11-15 | 日々の生活

                 

                      うっすらと降り積む雪の輝きて遙かなるかな磐梯紅し

 

Hさんのりんご園でフジを分けていただいた。

丹精込めて育てた実りをいただくのが申し訳ない思いで伺った。

リンゴの品種についていろいろお聞きした。

タヌキはいつも同じ所よころで糞をしていること、ここ2,3年はイノシシが多いこと、

また、ハクビシンは、落ちたリンゴは食べず木の梢を狙うなどなど・・・。

 

磐梯山頂は見えずも、中腹から美しい初冠雪がみら得た。

  

ツルウメモドキの日だまりにアキアカネを撮った。

  

      

 河東IC付近から もう少しで山頂が・・・

 

いよいよ秋から冬へ、ひとときの穏やかな日だまりに癒された。

 


カラマツの黄葉を鑑賞

2019-11-13 | 日々の生活

この秋一番の素晴らしい快晴に恵まれた。

庭の紅葉も進んだ。紅葉は黄色から赤へ、ドウダンツツジやナナカマドの赤も濃くなった。

明日からは雨模様、雪の予報も。昨日タイヤ交換を終え、試運転に出かけた。

楽しみに待っていたカラマツの黄葉を観に、猪苗代方面に出かけた。久々に妻同伴だ。

 

松長の高台から、雪の飯豊山を眺める。

  

 

左 赤埴山   磐梯山本峰   右 櫛ヶ峰         (白木城入り口 バス停より望む)

   

 

 

  蚕養神社 

R15より  

 

酸川・・・・猪苗代湖に注ぐ長瀬川の支流で、活火山の安達太良山を水源とし、pH3前後の強酸性水。 川の岩は赤茶色だ。↑

    

アキアカネ、ペアが跳んでいたが刈り取り後の田んぼに水たまりがない。

打水産卵するトンボ、困った困った。

  

 

 


晩秋の庭にて

2019-11-12 | 日々の生活

冬近し。桐の木、トウカエデ、モミジの葉が北風に舞い落ちる。  

冬薔薇  ナナカマド

イチモンジセセリ 

ヤブキリ訂正   クサギカメムシ

ヤブキリ、クサギカメムシの動きが遅い。手を近づけても、逃げられない。 

アキアカネしかり。 哀れ、愛おし。

*wakasamaから指摘いただきました。有り難うございます。

          ヤブキリでなく、クダマキモドキのようです。

           キリギリスとの区別もままなりませんが、前脚のトゲがない、翅はつやのあるきれいな緑 など、我が家の図鑑で確認しました。 

 ハクモクレン来春のつぼみ

 


もう一度、かつての感動を読む

2019-11-12 | エッセイ

 

                    

寝床で眠くなるまで読書する。いつかそれが習慣になってから久しい。

最近は、以前にこころ動かされた本を再読すること多い。

”読書百編義自ら見る”というが、難解文の理解のためではなく、かつての豊かなこころを取り戻したいからだ。

本棚から、懐かしい本を適宜選ぶことも一つの楽しみでもある。

でも、読み始めても秋の夜長の読書とはならず、歳のせいかすぐに眠くなる。

そして、早く寝る分早起きとなり、トイレに起きると届いたばかりの新聞を拡げている。

世の中の動きを眺めた後、夜の続きの読書となるのが常だ。

近ごろは、本を離しても小さい字は見えにくく不自由を感じているが、今はやりの拡大メガネがありがたい。

ほとんどうろ覚えの記憶の中にも、再読により新しい豊かな発見を楽しんでいる。


寂しい秋の終わり

2019-11-11 | 自然観察

最近、冬型の気圧配置が始まり、短い秋を感じている。

曇りときどき晴れ、今日は南風が強い。

朝は霜注意報などが出始めたが、日中は17℃まで上がりしのぎやすかった。

午後は癒しの里山へ、終盤に近い愛おしいいのちを見つめてきた。

アキアカネが未だ元気だ。

花は褪せ始めたセイタカアワダチソウくらい、キタキチョウ、ヒメアカタテハ、ヤマトシジミが休んでいた。

久々ルリシジミ ヤマトシジミ

経にシジミ  

キタキチョウ ヒメアカタテハ

気温が低いからか、ツマグロヒョウモンはいつもの元気がなかった。

手を触れても逃げず、手乗りヒョウモンの状態だ。

いつも美しいデザインに感心する。 幾何学模様、色彩をじっくり観察させてもらった。 

 

 

いろいろな秋の実を撮ってみた。 

スイカズラ? ヒヨドリジョウゴ ゲンノショウコ ヘクソカズラ スズメウリ  

桐 

ヨウシュヤマゴボウの葉 

   越冬するキタテハ

 

 アオツズラフジ

タイヤ交換を業者に委託した。例年より冬が早く来そうな気がする。 

 

 

 


半年ぶりの入院に思う

2019-11-07 | エッセイ

  2019.10.21~22 半年ぶりの入院だった。

******************         

ベットに横たわり手術の時間を待つ不安はこの上ない。

何度も現代医療に助けられながら走り続けてきたポンコツ車だが、部品交換、整備をしっかりすれば未だ走れると祈った。

午前中に諸検査を終えて夕方の手術。全身麻酔なので痛くも痒くもない。ただ、いつも麻酔が覚めてからが辛すぎる。

庭に風の音を聞きぼんやり見回すと、病室のカーテンが揺れ、ベットの脇に妻と看護婦が声をかけていた。

しばらく忘れていた点滴の辛さを繰り返しながらも、翌日夕方には退院できた。

幾度も繰り返した退院だが、いつも帰宅が嬉しくてならない。それは、新しい出発だからだろう。

新しい出発は反省から始めたい。

少し旅をしたい。上山、山寺、出羽三山・・・山形が良いか、それとも良寛の新潟か。

もう一度生き方を見つめたいと思っている。 

****************   

飯豊山初冠雪