エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

草木の魂を供養する草木塔   熱塩加納 

2007-12-17 | 街中散歩
           【ひっそり佇む草木塔 熱塩加納】

 ときどき美味しい蕎麦を食べに、大峠を越えて米沢へ行く。大峠から米沢へ入る途中の「道の駅・田沢」の駐車場に、最近、大きな草木塔の石碑が建てられた。また、何年も前から、この道の駅の食堂にはこの地方の写真が飾られていた。いつかはこの地方にあるいくつもの「草木塔」が特集されていた。
 「草木塔」は、山形の置賜地方に数多くみられ、この田沢地区が発祥の地らしい。
 「草木塔」と刻まれた石碑は置賜地方に約60基ほどが確認され、置賜以外では山形県内に8基、福島県に1基がみられるだけと言う。

 昨日、墨絵の雪景色を楽しみながら、蕎麦を食べに出かけた。大峠の福島県側の熱塩加納小学校の隅にも小さな「草木塔」があり、最近、案内板が建てられた。



 草木にもそれぞれ霊魂がやどり、その草木から得られる恩恵に感謝し、伐り倒した草木の魂を供養する心が、草木塔を建てさせたものと考えられている。

 我が家では庭を「自然に学ぶ庭」と命名し表札を作ったが、この、先人たちの草木に感謝した気持ちを思い、もう一枚「自然に感謝する庭」の表札を作ろうと思っている。



(追)そう言えば、種田山頭火の自選一代句集も「草木塔」でした。