ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

252 生存者あり

2008年11月23日 | 映画(な行)
【2008年・日本】ジャパン・プレミアで鑑賞(★★☆☆☆)

史上最大規模の巨大台風が日本に直撃し、その中で繰り広げられるハイパーレスキューの活躍を描いたヒューマン・ドラマ。

東京に震度5強の地震があった数日後、海水温度の急激な上昇によって太平洋上に史上最大規模の巨大台風が発生する。その異変の前兆として、人々が賑わう銀座の街に巨大な雹が降りそそぐ。さらに東京湾に押し寄せた高潮が、ビルや橋、街路樹を押し流し、都心に向かって傾れ込んでいく。元ハイパーレスキュー隊員の篠原祐司(伊藤英明)は、その日、7歳になった娘しおり(大森絢音)の誕生日を祝うため、妻の由美(桜井幸子)と銀座で待ち合わせをしていた。しかし、途中の地下鉄新橋駅で逃げ惑う人々のパニックに巻き込まれた由美は、耳の聞こえないしおりとはぐれてしまう。由美からの電話で新橋に向かった祐司だが、その直後、地下へ流れ込んだ大量の水が鉄砲水となって地下鉄を襲い、新橋駅は轟音とともに崩落してしまう。土砂に埋もれた地下のホームで祐司はようやくしおりを見つけるが、地上への出口は完全にふさがれていた。この密閉された空間に取り残されたのは5人…祐司としおり、研修医の重村誠(山田孝之)、大阪で中小企業を営む藤井圭介(木村祐一)、銀座で働く韓国人ホステスのキム・スミン(MINJI)…だけだった。祐司は、ここにいる全員を生きて地上に還すため、救助を求めて行動を起こす。2回、5回、2回…と、柱を叩き続ける。それは、ハイパーレスキュー隊で使われる"生存者あり"の暗号だった。一方、地上では、篠原静馬(内野聖陽)率いるハイパーレスキュー隊が懸命の救助捜索活動を続けていた。上陸した巨大台風の暴風雨に阻まれて、思うように救助活動を行えずにいた…。



ディザスター・ムービーと呼ばれる災害パニック映画と思いきや、ハイパーレスキュー(消防救助機動部隊)に所属する兄と元ハイパーレスキューの弟の絆を描いた物語。



本作品での見所はオープニングの巨大な雹や銀座線ホームに津波がなだれ込む災害シーン。
このVFXスーパーバイザーを手掛けたのは、「カンフーくん」「笑う大天使(ミカエル)」などの監督を務めた小田一生。
さすがですわん。
銀座線新橋駅はよく利用していたのですが、あそこまで凄いセットを組むなんて…。

で、映画の話ね。
こういう救助モノって好きなんですよ。
漫画の「め組の大吾」然り、映画「海猿」「ワールド・トレード・センター」「炎のメモリアル」「ポセイドン・アドベンチャー」などなど。
今回の作品にお金がたくさんかかってるのは分かるんだけど、スケールはものすごい小ちゃいです。
東京に巨大な津波が襲いかかり、その波は多分皇居まで軽く及ぶ程の凄さ。
その被害は数十万人の死傷者じゃ収まらないんじゃないかな?
なのに、生存者は新橋駅に生き埋めになった5人だけみたいな感じになってる。
消防救助機動部隊=ハイパーレスキューも全力を挙げてこの5人を救出しようとする。
スポットがそこにしか当たってないんですよね。
そういう意味でのスケールの小ささ。

さらにその救助を阻む最大規模の巨大台風。
早く救助しないと、緩んだ地盤が耐えられず、チャンスは台風の目に入った18分間だけ。
救助中に『台風の目の通過が早まった!』と危機に陥るんですが、その後も晴天の中での物語が進んで行く。
地面は乾いたサラサラの土だし、空は限りなく青く晴れ渡ってるし…。
あれ、巨大台風ってどこへ行ったの?
台風の設定関係無し?
こういったツッコミどころが多すぎて、感動しようにも?マークの連続。

元々は人里離れたトンネルに生き埋めになった人たちを救出する物語のに、もっとスケールを大きな話にしようということでこうなったらしい。
救助する人たちと救助を待つ人たち。
これを描くんだったら、最初の設定の方が良かった気もするけどね。

ただね、ハイパーレスキュー隊員宮内達也を演じた山本太郎はいいわ。
この人大好き。

監督は水田伸生。

追伸。
この日はジャパン・プレミアということで、主演の伊藤英明、内野聖陽、山田孝之、MINJI、木村祐一、桜井幸子、杉本哲太、大森絢音、松田悟志、水田伸生監督が登場。

最近は映画に関係ないタレントが登場するプレミアが多かったりするけど、ちゃんとした出演者が登場していろいろコメントが聞けるのは嬉しいものです。
映画終了後は、MINJIによる生LIVEが行われ、主題歌『LOVE ALIVE』を熱唱。

2008年12月6日公開
公式HP:252 生存者あり


252 生存者あり(Blu-ray)

VAP,INC(VAP)(D)

このアイテムの詳細を見る


『252 生存者あり』 『252 生存者ありepisode.ZERO完全版』 [DVD]

VAP,INC(VAP)(D)

このアイテムの詳細を見る


「252 生存者あり」オリジナル・サウンドトラック
サントラ,岩代太郎
VAP =music=

このアイテムの詳細を見る


LOVE ALIVE(映画「252 生存者あり」主題歌)
MINJI,渡辺なつみ
DREAMUSIC( C)(M)

このアイテムの詳細を見る


252 公式ビジュアルBOOK

講談社

このアイテムの詳細を見る


もうひとつの252
小森 陽一
講談社

このアイテムの詳細を見る


われら消防レスキュー隊 (イカロス・ムック)

イカロス出版

このアイテムの詳細を見る


■「252 生存者あり」の前日譚を描いたドラマはこちら

2008年12月5日放送
公式HP:252 生存者あり Episode ZERO

『252 生存者あり Episode.ZERO 完全版』 [DVD]

VAP,INC(VAP)(D)

このアイテムの詳細を見る


最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます。 (えい)
2008-11-24 10:32:27
こんにちは。

>元々は人里離れたトンネルに生き埋めになった人たちを救出する物語

あっ、こっちの方が観てみたい。
ディザスター・ムービーにしてしまうと、
どうしても拡散しちゃうし…。
そう言う意味でも
ハリウッドの監督はやはりうまいですね。
返信する
日本テレビ (ともや)
2008-11-24 12:28:35
こんにちは、えいさん♪
こんな変な映画になったのは、「デスノート」を成功させた日本テレビのプロデューサーの所為らしいですね。
この人が『できるだけ多くの人に見てもらうために、トンネルの崩落事故ではなく、東京が巨大台風に襲われる超大作にしましょう!』って言ったことからこうなったんだって。
何だか…ですよね。
絶対元のプロットの方が、純粋に感動できたと思うのだな。
返信する
元ネタの方が・・・ (にゃむばなな)
2008-12-06 17:20:06
>元々は人里離れたトンネルに生き埋めになった人たちを救出する物語

『デイライト』みたいな設定ですが、こちらの方が面白くなっていたような気がします。
救出というところを貫くなら、それに付随する台風などの設定を軽視したらダメですよね。特にこういう映画の場合は!
返信する
心配 (ともや)
2008-12-06 17:49:19
こんばんは、にゃむばななさん♪
こんなツッコミ満載映画を震災に遭われた方が観たらどう思うんだろう。
もしくは危険な現場で仕事をしているレスキュー隊員が観たらどう思うんだろう。
そんないらぬ心配をしてしまいますわん。
返信する
まぁ、こんなこんでしょう。 (たいむ)
2008-12-06 19:32:29
日本のパニックモノは詰め込み過ぎなんですよね、アレコレと。

>人里離れたトンネルに生き埋めになった人たちを救出する物語
大元の発想が中越地震時の少年の救助だったからでしょうか。確かに東京の設定はちょっと辛かったかもしれませんね。けれどハイパーレスキューは東京都ですしねぇ(^^;
返信する
Unknown (えふ)
2008-12-06 21:15:27
VFXの映像や熱いレスキュー隊の男たちも良かったのですが、
なんか全体の構成が拍子ぬけしちゃいました~
レスキュー隊の人たちの演技が良かっただけに、
もったいなかったです。。。4
返信する
防災 (ともや)
2008-12-06 22:49:57
こんばんは、たいむさん♪
>日本のパニックモノは詰め込み過ぎなんですよね、アレコレと。
パニックものに限った話じゃないけど、詰め込み過ぎですよね。
もっとシンプルな話でも、俳優や物語が面白ければヒットするんですけどね~。
昔の災害モノ映画は本当に怖くて、気をつけなきゃ…とか思ったけど、この映画を観て防災のことを考えないと…って人はいないですよね♪
返信する
俳優 (ともや)
2008-12-06 23:03:44
こんばんは、えふさん♪
山本太郎や松田くんなど演技がよかっただけに、ずさんな脚本がもったいなかったですね~。
この巨大災害で人での足りなさなどで苦悩するレスキュー隊員の話をメインにすれば、ものすごい傑作になったかもしれないのに…。
いや~、本当にもったいないです。
返信する
 (とらねこ)
2008-12-28 19:49:39
こんばんは、ともやさん♪

>元々は人里離れたトンネルに生き埋めになった人たちを救出する物語
>「できるだけ多くの人に見てもらうために、トンネルの崩落事故ではなく、東京が巨大台風に襲われる超大作にしましょう!」って言ったことからこうなったんだって

そうだったんですか・・。なんだか、それを聞いて納得するやら、ガックリするやらです。
それ以前に、こういう脚本で押し通してしまおうというのが、なんだか不思議でなりません。
返信する
日本映画 (ともや)
2008-12-29 11:59:28
こんにちは、とらねこさん♪
昔の日本映画って、感動させようなんてこれっぽっちも思っていなくて、物語自体がすごくて感動できたんですよね。
最近は最初っから感動指せようっていう狙いが見え見えの薄っぺらい物語ばかり。
いつから日本映画はこんなになっちゃったんですかね~?
返信する

コメントを投稿