----「史上最大の巨大台風、日本直撃!」------
これってパニック・スペクタクル?
「最初はね。
でも、次第に密室内脱出劇と
ヒーロー伝説に収斂されていく」
----えっ、どういうこと?
「うん。
まずこの“巨大台風”だけど、
見どころはそれよりも
むしろ、震度5の地震の後に東京を襲う巨大な雹と大津波。
銀座四丁目の街角を襲う雹は人々やデパートの窓を直撃。
それを避けるために地下へと逃げ込んだ人々に追い打ちをかけるかのように
津波が東京湾岸から押し寄せ、
凄まじい鉄砲水となって線路上の車両に襲いかかるんだ。
いやあ、ここは怖かったね。
全景で見せる映像、
レインボーブリッジやお台場が崩壊する映像は
まだどこか特撮めいていたけど、
新橋の地下が洪水となり階段から人が転げ落ちる----。
よくいえば『タワーリング インフェルノ』水害編、
日本映画もここまできたか……ってね。
ほんと、これは怖かった」
----でも後半、そうでもなくなるんだ。
「うん。そうなんだ。
これだけの大災害だから、
あちらこちらがとんでもないことになっているわけだけど、
なぜか物語は
新橋の旧線に身を守る場所を見つけた
元ハイパーレスキュー隊員・篠原(伊藤英明)と7歳の娘しおり(大森綾音)、
そして研修医の重群れ(山田孝之)、中小企業を営む藤井(木村祐一)、
そして韓国人ホステスのスミン(MINJI)の話となる」
----山田孝之と地下の密室というと
『ドラゴンヘッド』もあったよね?
「うん。今回の彼がやる役もひねた性格で、
その存在により5人の結束を乱していく。
その理由というのが名医と謳われた父親が患者から訴えられているから。
台風と医療ミス(?)、
これはもうすぐ公開される『最後の初恋』と同じだね」
----つまり、パニック映画なのに
ミニマムな人間ドラマになってしまった……
こういうこと?
「いや、それ自体はいいんだ。
『デイ・アフター・トゥモロー』だって、
父親が息子を救出に向う話だし。
ただ、どうにも分からないのが
あれだけの災害なのに、
ハイパーレスキュー隊や気象庁、消防庁が
すべてその新橋に集まっていること。
密室ドラマとしてはよくできていて、
伊藤英明が『LIMIT OF LOVE 海猿』に比べると
パニックに陥ったりするなど人間的な弱さも覗かせる。
もっともこれは娘が関係しているからあたりまえなんだけど…。
ただ、
ラストのワンショット、
あそこまでありえないヒーローぶりを見せられると…。
他の人たちはどうしてるの?
と、そう言いたくなるんだ。
あまり詳しくは喋れないけどね」
----ふうん。そんな強い彼が
なぜハイパーレスキュー隊を辞めたの?
「これは過去に彼が関わった救出劇に起因している。
そうそう、そのときに彼が救ったのが
同じハイパーレスキュー隊員の兄・静馬。
この役を内野聖陽が熱演。
初めは彼とは分からなかったほどの
厳しさと雄々しさを身につけていたね」
----そういえば消防ものって
兄弟が出てくることが多い気がするニャあ。
でも『252』ってなんなのニャ?
「2回、5回、2回と叩いて音を出す。
それによって
ここに人がいる、生きているってことを知らせる
ハイパーレスキュー隊の暗号なんだ。
これは何かのときのためにも覚えておく必要があると思うよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「汐留のテレビ局は大丈夫なのかニャ」
※どうだったかな。別のテレビ局は崩壊した度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
これってパニック・スペクタクル?
「最初はね。
でも、次第に密室内脱出劇と
ヒーロー伝説に収斂されていく」
----えっ、どういうこと?
「うん。
まずこの“巨大台風”だけど、
見どころはそれよりも
むしろ、震度5の地震の後に東京を襲う巨大な雹と大津波。
銀座四丁目の街角を襲う雹は人々やデパートの窓を直撃。
それを避けるために地下へと逃げ込んだ人々に追い打ちをかけるかのように
津波が東京湾岸から押し寄せ、
凄まじい鉄砲水となって線路上の車両に襲いかかるんだ。
いやあ、ここは怖かったね。
全景で見せる映像、
レインボーブリッジやお台場が崩壊する映像は
まだどこか特撮めいていたけど、
新橋の地下が洪水となり階段から人が転げ落ちる----。
よくいえば『タワーリング インフェルノ』水害編、
日本映画もここまできたか……ってね。
ほんと、これは怖かった」
----でも後半、そうでもなくなるんだ。
「うん。そうなんだ。
これだけの大災害だから、
あちらこちらがとんでもないことになっているわけだけど、
なぜか物語は
新橋の旧線に身を守る場所を見つけた
元ハイパーレスキュー隊員・篠原(伊藤英明)と7歳の娘しおり(大森綾音)、
そして研修医の重群れ(山田孝之)、中小企業を営む藤井(木村祐一)、
そして韓国人ホステスのスミン(MINJI)の話となる」
----山田孝之と地下の密室というと
『ドラゴンヘッド』もあったよね?
「うん。今回の彼がやる役もひねた性格で、
その存在により5人の結束を乱していく。
その理由というのが名医と謳われた父親が患者から訴えられているから。
台風と医療ミス(?)、
これはもうすぐ公開される『最後の初恋』と同じだね」
----つまり、パニック映画なのに
ミニマムな人間ドラマになってしまった……
こういうこと?
「いや、それ自体はいいんだ。
『デイ・アフター・トゥモロー』だって、
父親が息子を救出に向う話だし。
ただ、どうにも分からないのが
あれだけの災害なのに、
ハイパーレスキュー隊や気象庁、消防庁が
すべてその新橋に集まっていること。
密室ドラマとしてはよくできていて、
伊藤英明が『LIMIT OF LOVE 海猿』に比べると
パニックに陥ったりするなど人間的な弱さも覗かせる。
もっともこれは娘が関係しているからあたりまえなんだけど…。
ただ、
ラストのワンショット、
あそこまでありえないヒーローぶりを見せられると…。
他の人たちはどうしてるの?
と、そう言いたくなるんだ。
あまり詳しくは喋れないけどね」
----ふうん。そんな強い彼が
なぜハイパーレスキュー隊を辞めたの?
「これは過去に彼が関わった救出劇に起因している。
そうそう、そのときに彼が救ったのが
同じハイパーレスキュー隊員の兄・静馬。
この役を内野聖陽が熱演。
初めは彼とは分からなかったほどの
厳しさと雄々しさを身につけていたね」
----そういえば消防ものって
兄弟が出てくることが多い気がするニャあ。
でも『252』ってなんなのニャ?
「2回、5回、2回と叩いて音を出す。
それによって
ここに人がいる、生きているってことを知らせる
ハイパーレスキュー隊の暗号なんだ。
これは何かのときのためにも覚えておく必要があると思うよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「汐留のテレビ局は大丈夫なのかニャ」
※どうだったかな。別のテレビ局は崩壊した度
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もう「252」観られたんですか?早いですね。
以前「イキガミ」の時にコメントいただいたJOJO。。です。
今回の山田くんは「イキガミ」と雰囲気かぶりそうなんですが、、、どうなんでしょう?
イヤな奴、ひねくれた奴だからちょっと違うのかな?
『252』はお正月映画で、
実はぼくが観たバージョンでは、
エンドクレジットが未完成でした。
山田孝之は
やさぐれていて、みんなの足を引っ張る役ですが、
その理由付けがきちんとなされています。
しかし、彼はこういう役が多くなりましたね。
最初「ちゅらさん」で知った頃とは
すっかり変わってしまいました。
検索すると他にもいろいろ出て来ますよ。
ご指摘ありがとうございます。
ぼくも「暗号」という言葉の使い方は
あれっ?と思ったのですが、
試写で頂いた仮プレスに
以下のように書いてあったので流用しました。
「252」とは東京消防庁の「要救助者」、
つまり「生存者がいる」ことを示す暗号。
コードを和訳すると暗号の意味もあるので
おそらくこれを書いた人は使ったのでしょう。
でもコードの方がしっくりしますよね。
信号法という訳し方の方がいいかもですね。
>あれだけの災害なのに、ハイパーレスキュー隊や気象庁、消防庁がすべてその新橋に集まっていること。
おざなりにされた巨大台風もそうですが、そういう部分に疑問を抱き始めちゃうと、素直に感動できなくなっちゃったりするんですよね(笑)。
単純にこの大災害で憤るハイパーレスキューの活躍に焦点を当てた方が、素直に感動できたかも…(苦笑)
普段はツッコミをしない方なのですが、
これはなぜか目についてしまいました。
後で、最初は、ここまでの
スケールの大きい話じゃなかったと知り、
なるほどという感じです。
奇跡と呼べない、まさに「これはバカ映画ですか?」と思ってしまうほど、呆れてしまいましたよ。
この映画には驚きました。
あまりにもツッコミどころが多すぎます。
日本のパニック・スペクタクル映画、
正月公開の『感染列島』は
予告に比べてとてもよくできていました。
少し、後半が長すぎるけど…。
まるで70年代からタイムスリップしてきたみたいな、古色蒼然とした映画でしたね。
閉じ込められた人々のドラマは、お約束ながらそれなりにちゃんと考えてあるなと思いましたが、災害描写に突っ込みどころ多すぎ(笑
毎週使ってる新橋駅が壊滅するビジュアルは、結構良く出来ていて面白かったです。
確かに70年代のパニック・スペクタクルですよね。
ただ、あれもこれも入れこんだため、
拡散してしまっていました。
前半の地下鉄描写なんかは戦慄する恐怖があったのですが、
いかんせんツッコミどころが多すぎました。
多少のアラは、映画をオモシロくするためと思って
眼をつぶる方なのですが、
これはちょっと看過できませんでした。