(原題:THE BURNING PLAIN)
【2008年・アメリカ】試写で鑑賞(★★★★☆)
「21グラム」「バベル」の脚本を手掛けたギジェルモ・アリアガの初監督作品。
時代と場所を越えて、さまざまな女性たちが織りなす愛と葛藤の物語。
アメリカ北東部、メイン州の海辺の街ポートランド。高級レストランの女マネージャーを務めるシルヴィア(シャーリーズ・セロン)は、てきぱきと仕事をこなしスタッフからの信頼も厚い。しかし、職場を一歩離れると、行きずりの男と安易に情事を繰り返していた。ある日、そんな彼女の身の回りを、怪しげなメキシコ人男性カルロス(ホセ・マリア・ヤスピク)が付きまとうようになる…。

すべては荒野にポツンと止まったトレーラーハウスが、静かに炎上している場面から始まるのです。
この作品、何を書いてもネタバレになっちゃうな~と躊躇してたんですが、チラシの裏を見ると、ぜ~んぶ書いちゃってあるんだよね。
ともやは何も知らないで鑑賞して、エピソードの繋がりが観て行くうちにだんだんと分かってくる過程が面白かったのだな。

まずは、シャリーズ・セロン演じるシルビア。
冒頭から綺麗な裸体を(本当に)惜しげも無く見せてくれています。
綺麗だなぁ~。
思わずため息が漏れちゃいます。
シルビアはレストランに来た客や従業員とまで、簡単に寝てしまう。
最初はセックス依存症?というような印象を抱きますが、人知れず石で太ももを傷付ける場面などが描かれ、心に抱えた闇を想像させる…。

サンディアゴ(J・D・バルド)の父親ニック(ヨアキム・デ・アルメイダ)が、トレーラーハウスで焼死した。
そのトレーラハウスは、他の人妻との浮気に使っていた場所だった。
サンディアゴの残された家族は、一緒に焼死した女性の旦那ロバート(ブレット・カレン)に激しく罵られる。
しかし、サンディアゴは、ロバートの娘マリアーナ(ジェニファー・ローレンス)に惹かれていく。
やがて両親を真似るように2人は密会を重ねていくが…。
今回マリアーナを演じたジェニファー・ローレンスは、2008年ヴェネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)を受賞。
母親の死の原因となった浮気相手の息子を愛するという、複雑な役に挑んでます。
すでに海外ドラマ「名探偵モンク」「コールドケース」「ミディアム~霊能捜査官アリソン・デュポア~」などにゲスト出演しており、今後が注目ですね。

ジーナ(キム・ベイシンガー)は胸の病気を克服したばかりだが、夫のロバートも3人の子供達の面堂もみてくれており、表面上はうまくいっていた。
しかし、ロバートと夜の営みは無くなっており、ジーナは自分を女として優しく扱ってくれる隣町のニックを心の拠り所としていた。
お互いに家庭を持つ2人は、互いの家の中間地点にあるトレーラーハウスで忍び合い、連日のように愛を交わしていた。
ジーナの異変に気付いたのは、娘のマリアーナだった。
浮気という家族を裏切る行為を繰り返すジーナに、反発するマリアーナ。
やがてマリアーナはある行動を起こしてしまう…。
ここで語られるのは少し時間をさかのぼり、焼死してしまったニックとジーナの物語。

そして最後にもう一つ語られるのが、少女マリア(テッサ・イア)の物語。
マリアはまだ友だちを遊びたい年頃だが、農場で農薬を散布する父親(ダニー・ピノ)の仕事を手伝っていた。
しかし、マリアの目の前で、父親の乗ったプロペラ機が墜落。
一命は取り留めたものの、父親は意識不明の重体になってしまう…。
マリアーナとジーナの物語は繋がっているんだけど、シルビアの物語とマリアの物語がどのように関係してくるのか?
この辺の繋がりが見えて来た時の面白さはたまりませんね~。
監督・脚本はギジェルモ・アリアガ。
2009年9月26日公開
公式HP:あの日、欲望の大地で
■ギジェルモ・アリアガが脚本を手掛けている作品はこちら
【2008年・アメリカ】試写で鑑賞(★★★★☆)
「21グラム」「バベル」の脚本を手掛けたギジェルモ・アリアガの初監督作品。
時代と場所を越えて、さまざまな女性たちが織りなす愛と葛藤の物語。
アメリカ北東部、メイン州の海辺の街ポートランド。高級レストランの女マネージャーを務めるシルヴィア(シャーリーズ・セロン)は、てきぱきと仕事をこなしスタッフからの信頼も厚い。しかし、職場を一歩離れると、行きずりの男と安易に情事を繰り返していた。ある日、そんな彼女の身の回りを、怪しげなメキシコ人男性カルロス(ホセ・マリア・ヤスピク)が付きまとうようになる…。

すべては荒野にポツンと止まったトレーラーハウスが、静かに炎上している場面から始まるのです。
この作品、何を書いてもネタバレになっちゃうな~と躊躇してたんですが、チラシの裏を見ると、ぜ~んぶ書いちゃってあるんだよね。
ともやは何も知らないで鑑賞して、エピソードの繋がりが観て行くうちにだんだんと分かってくる過程が面白かったのだな。

まずは、シャリーズ・セロン演じるシルビア。
冒頭から綺麗な裸体を(本当に)惜しげも無く見せてくれています。
綺麗だなぁ~。
思わずため息が漏れちゃいます。
シルビアはレストランに来た客や従業員とまで、簡単に寝てしまう。
最初はセックス依存症?というような印象を抱きますが、人知れず石で太ももを傷付ける場面などが描かれ、心に抱えた闇を想像させる…。

サンディアゴ(J・D・バルド)の父親ニック(ヨアキム・デ・アルメイダ)が、トレーラーハウスで焼死した。
そのトレーラハウスは、他の人妻との浮気に使っていた場所だった。
サンディアゴの残された家族は、一緒に焼死した女性の旦那ロバート(ブレット・カレン)に激しく罵られる。
しかし、サンディアゴは、ロバートの娘マリアーナ(ジェニファー・ローレンス)に惹かれていく。
やがて両親を真似るように2人は密会を重ねていくが…。
今回マリアーナを演じたジェニファー・ローレンスは、2008年ヴェネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)を受賞。
母親の死の原因となった浮気相手の息子を愛するという、複雑な役に挑んでます。
すでに海外ドラマ「名探偵モンク」「コールドケース」「ミディアム~霊能捜査官アリソン・デュポア~」などにゲスト出演しており、今後が注目ですね。

ジーナ(キム・ベイシンガー)は胸の病気を克服したばかりだが、夫のロバートも3人の子供達の面堂もみてくれており、表面上はうまくいっていた。
しかし、ロバートと夜の営みは無くなっており、ジーナは自分を女として優しく扱ってくれる隣町のニックを心の拠り所としていた。
お互いに家庭を持つ2人は、互いの家の中間地点にあるトレーラーハウスで忍び合い、連日のように愛を交わしていた。
ジーナの異変に気付いたのは、娘のマリアーナだった。
浮気という家族を裏切る行為を繰り返すジーナに、反発するマリアーナ。
やがてマリアーナはある行動を起こしてしまう…。
ここで語られるのは少し時間をさかのぼり、焼死してしまったニックとジーナの物語。

そして最後にもう一つ語られるのが、少女マリア(テッサ・イア)の物語。
マリアはまだ友だちを遊びたい年頃だが、農場で農薬を散布する父親(ダニー・ピノ)の仕事を手伝っていた。
しかし、マリアの目の前で、父親の乗ったプロペラ機が墜落。
一命は取り留めたものの、父親は意識不明の重体になってしまう…。
マリアーナとジーナの物語は繋がっているんだけど、シルビアの物語とマリアの物語がどのように関係してくるのか?
この辺の繋がりが見えて来た時の面白さはたまりませんね~。
監督・脚本はギジェルモ・アリアガ。
2009年9月26日公開
公式HP:あの日、欲望の大地で
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■ギジェルモ・アリアガが脚本を手掛けている作品はこちら
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ぼくもシルビアの物語が、
どこに繋がって行くのかが分からず、
それが見えてきたときには、
ほ~っと、うなりました。
映画をつまらなくしちゃうから、もう感想書くのやめようかと思ってたほどです。
つながりを一切排除してそれぞれのエピソードだけを書いたんで、ネタバレにはなってなと思うんですけど。
これは映画を観る前に、チラシの裏は絶対読んじゃ駄目ですよね~!
全部包み隠さず書いてあるから(プンプン!)。
決して共感できる登場人物たちではないし、この映画の醍醐味はそのエピソードの繋がりが徐々に分かっていく部分なのに、チラシに全部書いちゃうとは…(プンプン)。
これまた日本のダメ宣伝の極みですね~。
3つの場面がそれぞれリンクしていく感じが絶妙でした。
そこがこの映画のおもしろさでもあるので、チラシでネタバレしてしまうのはダメですよね!
でも、ネタバレしないで感想を書くのはとっても難しくて、
自分の記事ではネタバレしちゃいました(涙)
チラシはあくまでオフィシャルなものなんで、そこでネタバレはあってはいけないんですよね~♪
ブログは個人の感想なんで、ネタバレなんかは全然オッケーだと思うんです。
ともやはなるべきしないように心がけているだけなんでね~。
でもこれは本当にネタバレ無しの感想は絶対無理~♪
だから今ちゃんと自分の記事見ると、紹介レベルだね、これ(笑)。
それにしてもシャーリーズは老いても美しい★
>前知識としてシャーリーズが出てくるというぐらい
ホントこれぐらいの前情報だけで観るのが一番ですね!
後は観てのお楽しみ♪
そんなに号泣するほど感動する作品とかでは無いですが、非情に面白いことは確かですからね♪
それでもちょこちょこと入って来る情報から、
シルビア、ジーナ、マリアーナは分かりました。
でも、マリアのエピは確かにちょっと繋がりが
分かるまで時間がかかりましたので、
ずっと興味深く観れましたね。
>マリアのエピは確かにちょっと繋がりが分かるまで時間がかかりましたので、ずっと興味深く観れましたね。
父親の名前が劇中で出てれば、すぐに分かったんですけどね。
この辺の不透明さも、脚本の上手さを感じますね♪
しかしそれ以上にジーナ、マリアーナ、シルヴィアの3人の女性のエピソードが少しずつ絡みながらパラレルにえがかれて、それでいて少しも解りにくくないって脚本が素晴らしいです。
というか私的にはちょっと丁寧すぎて、良い意味でもっとアバウトな方が良いんじゃないかと思ったぐらいでしたよ。
地味な作品ですが良作です。
>ただキム・ベイシンガーとシャーリーズ・セロンの絡みがあると思っていた方にはちょっと拍子抜けかもしれないですけど。
そうそう。
ダブルキャストではありますけど、共演ではないですからね~。
この2人が絡んだ演技も観てみたかったのは確かですね~。