車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

浜五挺唐樋と當嶋(とうしま)八幡宮 in 山口県山陽小野田市西高泊

2024年03月03日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・山口県

山陽小野田市大字西高泊、有帆川河口のほど近くにある「国史跡:周防灘干拓遺跡高泊開作浜五挺唐樋(たかとまりかいさくはまごちょうからひ)」

「高泊の浜五挺唐樋は、江戸時代における周防灘での干拓の実態を示す貴重な遺跡であり、また、切石による精緻な樋の構造は、当時の土木技術の到達点をよく示しています。高泊開作は、小野田の高泊湾を干拓したもので、寛文8年(1668)に完成。樋門は幅10.81m、総高6.18m。現在の新しい樋門が建設されるまで、300年以上にわたって機能しました。」公式HPより

樋門の左端、奉納石灯籠の奥に鎮座される「當嶋(とうしま)八幡宮」。御祭神は『応神天皇、仲哀天皇、神功皇后』。鳥居には奉納年:安政六年(1859)二月、奉納者:『目(さっか)五郎右衛門』・『三戸晋九郎』の名が刻まれています。

由緒「仁和元年(885)、宇佐八幡宮より御分霊を勧請して創建。当初、南向きの社殿で南参道が正面であったが、高泊開作造成時(浜五挺唐樋)に工事の無事を祈願のため参道を現在の東側に移し社殿も向きを変えた。」山口縣神社誌より

手水舎の左右より神域を守護されるのは安政六年(1859)二月『目(さっか)五郎右衛門』建立の狛犬さん一対。小さな目、背中に張り付いた尾、細い胴体、細めの脚に似合わず頑丈そうな足。

阿) 雨も降っとるゆうに、また物好きがきたようだのぉ。」) こらこら!そがいな事を言うたらイカン。聞こえたら気ぃ悪うされるで。」「阿) そうじゃけんど、わしもこがいな雨の中で愛想するのはしんどいんじゃが」・・・一体どこの方言?・・😓

拝殿前左右、四脚台座の上より神域を守護されるのは文政十二年(1829)建立の、出雲構えの狛犬さん一対。手水舎の狛犬さんと比べれば僅か30歳年上なだけですが、おそらくは来待石の宿命。阿形さんは顔の線も朧になり始めてしまいましたが、それでも高く上げた腰の線はまだまだ現役。ただ・・台座の傷みが吽形さんの台座とは比較にならない程酷く、それも気になります。

大正七年奉納の「煉瓦造りの神輿庫(近代化遺産登録)」。もちろん今も現役です。

参拝日:2012年11月17日

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一口メモ

鳥居・狛犬を奉納された「目(さっか)」氏とは・・律令制において各官司の中核職員が4等級で構成されていたことを表す四等官制。その四等官のひとつ「目=さっかorさかん」という位があり、それを名字としたと言われています。

コメント (2)
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