朝起きてから、夜寝るまで、全部の時間が自由と云う恵まれた環境に置かれて毎日を送っています。「小人閑居して不善をなす」と云われないように心がけてはいるが、自分が小人であることに、代りはない。そこでふと思いついた疑問が、地球上で最大の大陸であるアジア大陸に人類が住み着き、アジアでもヨーロッパでも農業始めその上小麦を栽培し始めた人類が、その小麦を石で潰し「おから」と呼ばれるところは家畜の餌にし「うどん粉」と呼ばれるものに加工した。
そこまでは中国もドイツやフランスも同じであったのに、それから、ヨーロッパではパンに加工され中国ではうどんにされたのは、どうしてだろうと考え始めた。これがなかなかの難問で数日考え続けたが結論が出ない。これは「文化人類学」と呼ばれる学問分野の問題だと思われますが。なかなかの難問で容易にそれらしい答えが見つからない。それでも一応それらしい答えにたどりついたので、其れを記して、読者諸兄のご批判を仰ぎたいと思う。勿論時代は我が国では縄文時代とよばれる有史時代の最古のじだいである。
収穫した小麦を石で潰して「小麦粉」にするまでは、東西おなじであった。ところがこれが西洋ではパンにされ、東洋ではうどんにされた。これはどうしてだろう。というのが根底の問題である。
先を急ぐと、ヨーロッパでは容易に石炭が手に入り、洞窟の奥には人間の寝るところと石炭を燃やして要る場所があって、洞窟の奥にはいつも石炭が燃やされていたのに対して中国(東洋)では近くに石炭は無く枯れ木を燃料にしていた。
従って小麦を石で潰して小麦粉にしてから水を加えて練ってうどんにしたのに対してヨーロッパでは水を加えて暫くしてから焼いたらパンができた、ということだろうとおもうことにした。
自然環境に支えられて人類はそれぞれの地域でたくましく生きぬき今日に至ったということでしょう。(T)
瑠璃菊